

飼い主がお世話できる数以上に犬・猫を増やしてしまい、
破綻してしまう「多頭飼育崩壊」が、大きな社会問題に
なっています。
日本では2018年現在、全国で2149件の多頭飼育による苦情が報告されています。
そのうち飼育頭数が10頭以上という割合が32.8%もあり、
いつ崩壊してもおかしくない現状があります。※環境省調べ
そんな犬・猫を一頭でも多く救いたい。
という想いから、10頭以上の多頭レスキューを
支援するために、
アニドネ緊急支援基金を設立しました。
12,808,600円
2月13日現在
※寄付を頂いてから反映されるまでに、数日かかる場合がございます。
飼育頭数が増えることで、
犬猫に適正飼育*が
行われていない状態に陥ることです。
動物が好きで、引き取り手がいない動物や捨てられた動物をどんどん保護してしまい、お世話が出来ない状態に。また、不妊去勢を行わなかったことで繁殖を繰り返し、頭数が増え飼育困難な状態になることです。
ビジネスとして犬猫の繁殖を行っている業者が、経営継続が困難な状況や高齢化に伴い飼育できない状態になることです。
犬猫を保護しているボランティア団体自体が、キャパシティー以上の頭数を保護することで、飼育困難な状態になることです。
様々なケースがありますが、
主な原因としては以下のような理由です。
※環境省調べ
ほとんどの場合、近隣住民やケアマネージャー、病院の関係者から、多頭飼育が適正に行われていない連絡が行政に入り発覚します。その後、行政が飼い主に対して適正飼育に向けた改善、譲渡や引き取りなどの話し合いを行いますが、難しい場合は福祉関係者、保護団体などと連携して説得を行います。
解決にかかる期間は、1年未満が29.1%、2年未満が53%、平均して3年という長い時間を要します。
一方で、飼い主本人や飼い主の家族等から行政や保護団体にレスキュー依頼の連絡が入る場合もあります。
最終的には、行政・保護団体が飼育動物を引き取る割合が86.1%を占め、飼い主本人の努力による譲渡は4.6%しかありません。その数字からも、保護団体の協力なくしては問題解決できないということが分かります。
基本的な健康管理(ワクチン、血液検査、不妊去勢手術)が行われていない犬猫がほとんどのため、保護した後に隔離が必要になるケースもあります。また、近親交配による先天的疾患(奇形、脳機能障害、感染症等)も多くの犬猫で見られます。
猫の場合、猫風邪(猫カリシウイルス感染症)にかかっていることも少なくありません。
通常のレスキューでも検査や治療、手術などの費用はかかりますが、多頭崩壊などのレスキューの場合は頭数が多いため、莫大な費用が一気に必要になるのです。
また病気以外にも、難しいことがあります。
人馴れ出来ていない極度の怖がりな犬猫が多く、一般家庭で生活できるようトレーニングするためにはかなりの時間がかかります。脱走癖のある犬猫の場合、ちょっとした瞬間を狙って逃走するため、預かりボランティアさんも細心の配慮をしなければなりません。
約60頭の犬たちが一軒家の中で暮らしていました。
食事はばらまき状態のフードを食べ、糞尿は部屋に散乱し、その同じ空間で人間も暮らしていたそうです。不妊去勢をしなかったために、最初は2頭だった犬がいつの間にか約60頭にまで増えてしまいました。そのうち10頭を、「アニマルハートレスキュー」さんで保護したそうです。
現場にいた全頭が生き抜けたのかどうかは分かりません。
生まれてすぐに命を落とした子犬もいるかもしれません。
一般の飼い主さんにとっては信じがたい場所からのレスキュー。
生まれて一度も散歩をしたことがなく、シャンプーやカット等のトリミングもされたことがないであろうと思われます。
「アニマルハートレスキュー」さんは、母体が動物病院とペットホテル、トリミングなども行っているので、保護後は1頭ずつ毛をカットし、キレイに洗い、病院で検診を受けたそうです。
洗う前は臭いがひどい状態だったそうですが、今はみんなとってもふわふわでキレイになっています。
環境変化にとまどいながらも、第二の犬生を歩み始めています。
「アニマルハートレスキュー」さんでは、このほかにも多くの多頭飼育崩壊現場から犬猫をレスキューしています。
2019年6月にはブリーダー放棄により約30頭の犬猫が保護されました。
シェルターに到着と同時に、スタッフの方々とボランティアの方で大きなケガ等がないかをチェック。ノミダニ駆除の後、シャンプーが1頭ずつ丁寧に行われ、翌日には医療ケアがスタートしました。他2団体の協力もあり、そのうち19頭を引き取ることになりました。
保護した頭数は全238頭。札幌市動物管理センター(以下、センター)としても、一度の保護数頭としては過去最多。あまりも劣悪で「地獄」を思わせる現場だったそうです。
センターからの協力要請を受け、レスキューに入った「ねこたまご」さん。
乳飲み子や老猫ケアにたけているため、妊婦猫やひどくやせ細っている猫を優先的に保護し、22頭を引き出したそうです。子猫の姿がほぼ見当たらないことからも、食事も十分に与えられていない過酷な環境だったということが分かります。
そんな状況の中でも生きながらえた猫たちは、センターと保護団体、個人のボランティアさんの力により全頭保護することができました。
センターとしても史上最大規模の多頭崩壊で、通常の施設には収容しきれないことから、専用の収容場所を特別に設置。札幌市動物愛護推進員や職員さんが、100頭ほどの猫たちのケアを通いで行ってくれています。
「複数の猫を飼い始め、不妊去勢の手術を怠ったために、気づいた時には対処できない頭数まで繁殖してしまった」。と、飼い主さんはセンターの職員の方に話したそうです。猫は繁殖力の強い動物であり、子猫だと思っていても生後4〜5ヵ月には出産可能になります。1回の出産で2〜8頭の子猫を産み、年2〜3回出産します。
不妊去勢をしなかった、ただそれだけのことですが、その現実がここまでの大きな悲劇を生んでしまいます。
シェルタースペースの空き状況、預かりボランティアさんの確保等、さまざまな準備が必要になります。
レスキュー頭数に応じて、一つの団体だけで入る場合もあれば、他団体と協力して複数団体でレスキューに入る場合もあります。その場合、入る順番、どの団体が何頭等、団体間の調整も必要になります。
またレスキュー頭数が多いため、ドッグフードやキャットフードなどの食費、医療費もかなり高額になります。ちょっと無理をして…という金額ではないため、ある程度の資金調達できないとレスキューを行うことが出来ません。
医療内容は犬猫の健康状態や大きさにもよりますが、触診、血液検査、糞尿検査、フィラリア検査、狂犬病予防注射、混合ワクチン接種、不妊去勢手術等、多岐に渡ります。
また医療費に加え食費や生活費もかかるため、犬猫を保護して里親さんが見つかるまでにはもっとお金が必要になります。
犬・猫が 1 頭でも多く幸せになるために、ご支援をお願いいたします。
銀行口座へのお振込(1,000円~)にも対応しております。お問い合わせからその旨をご連絡いただけましたら、口座番号をお伝えします。お問い合わせ内容に必ず「アニドネ緊急支援基金」希望とご記入をお願いいたします。
寄付金控除を受けるためにはご自身での確定申告が必要となります。その際に、 アニマル・ドネーション発行の領収書と税額控除に係る証明書が必要となります。 *詳細は「税金控除の対象 / 領収書」をご確認ください。
アニドネで認定している団体が、10頭以上の多頭飼育崩壊レスキュー現場に入り、5頭以上引き取った場合に使わせていただきます。
レスキュー後、各団体から保護頭数を確認し、1頭あたり 1万円× 頭数分の寄付金を届けます。
アニドネの認定団体一覧(http://www.animaldonation.org/donate/groups/)に団体ごとの活動内容が紹介されていますので、ご確認ください。
寄付金の主な使い途は、医療費をはじめ、里親が見つかるまでの生活費などです。なお、メディカルチェックは保護活動に理解のある獣医さんの協力を得て、フィラリア検査、血液検査、糞便検査などを行っています。さらに、ワクチン接種、駆除薬の投与、不妊去勢手術、マイクロチップ装着を行う団体もあります。
また、緊急支援基金への寄付額の 15%(決済手数料を含む)をアニドネ運営費として使わせていただきます。
・当法人の個人情報の取扱については、プライバシーポリシーをご確認ください。
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アニマル・ドネーション(アニドネ)は、日本初の動物専門オンライン寄付サイトです。「人」と「動物」の真の意味での「共生」を目指す公益社団法人アニマル・ドネーションが運営をしています。合言葉は“「キモチ」を「カタチ」に。”愛する動物のために自分も何かしたいと思う人がドネーション(寄付やチャリティーに協力すること)を通じて社会貢献できる仕組みを構築しています。関連団体、専門家、企業と広く連携しながら、日本の動物福祉を世界TOPレベルまで引き上げることを目指して活動しています。(アニドネのサイトはこちら)