寄付報告レポート

【ツキネコ北海道】多頭飼育崩壊による基金の使い途について

アニマル・ドネーションではみなさまからお預かりした緊急支援基金を、10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。

保護団体の『猫と人を繋ぐツキネコ北海道』さんに、2021年2月に80,000円をお届けしました。

スタッフの吉川さんに寄付金の使い途についてお聞きしました。

高齢の生活困窮の方の引っ越しに伴うレスキュー

『猫と人を繋ぐツキネコ北海道』さんは、北海道札幌を拠点に猫の保護活動を行っています。

2020年12月、北海道江別市で発生した多頭飼育崩壊のレスキューを実施しました。

 

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

「以前同じ地域で発生した多頭飼育崩壊を担当してくれた行政の方からの依頼でした。年明けすぐに引っ越しが決まっている高齢の生活困窮の方が猫を18匹飼っていたのですが、引っ越し先に連れていけないので、新しい里親を見つけるのに力を貸してほしいと連絡があったのです。猶予は1ヵ月しかなく、すぐに江別市生活環境衛生課、石狩振興局、江別市保健所と当団体とで現地視察と打ち合わせを行いました。当団体が引き受けなければどうなっていたかと思ってしまいます

 

ー現場にいた頭数や、現場の状況を教えてください。

「現場には18匹の猫がいて、そのうち7匹が子猫でした。

家は猫たちに侵食されつつありましたが、糞尿の臭いはほとんどありませんでした。飼い主さんは猫たちをかわいがって面倒みていたようで、病院にも連れて行っていたといいます。

 


 

しかし、1人で適正飼育をできる数ではなく、最初の猫さえ生殖制限をしていればと悔やまれます。
18匹の猫たちのうち8匹は当団体で保護し、2匹は行政関係者の方が里親になりたいとおっしゃったので、里親になっていただきました。残りの8匹は江別保健所に保護されて里親を探していただきましたが、ほかに収容したい猫がおり継続収容が難しいとのことで、その後当団体で引き出しました」

支援金で猫たちの健康チェックを実施

ー今回の寄付を何にお使いになりましたか。

「猫たちの健康診断と血液検査、2回分のワクチンと点滴に使わせていただきました」

 


 

ー保護後は猫たちにどのような変化がありましたか。

「保護時は体も小さくて風邪をひきやすかったので、病院のお世話になりましたが、今はみんな毛艶も良くなり、食欲も旺盛で元気に過ごしております」

 


 

 

ー支援者の皆さまにメッセージをお願いいたします。

「広い北海道では多頭飼育崩壊の相談が止まりません。

飼い主さんの責任として、最低限に必要な医療費を少しずつ分割でいいので支払って欲しいとお願いしましたが、生活が困窮しており難しいと言われました。かといって猫たちを保護しないわけにはいきませんが、当団体もコロナ禍の影響で店外イベントは中止、保護猫カフェの営業も縮小しており、財政的に非常に厳しい状態にあります。

皆さまの『保護動物を助けたい』というお気持ちのおかげで猫たちを保護することができます。

今後ともどうぞご声援、ご支援のほどよろしくお願いいたします」

 

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