特定非営利活動法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道

保護団体

(2019年8月1日掲載開始)

年間約600匹の猫を保護・譲渡!2つの保護猫カフェ、預かりボランティアさんとの繋がりで実現

代表が美容師時代のお客様から相談を受けたことをきっかけに、2004年、個人での保護活動を開始。
3つの保護施設を運営しながら、預かりボランティアさんとも連携し、年間およそ600匹の猫を保護・譲渡。
行政をはじめ個人からの野良猫、捨て猫、飼育放棄、多頭飼育崩壊など、北海道内での猫の様々な問題の相談にも対応しています。

活動内容

北海道で初めて民間で猫の相談窓口を開設。年間およそ600匹の猫の保護・譲渡を行う

 

運営する3つの保護施設にて、保護猫と里親さんとの出会いの場を提供し、新しい家族の元へと繋げています。

猫の相談窓口では様々な相談を受け、アドバイスのみに留まらず、所有している捕獲器を相談者へ貸し出すなどのサポートも行っています。

また昨今問題になりつつある多頭飼育崩壊案件に携わるケースが増加し、2010年~2023年までの間に91件あり、1772 匹を保護してきました。

同時に一匹でも多くの猫を救うため、「永年預かり」という独自の預かり制度を考案・構築。

高齢や持病など様々な理由で猫の飼育をあきらめてしまった方も、必要な準備をしていただいた上で、猫を「飼う」のではなく、「預かる」という形でまた猫と一緒に暮らしていただだき、飼育継続が困難になった際は団体が猫を引き取る仕組みです。

今後のビジョン

保護活動の安定的な継続と、保護猫の終生飼育施設の開設を目指す

 

保護施設がキャパオーバーしないよう、3つの保護施設を運営しながら保護・譲渡活動を継続。

多頭飼育崩壊の中には飼い主さんの心の病気や引きこもりなど、社会の中で孤立しSOSの出し方がわからない場合も多く見受けられます。

猫を助けるだけの問題解決ではなく、各行政機関と連携して『人』も『猫』も幸せになることを目指しています。

また保護活動だけに留まらず、『親子と猫の体験教室』など子どもへ向けた情操教育も実施しています。

寄付使途

保護猫の医療費、その他非営利活動費

スタッフからのメッセージ

特定非営利活動法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道

代表理事 吉井 美穂子さん

「雪の中に佇む命たち
その肉球は凍れつきその瞳は何を語っているのでしょう。
冬の北海道
野良猫たちを取り巻く環境は過酷で刹那的です。

家の中の飼い猫達は暖かな部屋で、家族から溢れんばかりの愛情を受け、ただひたすらに幸せです。
その一方で野良猫たちは忌み嫌われ追い払われ、その短い猫生を凍える空の下で終えるしかないのです。

『どうすれば不幸な猫たちを減らせるの?』
答えはただ一つ【適正飼育】の啓発に他なりません。

北海道で一般の方からの猫の相談窓口があるツキネコ北海道では、数々の相談を受けています。
多頭飼育崩壊案件、野良猫の餌やり問題、高齢者の飼育放棄などの解決法を模索しています。
その中から【永年預かり】という独自の制度も生まれ各方面から注目されています。
また小さなお子さんは親子と猫の体験教室、学生さんはインターンシップにて受け入れ、適正飼育の啓発に力を入れています。

今までにない全く新しい保護団体の形を構築するべく、努力しながら《不幸な猫を増やさない》活動を持続させています」

里親さんからのメッセージ

里親さん

平郡 唯衣(ひらごおり・ゆい)さん

「私は小さい時から猫が大好きで、猫を飼うために度々ペットショップを訪れてていました。友人がツキネコカフェの里親になったことがきっかけで、保護猫をもらうことも猫を飼う選択肢
としてあることを初めて知りました。

ツキネコを初めて訪れる前までは、人馴れしてない保護猫たちを予想していましたが、訪れてみると、人懐っこく可愛いらしい猫ばかりでした。スタッフが愛情を込めて世話していることが想像できました。ツキネコで一目惚れした子の里親になってから約4年が経ち、今はすっかり私の大事な家族の一員となりました。

売買よりも、野良猫や、一度捨てられてしまった猫、多頭崩壊で保護された猫を引き取ることで、不幸な命を救える保護猫活動に手助けできることがとても嬉しいです。
売買よりも譲渡が当たり前になる世の中を期待しています」

基本情報

団体名

特定非営利活動法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道

住所

北海道札幌市中央区北6条西25丁目1-6

TEL

011-641-8505

メールアドレス

info@tsukineko.net

HP

http://tsukineko.net/

代表者

代表理事 吉井 美穂子

活動収支報告

https://tsukineko.net/activities/report/

詳細情報

活動開始

2010年9月(法人化:2012年10月4日)

活動エリア

北海道

スタッフ数

有給スタッフ:6名、パート:1名、アルバイト:10名

有償ボランティア:0名、無償ボランティア:登録405名(実働150名)

*2024年10月現在

団体業態

シェルター型・一般家庭での一時預かりの両方

シェルター

動物種

猫 10割(純血 0割:ミックス 10割)

保護頭数

2023年

猫(保護数 647頭:譲渡数556頭)

2022年

猫(保護数 646頭:譲渡数527頭)

2021年

猫(保護数 558頭:譲渡数447頭)

 

累計     

犬(保護数 1頭:譲渡数 1頭)

猫(保護数 5056頭:譲渡数 4173頭)

しつけ

有(人慣れしていない猫は人が怖くないことを教えるためケージに入れた状態で撫でられるように練習、トイレは形や砂を変え使いやすい工夫を行う

獣医

協力有(近隣の動物病院・往診)

平均滞在日数

子猫1~4ヵ月程度、成猫1ヵ月~(現在一番長くいる猫で3年)

譲渡規則

譲渡条件

有(直接説明、トライアル期間、室内飼いの徹底、年1回のワクチン接種、適切な医療行為の実施、終生飼育の責任感と覚悟など)

フォローアップ

有(譲渡後に何か困難な事例があった場合や、対応しきれない重篤な病気になった場合は相談してもらうように声がけし対応)

譲渡金額

有(子猫:¥33,000、成猫:¥38,000)ウイルス検査、ワクチン、不妊手術代実費(個体によって負担額が変わる場合が有)

譲渡後戻り頭数

トライアル以外での譲渡後返還は1%未満(この14年間)。
戻った理由は、子どもが生まれてアレルギーが悪化した、離婚やパートナーシップ解消などの家庭環境の変化。

動物に対する福祉体制

・飼養施設は冷暖房完備(2018年11月よりクラウドファンディングにて資金を集め、冷暖房の増設改装を実施)
・猫のストレス軽減の為に、個体の相性を見ながら部屋分け・ケージ飼養。また猫エイズキャリアの猫は、専用の部屋を設けることで感染を防止。
・施設内全てを清掃する日を設け、スタッフやボランティアで室内全てを消毒清掃。
・来客者には手指の消毒を徹底してもらい、入店時に履き替えるスリッパ裏も消毒。雑菌の持込を極力減らせるよう務める。

・獣医師の往診
・愛玩動物看護師の在籍

団体設立のきっかけ・沿革

・2010年9月 札幌初の試み「保護活動しながらのカフェ」をオープン。

「猫と人を繋ぐ」ことを目的に、多頭飼育崩壊からの救出をはじめ、飼育放棄や野良猫餌やりなどの問題に取り組む。

2012年9月「特定非営利活動法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道」として内閣府より認可を受け、法人化。

・2015年 就学児〜中学生を対象とした体験型の親子ボランティア教室を毎年開催。

・2015年 『永年預かり制度』スタート。

高齢や持病など様々な理由により飼育をあきらめてしまった方に、猫を「飼う」のではなく お世話が出来なくなるその時まで猫を「預かる」新しいシステム。

・2023年4月 終生飼養施設「月虹山荘~ねこの方舟~」を本格始動。多頭飼育崩壊からきた猫の一時保護場所、譲渡が難しい猫の終生飼養場所、老猫ホームとして運営中。

・2023年8月 『永年預かり制度』商標登録

団体の特色

譲渡が難しい猫を、譲渡先として難しい高齢者に預かってもらい、飼育継続が困難になった際は団体が猫を引き取る「保護猫の永年預かり」制度を考案・確立。

 

ボランティア登録数が100名を超え、それぞれが出来る範囲・得意な分野で協力。それぞれのパーソナリティを引き出し、やりがいを感じられ、とにかく「楽しんで」参加してもらえるような場として、猫の保護だけに留まらない団体を構築。

活動内容

・猫の保護活動と里親探しに関する事業

・地域の住民と地域猫が共生できるための地域猫活動

・猫の適正飼養に係る相談対応および終生飼育の啓発普及のための事業

・猫と里親を繋ぐため、飲食を提供する場を通じて猫と人との相性を確認する機会を提供する事業

・グッズの販売及び委託販売を通じ、猫の里親探しに関する情報発信をする事業

・その他、法人の目的を達成するために必要な事業

定期イベント

・啓発、チャリティーグッズ販売イベント
札幌市地下歩行空間にて独自開催(年1~2回)

・店外での譲渡会、チャリティーグッズ販売イベント
大丸札幌(年1回)、大丸藤井セントラル(年1回)、アニコム損保北海道支店(年5~6回)

・人とペットの暮らし広場へ参加(年1回)
北海道、札幌市、札幌市小動物獣医師会主催の動物愛護イベント

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