沿革

構想からオープンするまで、予想外の1年以上!数々の紆余曲折を経験した設立STORY

 

Chapter01
構想からオープンまで、想定外の1年以上!紆余曲折のサイト設立
Chapter02
想定外の嬉しい寄付、そして「公益社団法人」を取得を目指したワケ
Chapter03
キモチがあるって何より強い「クラブアニドネ」の素敵な面々
Chapter04
レガシーサイト誕生、アニドネサイト大リニュアル
Chapter05
コロナにより動物福祉の弱点のあぶり出し。そして、AWGs始動

構想からオープンまで、想定外の1年以上!
紆余曲折のサイト設立

設立の動機は「知ってしまった以上見過ごすわけには行かない」

家族の一員として愛情をたっぷり受け、幸せに暮らすペットがいます。かたや、飼えなくなったからというような私たち人間の都合で不幸な道をたどる動物たちがいる、そのことをなんとなくは知っていました。 ですが、年間28万頭、日換算にして800頭もの動物が殺処分(*2010年時点)されていることを知ってしまった時が、代表西平が動き出した瞬間でした。

 

「知ってしまった」以上見過ごすわけにはいかない。なぜなのか、他の国とはなにが違うのか、いてもたってもいられず貪欲に調べはじめました。

 

世界有数の経済国家であり、2兆円にも及ぶペット産業が成り立つ日本でありながら、ドイツやイギリスのような動物に優しい国になっていないのはなぜなのか、いち愛犬家の自分になにができるのか…。

 

大好きな動物のために力になりたい!まずは情報サイトをめざし、単独で活動開始

情報収集の末、西平がたどり着いたのは動物関連の情報サイト構築でした。自分と同じく動物が好きでいながら、正しい情報を知らない人々にまずは知ってもらいたい、そのために株式会社リクルート勤務時代に培ったスキルをいかそう、と。企画したのは、情報投稿型サイト。制作会社へ依頼をし、企業へプレゼンテーションに行き、ある程度まで形を練り上げました。しかし、その過程の中でふつふつと疑問が沸き起こってきたのです。大変な苦労を重ねて動物をレスキューしている団体や、1年以上かけて1頭の補助犬を育成している団体にとって、なにが一番必要なのかと。どの団体も金銭的な苦労はつきもののようでした。

 

「もう少し余裕があればもう1頭救えるのに」。

 

寄付をベースに命が扱われている、そんな社会構造が見えてきました。

 

2010年夏 いったん全てストップ!「現場」調査にこだわり再度徹底リサーチ

ある程度進んでいた情報サイトがベストであるのか、疑問を持ったまま行動を続けるのはやめました。動物のために、なにが必要なのか、もう一度リサーチのし直しをすることにしました。この時点で、西平の想いに共感した元同僚の櫻井あや子は西平と共に動き始めました。必要なことは「あらゆる情報を多方面から収集し、現場を直接見て聞き問題点を知ること」。動物業界の構造について調べ、詳しい方に正直に「リサーチです」とお願いし、西平と櫻井で足を運びました。保護団体や補助犬の団体を運営されている方々はもちろんのこと、動物に関するシンポジウムやセミナー、動物に関する本の著者、官公庁の方への取材、動物管理愛護法の改正活動にも加わり政治家にも話を伺いに行きました。

 

2010年の夏秋、大変な猛暑の中「現場」にこだわりました。 そして、導き出した結論は、まずは現実を多くの愛犬猫家に知ってもらうことが重要、そして知る事により「現実を改善したい」と抱くであろうキモチをなにかしらのアクションにつなげられる手段が必要であり、その手段として幅広くタイムリーにリーチできるネットが向いている、と。その結果、これで行こう!と決定したのが「日本初!動物のためのオンライン寄付サイト」という形でした。

 

大きな障害と奇跡的な出会いでアニマル・ドネーション始動!

とはいっても、ボランティアやNPOの実績がない、単なる動物好きな人間がすぐに寄付サイトを運営できるわけがありません。海外では、PAYPALの普及やフェイスブック内でのオンライン寄付も盛んですが、寄付文化の根付いていない日本では金融機関の審査が大変厳しく、大きな壁がありました。何社とも交渉を重ね、電話で「寄付をカード決済したいのですが…」「それは無理です」と即座に断られることを繰り返すなかで、熱い想いが通じたのか出会いがあり突破口を見つけました。その出会いにより、多くの方に現状を知っていただくと同時にそのキモチをすぐに寄付できる「オンライン寄付」がカタチになることになりました。

 

そして、西平・櫻井と同じく「知ってしまった以上見過ごせない」というメンバーが奇跡的に集いました。24時間失敗の許されない銀行のシステム構築の経験のある川端真澄、WEB制作の経験豊富な川端美理可、というサイトを運営するにあたり、必須のスキルを持つスタッフが集まり、各メンバーの想いが一気に加速しアニマル・ドネーションが始動したのです。

 

こだわりは、寄付する方が選ぶ手数料制、細かな掲載規定、タイムリーで明確な情報開示

今回、アニマル・ドネーションという運営母体への手数料は寄付額の0%〜20%の間で寄付をされる方が選べる仕組みにしています(通常の日本の大手寄付サイトでは10%〜15%が自動的に差し引かれる仕組みが一般的)。 これは、私たちにとって運営費を工面していけるのか、のチャレンジです。すべての関係者に「なぜ?」と問われます。実は、これは海外の融資サイトからのヒントでした。少しでも動物のためにがんばる人たちに支援を届けたい、という気持ちは寄付をされる方が一番思っていることです。その気持ちを、尊重しての判断でした。(*注:2018年8月から15%の固定手数料に変更。それまでの寄付者様の手数料の平均値より算出し同等以下の手数料に決定。システム構築に伴う変更)

 

そしてもうひとつの大きな特徴として、がんばっている団体のすべてに寄付ができるよう「まとめて寄付」という一括寄付システムを導入しました。 また、寄付先の団体の掲載規定を細かく設定したのも、特徴であると考えています。これは、西平と櫻井の株式会社リクルートでの経験が大きいでしょう。媒体制作に携わっていたふたりは、情報を比較検討させるプロであると、言っても過言ではありません。今回、団体の活動が判るよう、取扱頭数やスタッフ数、収支にいたるまで、徹底してヒヤリングしています。そして、寄付金の流れにあたっても、サイト上で明確にタイムリーに判る情報を開示することにこだわった作りにしています。 もちろん、お金を扱うという業務を遂行するため、税法上の確認は重要項目でした。ただ「オンラインで非営利で寄付」という形態は、日本ではまだまだ未発展です。税理士の先生に加わっていただき、問題なく業務が開始するためのリサーチにも大変な労力をかけました。

 

構想から1年。たくさんの後押しをうけて、2011年7月 プレサイトオープン

構想から約1年。サイトオープン目前、東日本大震災が起こり、スタッフの仕事も激変した中で、やっと2011年7月27日プレオープンいたしました。スタートはこれから。さんざん考え抜いたつもりでも、カットオーバー3日目には課題が山ほど出てきました。ですが、課題というより前向きな改善とでもいいましょうか、スタッフ一同「あれもこれもしてみたい」という気持ちがどんどんと高まっている状態です。 また船出した私たちには、数々のサポーターたちが現れました。犬のフリーペーパーを発行する株式会社ワンブランドの方々、なんでも出来ることはするよと言ってくださる頼もしいペット業界の方々、宣伝するねといってくださる愛犬猫家の方々等々、心強い応援をいただきました。

 

「動物のためになにかをしたい」という気持ちは、動物を愛する方の誰にもあり、そのきもちが私たちを後押ししてくれている実感があります。 常日頃、私たちを癒してくれる動物たちへ少しでも感謝できるよう、これからスタッフ一同がんばっていくつもりです。このサイトに来てくださった方々と一緒に、日本の動物たちを幸せにしていくことができればと思っています。

想定外の嬉しい寄付、
そして「公益社団法人」を取得を目指したワケ

さぁスタートしたものの広告予算はゼロ、寄付額ゼロの日も、、

2011年9月寄付サイト「アニマル・ドネーション」は、正式に世に出ました。立ち上げから現在に到るまで(2018年5月時点)そうなのですが、アニマル・ドネーションは広告費をかけたことがありません。予算がなかった、それが理由です。ですので、来訪者がぐんと増えることもなく、寄付額がゼロ、という日も当たり前。乏しい額をサイトで見るにつけ、今後はどうなっていくのか、不安な門出でした。そして、サイト正式オープンから2ヶ月後の2011年11月に、代表の西平が出産。サイトを世に出すとほとんど同じタイミングで、自身の子供が誕生したのです。出産したその日もベッドの上でサイトのバグやインフォメーションをチェックしていました。

 

企業からの嬉しいお声がけ

とはいえ、知人やSNSのおかげで少しずつ寄付額が伸び始めた頃、想定外のアプローチが続きました。それは企業や団体からの寄付や勉強会へのお誘い、でした。SEO対策も最低限のことしかしておらず、なぜアニドネサイトを知ってくださったのかは判らないのですが、立て続けにいいお話がアニドネスタッフに届きました。東日本大震災から数ヶ月後には、世界最大級の動物福祉団体である『ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(Humane Society International, HSI)』から10万ドルの寄付をアニドネ経由で現地に届けることもできました。

自分たちの地道な活動を見てくださっている方がいる、それはアニドネスタッフに安心感をもたらしてくれました。それまでは、とりあえずサイトを世に出し寄付を届けたい!と思っていましたが、もしかして少数の方々かもしれないけれど、求められている存在になり得るかもしれない。そんな想いを皆が抱くようになってきたのです。求められているのなら応ねば。そしてアニマル・ドネーションに声をかけてよかったと思ってもらえるよういただいた案件に必死に取り組む中、見えてきたものがありました。それは個人だけでなく企業も寄付に慣れていない日本の現状でした。

 

寄付したい企業×新しい寄付のカタチ=Make HAPPY

企業が社会貢献に注目し始めた時期でもありました。CSRという言葉も定着した時期でしょう。しかし「いざ寄付を考えているがどこに寄付していいのか判らない」という企業からの相談が私たちに寄せらるようになってきました。企業にとっては、どんな団体があるのかわからないし、どのように寄付金が使われるのかも明確でないと社内稟議にも通らない、と悩みをお持ちでした。企業から見れば、アニドネの審査基準、中間支援組織としての位置づけは安心材料になります。私たちアニドネは小さな非営利団体です。企業が持つサービスに寄付をつけてもらいその告知を自社サイトで多くの利用者に向けて行ってもらうことは、大変魅力的でした。動物福祉という概念が乏しい日本においては「まずは知ってもらう」という意味でとても有益なコラボレーションになると考えました。写真アプリに寄付をつける、ゲームにつけていただく、出版本に寄付を、とありがたい寄付企画が次々と誕生しました。

 

熱意を持って集う同志たちとの出会い

4人で立ち上げたアニマルが・ドネーションに新たに4名の理事監事(上野歩美、竹前努、齋藤健一、松本優)が加わったのは2014年3月。西平の古巣であったリクルート出身者、サイトを見て衝撃を受けたという経理のプロフェッショナル、サイト立ち上げ請負人、大手から独立したばかりの税理士。共通しているのは、みな動物が好きで、日本の動物福祉をなんとか変えたいという熱い想いの持ち主であること、でした。

皆他に仕事を持っていますから、ミーティングは土日。皆で楽しくアニドネの未来を語る機会も増えました。私たちは何を目指すのか、そんな議論を繰り返しました。見えてきたもの、それは「日本の動物福祉を世界トップレベルにすること」でした。その手段は、寄付サイトである、と。

元々、寄付事業をしたかったわけではありません。動物福祉の現場は個人の想いだけで支えられていることが多い、お金があればもっと命が救える、動物福祉の底上げができる、と考えたのです。であれば、立ち上げた寄付サイトをより発展させるために、「公益法人」取得を目指すことにしました。

 

超えねばならない高いハードル

「公益法人」その響きから想像するに、とても伝統のあるしっかりした組織、ではないでしょうか。駆け出しのひよっこ一般社団法人が取得するのは何年もかかるかもしれない、けれど公益法人であれば「寄付金控除」という寄付者へのメリットが生まれる、それは寄付事業を営む法人においては大事なことである、と覚悟を決めました。心強かったのは、監事の松本優。大手税理士法人時代に公益法人を経験していたこと、これは私たちの背中を押しました。書類の提出が想定以上に大変でしたが、この過程を経て自分たちの目指す姿が明確になったことは大きなギフトでした。そして目指してから約1年後、2015年4月、ついに内閣府より認定のお知らせをいただくことになりました。同時に外部の有識者によるアドバイザリーボード「アニドネ審議委員会」という組織が誕生し4名の外部アドバイザーに私たちの活動に加わっていただくことになりました。(*審議委員会のメンバーはこちら

 

キモチがあるって何より強い
「クラブアニドネ」の素敵な面々

「ボランティアしたいんです」と嬉しいお申し出

理事監事の7名で活動してきましたが、企業からの案件は増える、公益法人としての組織作りも必要、どうしたものか、と7名で頭を抱えました。アニドネ審議委員会の舞田先生にご相談をしました。どうやって活動の幅を広げたら良いでしょうか、と。先生は行動学の専門です。アニドネファンを作りなさい、とアドバイスをいただきました。

時を同じくし、アニドネインフォに「ボランティアをしたいのです」という声もちらほらいただくようになってきたのです。「動物が大好きですが保護活動は難しい、ですが自分の時間を使って何かしたいんです」と。そんな想いのある方に味方になってもらえることほどありがたいことはありません。「クラブアニドネ」というボランティア組織を発足させました。

 

ドネーション=寄付金 とは限らない。アニドネ=HAPPY MAKE TEAM

donation という言葉を辞書で調べるとこんな意味が出てきます。

 

1.共通の目的のためにチャリティに協力する行為

2.価値ある目的のために自主的に献上する品(金銭・物品・サービス・発案)

 

クラブアニドネの心根にあるのはまさにチャリティ(社会貢献)に協力したい熱い想いです。 言葉は悪いかもしれませんが、まさに愛猫バカ、愛犬バカたちの集まりがクラブアニドネです。経歴や年齢は様々。言えることは、動物が大好き、そして何かのプロフェッショナル、だということ、です。皆自分の仕事を持ち、ですが社会にも貢献したいという素晴らしく高い意識を持っている方々です。普段はSNSを通じて、業務を進めています。「こんな案件があるんだけどお手伝いいただけませんか?」と代表や理事が投げかけることもあれば、「わたしこんなことに興味があるんだけどアニドネでやってみませんか?」と持込案件を自身でカタチにしてくださることも度々。

動画付き募金箱や飼ってますカードなどは想いからカタチになりました。雑誌の制作経験のある方は自ら会報誌の作成を担当してくれております。

中間支援組織として集まる情報を加工して資料を作ったり、海外事例をリサーチしたり、集まった情報をもとにメディアや一般の方にセミナーをしたり、と寄付(助成事業)以外の業務も増えてきました。そして正式に2016年の秋に内閣府より「リサーチ事業」と「セミナー事業」の認定も受けることとなりました。 2018年8月時点で、クラブアニドネのメンバーは40名(2023年6月時点で115名)ほど。アニドネを支えるすばらしい組織となっています。

 

 

レガシーサイト誕生、
アニドネサイト大リニュアル

寄付サイトから一歩成長し、より社会に貢献したい

遺贈寄付に関する専門サイトをアニドネの姉妹サイトとして立ち上げたのが、2017年8月です。実は遺贈(レガシー)寄付に関しては、アニドネ立ち上げ当初より視野に入れていた動きです。西平ら立ち上げメンバー4名で1年に渡るリサーチをしている際、日本以外の海外のNPO活動に関してもリサーチしました。その際に日本には馴染みのない遺贈寄付の比重が大変大きいことを知り、いずれ来る日本の未来は予測できました。自分の子供にも遺したいが、愛犬愛猫と暮らした豊かなペットライフに感謝し未来を明るくしたい、そんな風に思う方々がきっと増えるに違いない、そしてそんな方々の後押しをする存在になるのは動物団体とつながりを持ち、寄付金控除の対象でもある公益社団法人の使命でもあるに違いない、という考えにいたしました。

 

「税額控除」の法人認定へ

寄付金控除は大きく2種類の控除があります。「所得控除」と「税額控除」です。公益社団法人に認定された時点で「所得控除」を有する法人の認定は受けておりました。しかし「税額控除」の認定は別途書類の提出が必要で内閣府の審査を通過しないと認定はされません。「税額控除」は主に個人の寄付者へのメリットが大きく、居住地域によっては寄付額の半額が確定申告で戻ってきます。

私たちアニマル・ドネーションは個人の寄付者様からの寄付を扱う上で取得は必須と考え準備をいたしました。これまた書類の提出は大変でしたが、申請から数か月後の2018年5月29日に「税額控除」対象の法人の仲間入りをいたしました。実は公益法人の中でも、すべての団体が「税額控除」対象として認定されてはいません(平成30年3月時点で全公益法9630人内の約1割の1012法人が認定 出典:公益認定委員会だより)

 

社会のために活動するということは、社会問題を解決することです。その活動には多くの支援を必要としています。優遇措置は寄付者の方だけでなく、私たち中間支援組織でもあるアニマル・ドネーションが動物のために活動する団体支援の資金を集めやすくなります。優遇措置は、寄付活動をより後押しするために国が作った素敵なギフトだと思いました。

 

2018年8月サイト大リニュアル

「税額控除」認定法人の後押しもある中、個人からの寄付をよりしやすくなることを目指し、サイトデザイン&サイトシステムの一新を図りました。同じタイミングで「新認定団体」の審議を外部有識者による審議委員会で実施いたしました。アニマル・ドネーションサイト立ち上げから丸7年直前の大リニュアルです。

 

立ち上げスタッフの川端真澄、川端美理可、齋藤健一の退任、そして専門スキルと志のあるスタッフを経営メンバーに迎え、新たなスタートの夏となりました。

 

 

コロナにより動物福祉の弱点のあぶり出し。
そして、AWGsAnimal Welfare Goals)始動

動物福祉のあり様を突きつけられたコロナショック

2019年のコロナショックは動物福祉業界にも大きな変化を与えました。犬猫と関わる活動は、当然ですが人と接することがほとんどです。コロナにより制限が設けられ、保護活動の停滞化や介在活動の縮小化を余儀なくされました。中間支援組織であるアニドネは、コロナが犬猫に及ぼす正しい情報発信やオンラインによる譲渡会の促進など、危機的状況を打破すべく活動を活発化させました。

 

コロナ前から問題視していた「多頭飼育崩壊」が増えてきたのもこの時期。通常の保護と異なるのは、一度に保護する頭数が一気に増えること、また衛生面が著しく悪いことから健康に問題があったり、メンタルケアが必要な犬猫を短時間で救わねばならないこと。この問題を看過することはできず、策を打ちました。「緊急支援基金」設立です。緊急度が高く悲惨極まりない保護活動をサポートする基金は、現場で一刻を争う命に向き合う団体にとっての大きな後押しとなっています。

 

コロナにより、脆弱な日本の動物福祉事情が露呈されました。アニドネにとっては、コロナのようなトラブルが起きた時、現場で奮闘する団体を多方面から支援すること、それは寄付金以外の情報やスキーム確立の必要性を痛感しました。まさに中間支援組織として、私たち自身が成長していかねばなりません。設立10年が過ぎ、日本における私たちの存在意義を強く感じた年となりました。

まだまだコロナが落ち着かず奮闘していた2021年2月、私たちは内閣府より紺綬褒章認定法人に認定されました。

寄付以外で世の中を変えたい。AWGs(Animal Welfare Goals)

寄付サイト「アニドネ」は個人や企業からの支援を頑張る団体へ繋ぎ、日本の動物福祉向上を図っています。*「アニドネ」の寄付額は¥377,118,063 (*オンライン、口座振込で個人・団体からの寄付総額 20234月末現在)、支援先は35団体(レガシーのみ2団体含む)

 

その助成事業に続くアニドネの柱が2021年8月に誕生いたしました。AWGs(Animal Welfare Goals)です。AWGsとは、動物の目線で考えたSDGs。日本の犬猫の世界を変えるために「13のゴールと30のテーマ」を独自設定した問題提起&アクションサイトです。

 

また、2022年9月には、保護活動を行う人なら誰でも情報を得ることができる『保護活動マニュアル』 を公開しました。全国の保護活動のリアルが常に集まるアニドネだからこそ、保護活動をいかに正しくスムーズに行うか、をまとめられることができました。情報による後方支援をカタチにしました。

 

 

 

ここまで、アニマル・ドネーションの沿革HISTORYをお読みくださりありがとうございました。構想から現在まで(2023年6月)もう13年、だけどやっと中学生。大きく掲げたミッション「日本の動物福祉を世界トップレベルに」を目標に日々尽力していきます。

 

このページに刻める足跡ができたら更新して参ります。

 

・・・to be continue・・・