寄付したお金の使い途レポート

【ねこたまご】ニセコ多頭飼育崩壊による緊急支援基金の使い途について

全国各地で後を絶たない多頭飼育崩壊。
一度に状態の悪い子たちをレスキューする必要があるため、行政や保護団体を逼迫する大きな原因となっています。

アニマル・ドネーションでは、多頭飼育崩壊のための緊急支援基金を設け皆様からの寄付金をお届けしています。
今回、認定団体の『ねこたまご』さんは、2021年11月に13頭のレスキューに入ったので2022年1月末に13万円をお届けしました。

代表の後藤さんに寄付金の使い途についてお聞きしました。

北海道ニセコで全38頭の猫の多頭飼育崩壊

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

北海道後志総合振興局より『ニセコ町内の農家で猫が繁殖し、子猫の引き取り手を探している』との連絡を受けて、札幌から片道100km強の距離ですがレスキューに入ることになりました

 

ー現場の状況を教えてください。

「全38頭数の猫の多頭飼育崩壊でした。
牛舎や資材置場で繁殖し、成猫19頭、子猫19頭になっていました」

 

ーどうして38頭にまで増えてしまったのでしょうか?
「不妊去勢手術を行わず餌をあげていた為、増やしてしまったようです。
どの子もあまり人馴れしていなかったこともあり、捕獲は振興局の職員さんと先に到着されていた他団体さんでしてくださったのですが、牛舎や納屋に逃げ惑う猫達を捕獲するのにとてもご苦労様されたようです」

 

ー38頭の猫たちはどうなりましたか?

「成猫達は現地の町内会館にて、協力獣医師により不妊去勢手術を行いTNRを実施しました。今後増えることはありません。
子猫19頭は複数の団体で保護して里親を探すことになり、内13頭をねこたまごで引き受けることになりました」

 

ーレスキューした子猫たちの様子を教えてください。

「子猫たちは生後8~10週ほどでした。あまり人馴れしておらず、さらに皆、猫風邪を引いており、目ヤニ、結膜炎、鼻水の症状が出ていました。また検便の結果、回虫やコクシジウムもお腹にいて下痢の子が多くいました。

現在は2~3頭ずつに分かれて、みんなボランティアの個人宅で手厚くケアしています」

 

猫風邪をひいてしまっている子猫たち

 

 

緊急支援金は初期医療費に

ー今回の寄付は何にお使いになりましたか。

「レスキューした子たちはまず初期医療にかける必要があります。検便、駆虫、ワクチン、マイクロチップなどです。今回は回虫やコクシジウムといってしつこい寄生虫をもっていたので治療も時間がかかりました。
また風邪症状が出ている子も多く、子猫の風邪は侮れません。そういった医療費に充てさせていただきます

 

 

ー支援者様へのメッセージをお願いいたします。

北海道の冬は雪深く氷点下になります。秋生まれの子猫は冬を越すことがとても難しいのです。 今回保護した子猫達は、皆様のご支援のお陰で適切な医療を受けさせることができました。今年の冬は暖かいお家で家族に愛されて幸せに過ごすことが出来ます。ご支援下さいました皆様に心より感謝申し上げます

 

 

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