非営利型一般社団法人 ねこたまご

保護団体

(2018年8月1日掲載開始)

行政から乳飲み子猫を保護して育て、里親様に繋ぐ保護猫カフェも運営する団体

過去、札幌市動物管理センターでは、年間1000頭を超える猫の乳飲み子がセンター収容され殺処分されています。その数は収容全体の6割以上にあたります。その現状を知り、収容される乳飲み子の仔猫を保護して里親探しをする活動を、札幌在住の主婦2名の活動サークルとして2011年5月よりスタート。

札幌市の猫のレスキュー活動団体において、ミルク子育てボランティアに特化したレスキュー団体です。

活動内容

乳飲み子、離乳後と保護猫の週齢に合わせて預かりを交代。ボランティアさんが連携して育成

 

札幌市動物管理センターでは、特に猫の乳飲み子は一般譲渡されないため積極的にレスキューしています。
母猫から離された仔猫達は、人間の手が無くては生きては行けません。衰弱したり風邪を発症したりと、医療ケアの必要な子もいます。乳飲み子を預かるボランティアさん、そして、離乳後に預かるボランティアさんと連携を取りながら出来る限り多くの仔猫達を保護して育てています。

 

「ミルクボランティアマニュアル」を作成する等、円滑な連携を維持するためのミーティングや勉強会の実施、また意思統一のための意見交換会も定期開催しています。

 

2017年4月には、猫とのマッチングの機会を増やすための場として「猫ふれあいルーム」隣接の猫カフェをオープン。仔猫達は8週齢を過ぎたタイミングで里親募集を開始します。

今後のビジョン

目標は、「乳飲み子レスキュープロジェクト」の安定的な活動

 

この活動には多くの「ちから」が必要です。通いケア・預かりケア、そしてイベント運営などのボランティアというマンパワー、そして大切な資金力。いくら、ボランティアスタッフがいても資金がなければ乳飲み子を育てることは出来ません。さらなる安定的な仔猫レスキューを目指して行きます。

 

また、今はまだ少人数のミルクボランティアの人材育成にも力を入れ、ノウハウの普及活動を行います。

寄付使途

保護猫の医療・育成費用、保護部屋の増設、老猫ホームの設立、その他非営利活動費

スタッフからのメッセージ

非営利型一般社団法人 ねこたまご

代表 後藤 志帆さん

「札幌市動物管理センターは今『人と動物が共生する社会の実現~人と動物が幸せに暮らせるまち・さっぽろ』の実現を目標とした様々な取り組みがされているところです。
猫の殺処分0も目前で昨年度は一昨年同様1匹の殺処分でした。この命は、酷い状態で収容され安楽死の観点から殺処分となっています。
センター収容の中には容態の重い命も多い現状ですが、そこからレスキューをし、時間も費用もかかる治療を保護猫達に受けさせてあげられるのも、全て日頃ご支援くださる皆様のおかげです。ご支援者の皆様に心より感謝致します。
今後も、私たち民間と行政がより良い協力関係を築き、センター収容される命が福祉の観点からも守られていくような札幌市になってほしいと願い活動していきたいと思います」

里親さんからのメッセージ

里親さん

小松 瞳さん&キラリちゃん

「妹が猫を飼い始めた事がきっかけで、自分もいつか猫を飼いたいと思っていた気持ちが強くなりました。
子育て経験が無かった事もあり、人生初の猫は自分で育ててみたいと思い、辿り着いたのが『ねこたまご』でした。
初めての乳飲み子は、苦手と思っていた黒猫。ミルクを上手に飲ませられなくて泣いた時もありましたが、鳴き声・仕草全てが可愛くて、結局手離せずに初めてケアを担当したキラリがうちの子になりました。
現在ボランティア2年目、たくさんの保護猫達を育ててきました。3〜4時間おきのミルク、感染症の子猫のケア・通院など大変な事もありますが、可愛さに癒されながら、時には別れに心を痛めながら、猫達の幸せと里親さんの幸せを願って、日々奮闘しています」

基本情報

団体名

非営利型一般社団法人ねこたまご

住所

北海道札幌市東区北23条東13丁目2-5

TEL

011-557-5664(対応時間:12時〜18時/月曜定休日)

メールアドレス

nekotama5.neko@gmail.com

HP

http://www.nekotamago.org

代表者

代表理事 後藤志帆

活動収支報告

https://www.nekotamago.org/report/

詳細情報

活動開始日

2011年5月(法人化:2014年04月01日)

活動エリア

北海道

スタッフ数
スタッフ数4名(代表理事1名、理事3名)
ボランティアスタッフ160名
※ 2023年11月14日現在
団体業態

シェルター型・一般家庭と両方の一時預かり

シェルター

動物種

猫 10割(純血 0割:ミックス10割)

保護頭数

2022年

猫(保護数 260頭:譲渡数 210頭)

2021年

猫(保護数 206頭:譲渡数 177頭)

2020年

猫(保護数 165頭:譲渡数 159頭)

2019年

猫(保護数 186頭:譲渡数 105頭)

2018年

猫(保護数 150頭:譲渡数 108頭)

 

累計

猫(保護数 1,838頭:譲渡数 1,497頭)

累計は2011年度から2022年度まで

 

*2023年12月現在

しつけ

有(トイレのしつけ 幼齢期からマニュアルを作成し、ミルクボランティアの方々にレクチャー。
社会性 8週齢までは社会性の観点から兄弟と離さず、精神的・肉体的に健やかに育つよう取り組む。
1匹でレスキューした猫は他の保護猫と隔離期間をおいて一緒に育成。特に1匹で育った猫は、甘噛みの問題があるケースが多く、兄弟同士社会性を持って育った猫はそういった問題行動なく健やかに育つケースが多い。また、ムダ鳴をしないおおらかな猫に育つ傾向有り)

獣医

協力有(治療・ワクチン・駆虫でディスカウントの協力病院3院有り。各地区のボランティアさんに通院いただいている。)

平均滞在日数

8割が3ヶ月以内

譲渡規則

有(http://www.nekotamago.org/condition/を参照)

譲渡条件

有 (直接説明、自宅確認、室内飼い、ワクチン、不妊去勢手術)

フォローアップ

有 (譲渡後、最低3回、近況を画像付きで報告する必要有り ※「幸せ便り送付先専用メール」にて報告。報告は幸せ便りブログで公開)

譲渡金額

有(個体にかかった医療費(診療記録表カルテ有、上限5万円) 施設保管料)

譲渡後戻り頭数

年間1割未満 先住猫と合わない、思っていたのと違ったなど返還理由は様々。理由によっては飼育放棄と位置付け、譲渡金の払い戻しは不可。終生飼育を譲渡条件にしているため、「いかなる理由があっても、家族として猫たちの生涯の愛情に責任を持つ」という事を大切に愛護啓発している。

動物に対する福祉体制

シェルターは冷暖房完備
譲渡条件は、室内飼い・ワクチン接種・不妊手術。
レスキュー後、体調が整っていても少し経過してから里親募集を開始。特に老猫については、過酷な環境変化にトラウマになってしまうことが多いため、メンタルが落ち着くまでリハビリ期間を設け新たな飼い主探しを開始。

団体設立のきっかけ・沿革

札幌市動物管理センターでは年間1000頭もの子猫が収容そして処分されている事実を知った主婦2名が1匹でも多くの猫の赤ちゃんを救いたいと活動開始。

2011年5月 人口哺乳で育て離乳させた子猫の里親探しをする活動サークル設立

2014年4月「非営利型一般社団法人ねこたまご」法人化

札幌市にてミルク子育てボランティアに特化したレスキュー団体として活動。

現在は乳飲み子や子猫のほか、衰弱や負傷した成猫や老猫のレスキューも増え、現在までに1000頭以上の保護猫をレスキュー・譲渡してきた。

団体の特色

行政処分される6割以上がミルクの必要な子猫という現状下ミルク子育てボランティアに特化したレスキュー団体。
自宅ケアとなる乳飲み子ケアボランティアスタッフとシェルター譲渡施設運営スタッフ両者の役割は、正にレスキューと譲渡の循環を維持させている連携。円滑な連携を維持するため、ミーティングや勉強会の実施、また意思統一のための意見交換会を定期に開催。

活動内容

■行政からのレスキュー
・主に殺処分対象の猫の引取り
・救護と家族が出来るまでのケア
■譲渡事業
・保護ネコの新しい飼い主探し
■猫の保護をされた方への後方支援
・個人がネコを保護するときのアドバイス等
・病院の紹介
・新しい飼い主を探す手伝い
*代わりの保護は原則無し。
■猫に関する適正飼育の啓発
・社会に迷惑をかけない飼い方の普及
・終生飼育徹底の啓発
■動物愛護啓発
・イベント開催等

定期イベント

なし

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