寄付したお金の使い途レポート

多頭飼育崩壊~経済的余裕がない一家が多頭飼育崩壊者となってしまった現場から27頭をレスキュー

アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。

2024年8月6日から9月7日にかけて複数回多頭飼育崩壊現場からレスキューされた新潟動物ネットワークさんに、緊急支援基金として11月30日に170,000円をお届けしました。

今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、スタッフの永井さんにお話をうかがいました。

飼い主の経済困窮、多頭飼育崩壊の負の連鎖を断ち切る必要がある

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

「個人で猫保護活動をしている方より多頭崩壊のお宅が有ると情報が入りました」

 

ーどのような経緯だったのでしょうか?

「病気の母、無職の叔父、自営業の兄弟の4人家族。

自営業も売上利益が落ち、飼い猫への手術代拠出ができなくなってしまった。結果、猫がどんどん増えてしまったとのこと」

 

 

ー状況を教えてください

「屋根はブルーシートで補修がしてあり猫は充分な餌が与えられていないのか身体がやせ細った猫が数頭確認できました。

NDNへの引き渡しに拒否反応を示す飼い主との話が難航しましたが、最終的には保護に同意いただきました。

 

捕獲総数は、27頭。

TNR8頭、 手術してNDNが保護8頭 、子猫で手術なしで保護が9頭 、個人で猫保護活動をしている方に未手術猫を2頭引き渡し。

成猫は家主の家にTNR。生後半年前後の猫と子猫はNDNが保護して里親さんを探します。 捕獲機の中で 1頭の母猫が6頭の猫を出産し現在子育て中です」

 

ー今回の寄付はどのようにお使いになりましたか

「飼い猫の不妊去勢手術、保護した子猫のノミ、ダニ駆除、ワクチン、などの医療費、保護費

また入院した子猫の治療費(ストルバイト尿結石9/9日からおしっこが出なくなり入院。陰茎にカテーテルが入らず最終手段で陰茎切除再建手術をしました。 9/27日退院。)

にも基金を使わせて頂きたいと思います。 これからも療法食となりますが、いつの日か理解のある里親さんに出会えると良いです」

ー最後に、支援者の皆さまにメッセージをお願いいたします。

「金銭的に余裕がないため不妊去勢手術を先送りにすれば猫はあっという間に増えてしまいます。

飼育者が多頭飼育崩壊者となり、頼るところがなければ生活がますます苦しくなり、負の連鎖が進みます。

ご支援いただいた資金でさらなる増加を断ち切ることができました。また、治療により命を救うこともできました。

埋もれている多頭飼育を 掘り起こして改善を行うことの必要性をあらためて強く感じています」

 

新潟動物ネットワークさんは、動物と飼い主双方を救うべく日々奔走しておられます。
活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

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