寄付したお金の使い途レポート

酪農家の自宅と牛舎周辺に住み着いた29頭の猫をレスキュー

アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。

2024年7月14日・15日・19日・26日、9月7日に多頭飼育崩壊現場からレスキューされた新潟動物ネットワークさんに、緊急支援基金として12月31日に80,000円をお届けしました。

今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、スタッフの井上さんにお話をうかがいました。

生業である酪農を圧迫する光熱費や飼料の高騰の中、餌代のねん出も困難となり多頭飼育崩壊

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

「牛舎経営の本人(50代)より直接、新潟動物ネットワークに相談がありました」

 

ーどのような経緯だったのでしょうか?

これまでは家の中と経営 している牛舎周辺にて17匹を飼育し手術を行い、子猫は譲渡することをしてきた。しかし生業である酪農が光熱費高騰で厳しくなり餌代をねん出することも難しくなっていた。しかし、猫を見捨てることはできず、成猫6匹と子猫4匹を新たに自宅に迎えいれたことで、とうとう多頭飼育崩壊となったと伺いました。

 

ー状況を教えてください

「室内はもちろん、牛舎周辺は吹きさらしのため、風邪ひき・ノミ つきの猫が複数暮らしていました。」

 

 

「捕獲総数は29頭。TNR4頭、手術してNDNが保護4頭、子猫手術なしでNDN保護4頭、残りの成猫はTNR後餌やりを続け、子猫はNDNで里親さがしを行います」

 

 

ー今回の寄付はどのようにお使いになりましたか

「成猫,子猫(1.5kg以上)の不妊去勢手術、子猫のノミ、ダニ駆除ワクチン。回虫駆除、医療費などに使わせて頂きたいと思います。 」

 

ー最後に、支援者の皆さまにメッセージをお願いいたします。

酪農家にとって年明けより光熱水道費・飼料高騰と厳しい状況下で経営を営んでおります。

その中で猫たちは屋根のある生活が整っている牛舎に自然と集まってきて酪農家さんがなんとかしてあげたいと思いつつも経営が困窮し 手も足も出せない状態でした。

これからも人と動物が共生していく社会を目指し日々の活動に精進して参ります。今後ともご支援のほどをお願いいたします」

 

新潟動物ネットワークさんは、動物と飼い主双方を救うべく日々奔走しておられます。
活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

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