寄付したお金の使い途レポート

寄付で繋がれた難病の兄姉子猫の命

アニマル・ドネーションでは、独自の選定基準で通過した認定団体へ確かな寄付をお届けしています。2024年10、11、12月には、「認定特定非営利活動法人 HOKKAIDOしっぽの会」さんへ、皆さまからお預かりした35,690円、336,184円、74,804円をお届けいたしました。今回、どのように使われたのかについて、代表の上杉さんに詳しくお話を伺いました。

 

保護された子猫を助けるための手術代・治療費に

ーここ数ヶ月のアニドネからの寄付は何に使われていますか?

「保護動物たちの医療費に使わせていただきました。難病の兄姉子猫の手術代や治療費に使わせていただきました」

入院中のダン(1)
バイパス手術を乗り越え、入院中のダン

ー具体的な活動事例や背景、エピソードをお聞かせください

「リッコは、昨夏に当会のある長沼町内の某施設で生まれた女の子で、推定2か月で親子で保護しました。保護時から体重の減少や体調不良が見られたため、スタッフが自宅に連れて帰りお世話をしていましたが、白い泡を頻繁に吐くようになったため検査をしたところ、腎臓の数値が高く腎炎の可能性もあるため投薬と皮下点滴を開始しました。
しかし、投薬で一時的に元気にはなったのですが、多飲多尿や食欲不振があり、薬を止めると再度腎臓の数値が上がってしまうことから大学附属動物病院で詳しく検査をすることになりました」

手術後のリッコ
珍しい遺伝疾患の大手術を乗り越えたリッコ

「検査結果はキサンチン尿症という珍しい遺伝疾患で、猫では症例がほとんどない病気でした。腎臓内や尿管に石のようなものが詰まり腎臓が圧迫されていましたが、リッコは右側の腎臓が詰まっていて、緊急で尿管の一部の切除手術を行いました。大手術を乗り越え、現在は結晶を出来にくくするために薬で尿の数値をコントロールしたり、食事療法をして様子を見ています。兄妹のダンも同じ症状がありバイパス手術を行いました」

甘えんぼ上手な兄姉子猫、里親さんとのご縁を願って

ー現在はどのような様子でしょうか?

難病と闘いながらも、普段は兄妹でニャンプロをしたりオモチャで遊んだりと子猫らしく過ごしています。
兄妹とも人が好きなので、出来ればお留守番時間のないお家で、たくさん甘えられる飼い主さまとご縁があればと願っています

リッコ(前)ダン(奥)
甘えんぼ上手なリッコ(前)とダン(奥)

 

ー最後に、寄付くださる方にメッセージをお願いいたします

「アニドネさまからいただいたご寄付のお陰で、リッコとダンの『小さな命』を繋ぐことが出来ました。これも一重にご支援くださっている皆さまのお陰と心より感謝申し上げます。2頭とも、定期的に大学病院での受診やケアが必要ですが、仲良く楽しそうに過ごしています。これからも当会の理念である『人と動物が共生する幸せな社会』の実現に尽力してまいります。引き続き温かいご支援・応援をよろしくお願いいたします!」

北海道全域の犬猫の保護・譲渡活動に、日々懸命に尽力されているHOKKAIDOしっぽの会さん。お話を伺う度に、どんなに小さな命でも救いたいという想いがひしひしと伝わってきます。これからも、HOKKAIDOしっぽの会さんへあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

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