認定特定非営利活動法人 HOKKAIDOしっぽの会
保護団体
北海道全域の犬・猫を幸せに!
「人と動物が共生する幸せな社会」の実現を目指し、保護活動・啓発活動に尽力
北海道全域からの犬猫の保護と譲渡活動を中心に、去勢・不妊手術を実施しています。2007年から、これまでにさまざまな基金を集めて行き場を失った犬猫を救うと同時に、「人と動物が共生する幸せな社会」の実現に向けて活動を継続してきました。
啓発活動にも力を入れ、2024年度から本格稼働予定の「北海道動物愛護センター(愛称:あいにきた)」の署名活動では、発起人となって約10万筆を集めました。
活動内容
北海道全域からの犬猫を保護、そして譲渡。助成金制度や啓発活動など多岐にわたる活動を展開
北海道内の行政機関や多頭飼育崩壊、野犬や飼い主のいない猫等の処分対象の犬猫を引き取り、年間700頭余りの犬猫に去勢・不妊手術を行っています。去勢・不妊手術の基金は、①保健所から引き取った犬猫 ②野良猫を対象とした助成金制度を設け、行き場を失う犬猫の減少に寄与しています。
また、北海道の保健所情報やHP、SNSの日々の発信や、年4回発行している季刊誌やイベント等で啓発活動を行ない、幅広い世代に対し問題提起や意識の底上げを行なっています。
さらに、施設での譲渡の他に毎月猫の譲渡会や、犬のしつけ教室の定期的な開催など、手厚いアフターフォローを含めた譲渡活動にも力を入れています。
今後のビジョン
小さな命に優しい思いやりある社会の構築
「動物の愛護及び管理に関する法律」を広く社会に周知し、動物を飼うなら最後まで責任を持って飼う意識の向上を目指します。また、適正飼育や小さな命を大切にすることで思いやり溢れる情緒豊かな子どもを育てる情操教育の推進、さらに人と動物を取り巻く地域環境を良くすることで、「環境保全」及び「生命倫理観」に対する遵法精神に則った健全な意識の向上に寄与することを目指します。
北海道は犬猫の殺処分数が全国的にも少なく、動物愛護団体が尽力していますが、団体だけの力で継続し続けることは困難であるため、行政機関が司令塔となった動物関係の官民協働が必要です。広大な北海道で命を大切にする社会を構築できるよう、道民や市民に伝えていきます。
寄付使途
保護動物の医療費・施設設備や光熱費、その他非営利活動費
基本情報
- 団体名
認定特定非営利活動法人HOKKAIDOしっぽの会
- 住所
北海道夕張郡長沼町西1線北15番地
- TEL
0123-89-2310
- メールアドレス
info@shippo.or.jp
- 代表者
上杉 由希子
詳細情報
- 活動開始日
2007年1月(法人化:2010年8月11日)
- 活動エリア
北海道全域
- スタッフ数
正社員:10名
パートスタッフ:5名
ボランティア:60名
※2023年12月現在
- 団体業態
シェルター型・一般家庭での終生預かりの両方
- シェルター
有
- 動物種
犬:6割(純血0.3割:ミックス9.7割)
猫:4割(ミックス10割)
- 保護頭数
2022年
犬(保護数:67 譲渡:31)
猫(保護数:37 譲渡:32)
2021年
犬(保護数:19 譲渡:25)
猫(保護数:25 譲渡:36)
2020年
犬(保護数:76 譲渡:67)
猫(保護数:36 譲渡:36)
累計
犬(保護数:1540 譲渡:1321)
猫(保護数:864 譲渡:734)
- しつけ
スタッフがそれぞれの担当する犬にしつけの訓練を実施。また、定期的に専属のドッグトレーナーによる勉強会も行い、スタッフ間の共通認識を持つと共にレベルアップを図る。
卒業犬を対象とした、しつけ教室を毎月2回(冬期間は変則的)開催。一般の方からの参加も受け付けている。講師は経験豊富な日本警察犬協会、ジャパンケネルクラブの公認訓練士。
- 獣医
協力有
・2軒の大学病院の他、5軒の動物病院、整形外科、脳神経外科に特化した動物病院
・メインの動物病院はほぼ毎日通院。週1回動物病院の往診で、集団での狂犬病予防接種やケアに対応
・啓発では、北海道の行政機関の他、北海道獣医師会、札幌市小動物獣医師会、江別市獣医師会、酪農学園大学獣医学部との協力関係有
- 平均滞在日数
1年以上
- 譲渡規則
有
- 譲渡条件
有(対面説明・自宅確認・トライアル期間有・室内飼い・家族構成の確認・年齢制限・生活スタイル・飼育指導・多頭飼い・ワクチン・狂犬病予防接種・フィラリア抗体検査・不妊去勢手術・マイクロチップ・検便・血液検査)
- フォローアップ
有(3週間後及び3か月後に報告してもらうよう声掛け対応。悩み相談やアドバイス等応じているほか、場合によっては直接飼い主宅に伺ってアドバイスを実施。しつけ教室を開催、ドッグランの自由使用で、親子や兄妹、飼い主さん同士やスタッフとの交流を深めてもらう)
- 譲渡金額
有(犬:25,000~38,000円 猫:20,000~33,000円)
避妊・去勢手術、混合ワクチン接種、感染症検査、マイクロチップ装着、健康診断費
*譲渡の際、上記実費費用に加えてマイクロチップ登録料(300~1,050円)、事務手数料(3,300円)有
*犬:畜犬登録・狂犬病予防注射実施済(状況により一部未実施の場合も有)
- 譲渡後戻り頭数
ほとんど無し
- 動物に対する福祉体制
・アニマルウェルフェアの5つの自由を重要視。安全で快適な環境の提供と病気や怪我の治療、また良質なフードや運動等の適切な管理、さらに犬猫の生態に配慮した扱いや散歩・遊び・触れ合いを通じたコミュニケーション等を実施
・犬、猫を室内飼いすることを譲渡条件としている。ただし、和犬気質で外での飼育併用が動物福祉の観点から必要である場合は、飼い主と話し合って環境整備を実施
・犬は脱走や逸走の事故もあることから、ドッグラン以外は原則ノーリード禁止
・猫は、感染症キャリアの子は同じ感染症同士か1頭で飼育
・飼い主とのコミュニケーションを重視し、押し付けにならずに了承を得た上で適正飼育を教授
- 団体設立のきっかけ・沿革
2007年1月
行政殺処分されていた犬猫は多く、1頭でも救っていきたい思いの有志が集まって任意団体として始動
2010年8月
継続的に持続可能な活動をしていくには、人々の信頼と資金が必要。そのために、広報活動にも尽力し、特定非営利活動法人を設立
2013年7月
認定特定非営利活動法人となり、寄付者の方や当会自体も所得税の寄付金控除を受けることができるようになる
- 団体の特色
・行く場を失う犬猫を減らすため、年間700頭余り(早期不妊手術含)の犬猫に不妊手術を実施
・行政から譲受した犬猫の飼い主にも不妊手術の一部を助成する制度を設けている。多頭飼育崩壊等の対応では根本の対策を実施
・飼い主のいない猫を保護し不妊手術を行う方に不妊手術代の一部を助成する「飼い主のいない猫基金」を設けている
・譲渡前に家庭訪問を行い、安全の確認と対策を実施。
・犬のしつけ教室も定期的に開催し、譲渡した犬猫の飼い主へのアフターフォロー実施
・猫の飼い主にも脱走したり内外で飼育しないよう室内飼育の徹底指導を実施
・代表が北海道(動物愛護管理センター運用体制検討会議委員)と札幌市の委員(札幌市動物愛護管理推進協議会委員)を就任。北海道や札幌市等の行政機関から相談を受ける
- 活動内容
・北海道内、札幌市の保健所や市役所などの自治体から、行政処分される犬猫の引取り及び譲渡活動
・譲渡までの保護飼育
・北海道の保健所情報を一覧にして平日毎日更新
・HPやブログ等の更新で適正飼育の啓発
・季刊誌を年に4回発行
・犬のしつけ教室の開催(卒業犬以外も対象)
- 定期イベント
・札幌市他で猫の譲渡会開催(毎月)
・卒業犬の同窓会(卒業わん同窓会)
・適正飼育に関する講座の開催
もっと読む