緊急支援基金で餓死寸前の劣悪な環境から犬達を保護
アニマル・ドネーションではみなさまからお預かりした緊急支援基金を、10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。
今回は保護団体の『わんわんさくちゃんお日様の会』さんへ2024年8月に80,000円をお届けしました。
レスキューの詳細と基金の使い途について、代表の東雲さんにお話をうかがいました。
劣悪な環境の中、ご飯はほぼうどんのみで痩せ細った犬達
ー多頭飼育レスキューの依頼はどこからありましたか?
「行政より、当団体も参加している『地域ボランティア 筑前町しっぽお助け隊』に連絡が入りました。最初はオス・メスを1頭ずつを飼育していたようです。不妊手術をせずに飼育を続けた結果、どんどん頭数が増え、子犬を近所に配っていたこともあったそうです。 そんな中、ご主人が亡くなられて、飼育環境が著しく悪化。今回は同時期に3頭の出産がありさらに頭数が増え、以前からあったご近所の方からの苦情や通報、行政の方の訪問で、やっと現状を理解したようです」
ー現場の状況を教えてください。
「飼育環境は非常に劣悪で、ニオイもひどい状況でした。行政の方とも相談し、二度とペットを飼育しないとの約束、 当面は行政も関与を続けるとのことで他団体と連携し、全頭レスキューに至りました。 発覚した段階ですでに餓死していた子もいて、レスキュー日程調整中にまた2頭餓死…一刻を争う状態でした。犬たちのごはんは、ほぼうどんのみだったようです。体の大きな子も痩せ細り、排便も下痢状のものしか出ず、 身体中に悪臭を放ち、ノミやダニがたくさん寄生している状況でした」
腸内環境の改善、新たな家族との出会いも!
ー今回のご寄付はどのようにお使いになりましたか?
「保護した子達のフード代、医療費に使わせて頂きました。レスキュー後すぐに初期医療チェックを行いましたが、餓死寸前で点滴が必要な子ばかり。今まさに生きてることが不思議なくらいの数値の子もいました。子犬は座ることも出来ずに横たわり、起き上がれない子もいました。成犬で体高から25kg以上が適正体重の子もわずか10kgという状態。あまりにもひどい状況に、レスキューの情報を出してからは、たくさんのご応援メッセージや高カロリーフードのご支援をいただきました。ご支援いただいた皆様、ありがとうございます。最初は環境の変化に怯えていた子達も、次第に慣れ、今は適正体重にまでふっくらと太ってくれています。レスキューから1ヶ月経ってやっと、腸内環境も整い、下痢ではなく健康的に排便ができるようにもなりました。レスキューしたこの中で、子犬のめじろくんと、最高年齢だった6歳のあんちゃんが、新たな家族のもとで幸せなスタートをきっています。今後も他の保護犬達にも幸せな時間が過ごせるよう、全力でサポートしていきたいと思っています」
ー最後に寄付支援者の皆様へメッセージをお願いします。
「受け入れや譲渡が難しい大型犬、超大型犬を中心に保護を行い、適正な環境の中で生活でき、終生飼育を行っていただける里親様に命のバトンを繋げるため頑張っております。 その思いを里親の方々も共感していただき、今では沢山の里親の方々がボランティアとして、当会、わんわんさくちゃんお日様の会を支援してくださっております。 また、当会の活動をブログなどで見てくださった方々からの温かなお言葉、支援金、支援物資は活動を行う上でとても心強く、力になっております。ありがとうございます。 今後も動物たちが家族として温かな家庭の中で暮らして行けるよう、頑張ってまいりますので、引き続き、皆様のご支援をお願いいたします」
わんわんさくちゃんお日様の会は、保護動物たちが犬らしく快適に過ごせる飼育環境を強化するために、現在、施設の大改造を行っています。通常の保護活動と並行して行われている、大改造の様子もブログで紹介しています。
これからもわんわんさくちゃんお日様の会へのあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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