寄付したお金の使い途レポート

【ツキネコ北海道】(岩見沢市)多頭飼育崩壊による緊急支援基金の使い途について

アニマル・ドネーションでは、皆様からお預かりした緊急支援基金を、10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り、5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。

 

今回は、北海道を中心に活動する保護団体『猫と人を繋ぐツキネコ北海道』さんへ、35頭分のレスキューを行なった緊急支援基金として、350,000円をお届けしました。  

レスキューの詳細と基金の使い途について、代表の吉井さんにお話をうかがいました。

 

35頭の猫を北海道・岩見沢市の高齢者宅から保護

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

 

「北海道空知総合振興局岩見沢市保護課より8月上旬に『建物老朽化により倒壊の恐れがある住宅の住人に退去の依頼をしたところ、 猫を多頭飼いしており、退去の前に猫を保護して欲しい』と相談がありました」

 

 

ー現場の状況を教えてください。

 

「保護課より連絡を受けた後、8月25日に現場視察に行った所、家の中で多くのゴミと糞尿が蓄積している中で猫たちがひしめき合って過ごしていました。 生活保護を受給している高齢者が外の猫を自宅に引き入れ生殖制限をせず繁殖した数は合計33匹。 一斉に33匹を引き出すにはこちらでもスペースの準備が必要でしたので改めて飼い主、行政と調整し10月21日に保護に向かいました。 足の踏み場のない状況での捕獲は困難を極めましたが何とか全頭保護。 視察の時にはいなかった子猫を2匹を見つけました。この環境で育ったのはお母さん猫の懸命な子育ての賜物です。

 

その足でいつもお世話になっているスペイクリニックMobile VET Officeさんへ行き、不妊去勢の手術、血液検査、糞便検査や外傷などの治療をしていただき、全35頭がツキネコカフェに入居となりました」

 

 

ー今回の寄付は何にお使いになりましたか。

 

「皆さまからの支援金は、ワクチン代(2回分)、血液検査、糞便検査、耳垢検査、コンベニア注射、縫合(外傷治療)など医療費に使用させて頂きました」

 

求められる、高齢者への「適正飼育」啓発活動

ー支援者様へのメッセージをお願いいたします。

 

いつもツキネコ北海道の活動に多大なるご理解とご協力を賜りまして誠にありがとうございます。 飼い主の男性は多頭飼育崩壊の飼い主にありがちな事の重大さを理解しておらずどこか他人事に感じているように見うけられました。 残念ながら飼い主の責任は追求されることもなく、ペナルティーも無いことに憤りを感じざるを得ませんでした。 地方に住む高齢の方への『適正飼育』の啓発活動の必要性を改めて痛感しています。

 

今回のレスキューでは35匹中32匹がエイズキャリアという厳しい結果でしたが、ツキネコパワーで全頭譲渡に向けて猫たちの体調を整えております。譲渡までには時間がかかると思われますので、皆様からのご支援、応援よろしくお願い申し上げます」

 

 

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