保護活動マニュアル

STEP1| 犬の保護について

STEP1| 猫の保護について

保護犬・保護猫を行政から引き出す手順

この記事は 犬 猫 に当てはまる内容です

保護団体が新しい家族の募集を代理で行うために行政施設から動物を引き出す際、どのような準備が必要なのでしょうか。 手続き方法や注意点について事前に確認しておく必要があります。

行政施設の登録ボランティアになる

行政施設から犬や猫を引き出し新しい家族を募集をするためには、事前に行政のボランティア登録(審査)を行っていることを義務付けている自治体が多くあります。

手続きの流れや条件は行政によって異なるため(新規の登録受付を中止している場合もあります)、ホームページや窓口に問い合わせをして手順を確認しましょう。

事前登録制を設けていない場合もあります。

 

犬や猫の状態をヒアリングする

収容された経緯は個人情報保護の観点から開示不可なケースが多いですが、収容時の様子や状態は後々その犬や猫を理解する上で重要なヒントになります。そのためしっかりとヒアリングをしておきましょう。また、どのような医療チェックが済んでいるかを確認することも大切です。

犬の場合は、狂犬病ワクチン接種を行ってくれていることが多いですが、そのほかの医療・健康チェック(ワクチン接種、ノミ・マダニのチェック、血液検査など)は、行われていないケースが多いです。 猫の場合も同じく、初期医療は何もされていないところが多いです。

そのため、次のような感染症の伝播が起こらないよう、十分な注意と事前の受入準備が必要です。

  • 主な感染症の例(太字は人獣共通感染症としても重要)

 

行政施設から引き出す

引き出し当日の手続きに必要なもの(身分証など)は行政によって異なるため、事前に確認してください。

犬の場合は、首輪やリード、クレート(大型犬の場合はケージ)など、保護する犬のサイズに合わせて用意をしておいてください。また、車での移動中に緊張から失禁や脱糞をしてしまうこともよくあります。クレートにはペットシーツを敷き詰め、ガムテープで固定しておきましょう。クレートに入れたら、ドアロック部分にガムテープを貼り、万が一の脱走も防いでください。

猫の場合も同様にキャリーケースの用意が必要です。キャリーケースにペットシーツを敷き詰め、ガムテープで固定しておきましょう。また、脱走を防ぐためキャリーケースに入れる前には猫を洗濯ネットに入れるか、キャリーケースが衝撃で開くことのないようにガムテープでしっかり固定してください。

極度な緊張状態にある犬や猫は、どんな行動をするか分かりません。搬送中は決して油断せず、細心の注意を払ってください。

引き出し後は動物病院で初期医療にかけましょう。

▶保護犬の医療チェックについてはこちら
▶保護猫の医療チェックについてはこちら

保護犬・保護猫を行政から引き出す際のアドバイス

譲渡団体やボランティアとして登録するにあたり、適正に飼養管理できるか、新たな飼い主への終生飼養や適正飼養について指導できるか等の観点から基準を設けています。環境エンリッチメントに配慮し、団体としての収容能力を把握することが重要です。動物には愛情と責任を持ってお世話していただきたいと思います。

現在川崎市に登録いただいている登録団体様には、引き出した動物を丁寧に譲渡に繋げていただき、大変お世話になっています。
(ANIMAMALL かわさき(川崎市健康福祉局保健医療政策部動物愛護センター))

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