近隣エリアや対面で募集する方法
近所で探す場合は、譲渡後もコミュニケーションが取りやすいと考えられます。また譲渡会のように実際に犬猫を見てもらえる場合、「家族として迎えたい」という希望に繋がるケースも。一方、限られた人にしか情報が行き渡らないため、希望者が出るまでに時間がかかる、反応があまりないなどの可能性もあります。
1.クチコミで募る
ボランティアスタッフの友人や知人など周りの「犬好き」「猫好き」な人にまずは聞いてみるという方法もあります。人柄や生活環境を知っている人なら、犬や猫との相性も分かりやすく、譲渡しやすいと考えられます。
2.動物病院などにチラシを置かせてもらう
保護犬や保護猫の写真と特徴を入れたチラシをつくり、動物病院やドッグカフェなど犬や猫の飼い主さんが集まる場所に置かせてもらったり、ホームセンターなどの人が集まる場所に貼らせてもらったりする方法も。必ず許可を得た上で、掲示を行いましょう。
3.譲渡会に参加する
全国の自治体では、保護犬・保護猫と新しい家族を結ぶための譲渡会を行っているところがあります。多くが保健所や動物愛護センター等で保護している犬や猫の新しい飼い主を探すためのイベントですが、なかには個人が保護している猫の新しい飼い主を探すために参加できる譲渡会もあります。
(譲渡会の事例)
神奈川県相模原市 猫の譲渡面接会
4. 譲渡会を開催する
主催者となって譲渡会を開催するという方法もあります。
開催する場所として考えられるのは、動物病院、ショッピングモール、お寺、公園や広場など。いずれも、場所の管理者と交渉して許可を取ること、当日の運営をサポートしてくれるボランティアスタッフの手配が必要になります。さらに、日時と場所が決まったら、SNSやチラシ、ポスターなどを使って開催を広報し、参加を呼びかけます。
オンラインを利用して募集する方法
最近はネットを活用して新しい家族募集を行うことも多く、クチコミで知り合いに声をかけるより、広範囲に多くの人に情報を伝えることができるメリットがあります。
1.HPやSNSで告知する
団体のHPやTwitterやInstagram、FacebookなどのSNSを使って、希望者を募る方法もあります。その際、元の飼い主さんや保護主さんが特定できる保護経緯などの掲載には十分注意をしてください。SNS上だけの繋がりの人やまったく知らない人から希望が来るため、人柄や生活環境などをきちんと精査することが大切です。またSNSで告知する場合は、問い合わせはダイレクトメッセージではなく、団体のHPや専用の窓口を設定した方がスムーズです。
希望者には、譲渡規約を事前に確認してもらい、譲受申込書(保護犬・保護猫の譲り受けを申し込むための書類)または同様の内容を送ってもらいましょう。
2.募集サイトに掲載する
インターネット上で、保護犬や保護猫の情報を公開し、新しい飼い主さんを募っているサイトもあります。
募集サイト(一例)
3.オンライン譲渡会に参加する
すでに行われているインターネットを使った「オンライン譲渡会」に参加する方法もあります。
オンライン譲渡会のメリットは、人の密集を避けられるばかりではありません。騒々しい場所が苦手で人が集まる場所に連れて行きにくい犬や猫も、写真や動画で紹介でき、普段のリアルな様子を見てもらうことができます。犬や猫の移動を伴う肉体的な負担がなく、場所代や設営費などの経費が削減できる点もメリットといえます。
オンライン譲渡会(一例)
4. オンライン譲渡会を開催する
YouTubeなどの動画配信サービスやさまざまなWeb会議サービス(zoomなど)を使って、オンライン譲渡会を開催することも可能です。
(YouTubeを利用した事例)
神奈川県動物愛護センター