認定団体の活動レポート

【特定非営利活動法人 ファミーユ】団体設立から今年で10年!

アニドネの認定団体である「特定非営利活動法人 ファミーユ」さん(以下ファミーユさん)は、愛知県を中心に保護活動を行う保護団体さんです。

主に愛知県や名古屋市の動物愛護センターから犬や猫の引き取りを行い、新しい里親さんを見つけています。名古屋の中心部にあるとてもすてきな保護施設には、2015年に老犬シェルターも誕生。引き取り手の見つかりにくい治療や特別なケアが必要な老犬たちがボランティアさんたちに愛されながらゆったりと幸せに暮らしています。施設内には犬猫のシェルターだけでなく、保護猫カフェもあり保護猫たちと新しい家族が出会うきっかけづくりの場になっています。

日々一匹でも多くの命を救うべく、忙しく活動されるファミーユさんの最新の活動状況を取材いたしました。

 


ボランティアさんに抱っこされるファミーユ老犬シェルターのわんこ。お散歩に行ったり、ベランダでプールしたりと毎日まったり過ごしています。

 

さまざまな事情を抱えながらやってくる新入りさんたち

ファミーユさんは、主に名古屋市や愛知県の動物愛護センターに収容されている犬猫の引き出しを行なっています。犬猫たちはそれぞれが辛い事情を抱えながら動物愛護センターにやってきます。

最近非常に多いケースとしては、高齢の飼い主が飼えなくなるケースです。高齢のため亡くなってしまったからという理由だけではありません。病気や入院などで飼っていた犬猫と暮らすことができなくなり、取り残されてしまった犬や猫を親族が持ち込むケースが多くあります。

 

トイプードルのマカナ君も高齢の飼い主が途中で飼えなくなったことを理由に親族が動物愛護センターに持ち込みをしています。

      

持ち込まれる犬たちは、持病があっても適切な医療ケアを受けておらず状態が悪くなっているケース、きちんと手入れされておらず被毛の状態が悪いケースも多いのです。また高齢な飼い主から引き取られる場合、犬も高齢であるケースが多々あります。マカナ君も現在は10歳、動物愛護センターにやってきた時は毛がボサボサの状態だったそう。

 

写真のマカナ君はすでに綺麗にケアされてふわふわの毛に戻りました。ファミーユさんのボランティアさんたちと愛情ある日々を過ごすことで、さらに可愛くもふもふになっていくのだそうです。

 

この甲斐犬風のもっくんは、放浪していたところを愛知県の動物愛護センターに収容されました。

迷子か捨てられたのかは分からないですが、飼い主さんのお迎えは最後までなかったそうです。ファミーユさんは小型犬だけではなくもっくんのような中型犬や大型犬、野犬出身の子犬なども引き取り里親をさがしています。

体の大きな犬や野犬出身の犬たちはなかなか里親さんが決まらないことも多いのですが、預かりボランティアさんたちが家庭犬と変わらない深い愛情をかけて自宅でお世話をします。もっくんも愛情たっぷりなボランティアさんのもと、心の傷を癒やしながら、これから幸せを掴めるはずです。

 

 


2匹のチワワ、クリーム色の毛が亀蔵くん、茶色と白の麻呂眉の模様が鶴乃ちゃんです。

この2匹も飼い主が病気になり入院したことをきっかけに動物愛護センターに持ち込まれています。

 



ファミーユさんでは、今まで一緒に暮らしてきた同居犬同居猫や、一緒に育ってきた兄弟猫などはなるべく一緒に引き取り家族になってくれるような里親さんを見つけています。仲良く一緒に暮らしてきたのに突然離れ離れになることは不安も大きく可哀想という想いがあるからです。また2匹一緒でいたほうが不安やストレスも和らぎ新しい環境にも早く慣れてくれます。2匹は既に新しい家族の元へ再出発し、2匹一緒に幸せに暮らしています。かわいい色違いの首輪をつけた表情は幸せいっぱいです!




この2匹のダックスフンドも兄弟揃ってセンターに持ち込まれています。ファミーユさんが動物病院に連れて行ったところ、1匹は心臓病がかなり進行しており、もう一匹も重いヘルニアであるとわかりました。また2匹とも下顎が溶けてありません。歯周病が酷くご飯も食べずらい為、大手術を受けました。

 

この2匹はファミーユさんのボランティアさんたちによって歌丸と、こん平と名付けられました。ファミーユさん、いつも保護犬保護猫たちにとってもかわいいユニークな名前を付けられます!名前を呼ぶと、ふっと笑顔になりそうな名前の犬猫たちがファミーユさんにはたくさんいます。歌丸とこん平ちゃんは、ファミーユさんの老犬シェルターで歌丸師匠、こん平師匠と呼ばれ、まったりと幸せに暮らしています。
 

救った命それぞれが私たちに温もりを与えてくれる

最後に、団体設立から10周年を迎えたファミーユさんの理事長である熊崎さんよりメッセージを頂きました。

「8月28日、ファミーユは丸10年、11年目を迎えました。この10年を一言で表現すると『温もりの時間』でした。
人の温かい心に触れ、感動と感謝に包まれながら活動をして参りました。
犬猫を1匹でも幸せにしたいという想いで立ち上げたNPO団体ですが、そこには沢山の温もりがありました。
ご支援を下さる皆様、共に活動する仲間達、繋げた命を大切にして下さる里親様。

ありがとうございます。皆様のおかげです。

そしてアニマルドネーションさんを通じてご寄付をいただく支援者の皆様、企業様にも心から感謝申し上げます。
11年目も救った命1匹1匹が私たちへ温もりを与えてくれると思います。それに応えるべく素晴らしい仲間たちと活動を続けて参ります。

NPO法人ファミーユ
理事長 熊崎純子」

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