【日本聴導犬推進協会】2022年の活動報告「コロナ禍でのオンラインとリアルの同時開催」
日本聴導犬推進協会さんは、聴導犬の育成・啓発を行っています。補助犬の中でも聴導犬の認知度は高いとは言えず、聴導犬の役割を知っていただくための活動は大変重要です。日本聴導犬推進協会さんの今年の活動状況について理事の水越さんにお話を伺いました。続くコロナ禍にも負けず工夫を凝らして活動されています。
リアルに触れ合える「聴導犬に会いに行こう」イベント開催ほか
―2022年はどのように活動されていますか。
「『聴導犬に会いに行こう』と『リモデモ聴導犬』というイベントを開催しました。1月と3月に協会の地元である埼玉県ふじみ野市にて、2月に日高市立図書館の図書館まつり内にて行いました。9月は『聴導犬に会いに行こう』のみ、あさか手話サークル『あじさい』の主催で実施しました。2022年の開催は、新型コロナの感染状況等を鑑み、リアルとオンラインの同時開催とし、遠方の使用者さんにも参加していただくことで、それぞれの生活状況や聴導犬に対する考えや経験してきたことを聞き比べていただくことにしました」
―「聴導犬に会いに行こう」はどんなイベントですか。
「毎年開催しております『聴導犬に会いに行こう』は、聴導犬のデモンストレーションを通して、お仕事や役割を知っていただく機会です。また、使用者さんと現役聴導犬に参加していただき、頭数の少ない聴導犬に、実際に会って・見て・話を聞く貴重なイベントです」
―「リモデモ聴導犬」についても教えてください。
「『リモデモ聴導犬』につきましては、リモートで聴導犬に関するお話やデモンストレーションを見ることができるイベントです。新型コロナの流行により、リアルイベントの開催が難しい状況となりましたが、聴導犬の普及活動を止めることはできないので、オンラインで行えることを実施してきました」
耳の聞こえない人の目印にもなる聴導犬
聴導犬は、試験に合格した証である表示を付けた、オレンジ色の「聴導犬」と書かれたケープを着用しています。聴覚障がいは見た目では分からない障がいですが、聴導犬を連れている方は、聴覚に障がいのある方です。犬に対しては見つめたり、触ったりせず、パートナーの方に補助が必要な場合に、サポートをよろしくお願いします。聴導犬は音を知らせるという仕事の他に、聴覚障がいの目印になるという役割もあり、様々な場面で聴覚障がい者をサポートしています。
コロナ禍だから何もできないではなく、オンラインを使うことで距離を問わず遠方の方も参加できるイベントに進化しています。聴導犬についてたくさんの方々に知っていただき、聴導犬が当たり前の社会になることを目指し、新事業や新施設建設と一歩ずつ前進しています。
日本聴導犬推進協会さんの活動はFacebookでもご確認いただけます。
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