特定非営利活動法人 ファミーユ
保護団体
老犬・老猫シェルター設立で終生飼育が可能に。名古屋市5年連続『犬の殺処分ゼロ』に大きく貢献!
団体名のファミーユとはフランス語で家族。ペットは「モノ」ではなく「大切な命」であり、「家族」であるという想いを込めて名付けられました。子供の頃から犬猫が大好きだった代表の熊崎さんをはじめ女性理事たちにより、個人ボランティア活動を3年経て、2012年8月にNPO法人ファミーユを設立しました。
ボランティア登録100名以上。現在までに600頭以上の犬猫を譲渡しています。
殺処分される犬の多くは里親を探すのが難しい老犬だと知ったことから、2015年5月に老犬シェルターを設立。譲渡が難しい高齢犬や病気の犬でも、愛情かけて最期まで看取ることができる終生飼育が可能に。それにより現在名古屋市は、5年連続犬殺処分0を達成しています。
活動内容
老犬シェルターだけでなく猫シェルターや猫カフェ、ミルクボランティアも。名古屋市の問題に多方面から取り組む
ファミーユは東海地方を中心に「保護・譲渡活動」、「啓発活動」、「行政への働きかけ」をすることにより殺処分ゼロを目指しています。
保護団体としては全国的に珍しい「老犬シェルター」により、健康な犬猫の保護活動はもちろん、譲渡の可能性が低い高齢犬や重い病気の犬もセンターから引き出し、丁寧にケアを行い最期まで看取っています。
猫は猫シェルターに加え、保護猫カフェを併設。子猫に比べて譲渡が難しい成猫でも、里親さんと出会いやすい環境を作っています。子猫についてはミルクボランティアが多数在籍しているため、自宅で預かりながらケアを実施。
最近では保護犬を連れて、引きこもりの若者支援施設を訪問したり、シェルターボランティアとしての受け入れも開始。ファミーユが引きこもりの若者の居場所や就労体験の場となることも目指しています。
今後のビジョン
名古屋市の「犬殺処分ゼロ」の次は「猫殺処分ゼロ」!さらに愛知県の殺処分ゼロも目指す
名古屋市では犬の殺処分ゼロを達成していますが、猫に関しては人馴れしない猫の譲渡が課題となっています。また多頭崩壊なども発生しています。多頭頭崩壊の猫は、人慣れしておらず攻撃性があったり、高齢猫が多いという現状もあり、特に里親希望者の少ない老猫を終生看取る施設も必要となります。
また愛知県では未だ野犬が多く、体格も大きく人馴れしないため殺処分の対象となっている現状も。
ファミーユでは、愛知県の野犬や譲渡の難しい高齢猫を保護できる第二シェルターの立ち上げを計画しています。
寄付使途
保護犬・保護猫の医療費、その他非営利活動費
この団体の活動・お金の使い途レポート
基本情報
- 団体名
特定非営利活動法人 ファミーユ
- 住所
愛知県名古屋市千種区
※住所の詳細は飼育放棄動物放置防止のため非掲示
- メールアドレス
info@npo-famille.org
- 代表者
熊崎 純子
- 会員構成
会員数110名
内訳)プレミアム法人会員 8社
法人会員 10社個人会員 92
*2024年10月現在
詳細情報
- 活動開始日
2009年1月(法人設立 : 2012年8月28日)
- 活動エリア
愛知県
- スタッフ数
有償ボランティア:9名
無償ボランティア:約90名*2024年10月現在
- 団体業態
シェルター型、一般家庭での一時預かり型両方
- シェルター
有
(最大収容頭数 犬15頭、猫40頭)
- 動物種
犬 3割(純血 2割、ミックス 1割)
猫 7割(純血 1割、ミックス 6割)
- 保護頭数
2023年
犬(保護数 24頭:譲渡数 16頭)
猫(保護数 33頭:譲渡数 28頭)
2022年
犬(保護数 34頭:譲渡数 34頭)
猫(保護数 42頭:譲渡数 41頭)
2021年
犬(保護数 67頭:譲渡数 45頭)
猫(保護数 87頭:譲渡数 42頭)
2020年
犬(保護数 72頭:譲渡数 59頭)
猫(保護数 120頭:譲渡数 76頭)
2019年
犬(保護数 62頭:譲渡数 40頭)
猫(保護数 107頭:譲渡数 63頭)
2018年
犬(保護数 39頭:譲渡数 27頭)
猫(保護数 135頭:譲渡数 102頭)
2017年犬(保護数 39頭:譲渡数 31頭)
猫(保護数 112頭:譲渡数 80頭)
累計(事業開始からの累計)
累計保護数 1,293頭
累計譲渡数 1,168頭
- しつけ
有(犬は、保護犬コーチのトレーニングを積んだスタッフと預かりボランティアが、家庭犬になれるようにトレーニング。猫は、併設の保護猫カフェで、他の猫や人に慣れるなど社会性を身に着けるトレーニング)
- 獣医
協力有(監事 高岳動物クリニックの院長 小林祐介氏)
- 平均滞在日数
1ヵ月〜1年(老犬は除く)
- 譲渡規則
有(正式譲渡契約書にサイン)
- 譲渡条件
有(直接説明、自宅確認、トライアル期間、室内飼い、ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア抗体検査、不妊・去勢手術、検便、血液検査)
- フォローアップ
有(年に1回、犬の里親会、猫の里親会を開催。会報送付、SNSでつながり、近況報告)
- 譲渡金額
有
・医療費検査費用の一部負担金として犬3万円、猫1万円
・子猫の場合は、お預かり金として1万円
(譲渡後に手術可能になる場合、手術代をお預かりし、里親さんから手術完了報告後に返金。不妊・去勢手術徹底のため実施)
- 譲渡後出戻り頭数
ほとんどなし(8年間の活動で犬1頭、猫2頭のみ)
- 動物に対する福祉体制
・シェルター/冷暖房完備。掃除の徹底と365日スタッフが常駐。
・飼育/預かり宅も、里親宅も完全室内飼いを徹底。
・フード/プレミアムフード(ロイヤルカナンなど)。
・医療体制/動物の看護学校出身のシェルターナースが常に健康チェックし、何かあれば監事のクリニックで診療を受診。
・トリミング/トリマーボランティアにより定期的に実施。
・ボランティア教育/ミルク猫ボランティア講習や、ドッグトレーナーによる保護犬コーチの講習を定期的に開催。
・その他/人慣れしない犬のトレーニングをトレーナーに依頼。
※里親さんへの譲渡が決まる前に亡くなった老犬と子猫(FIP)は、すべて南区の長楽寺で法要し、遺骨と写真をシェルターに安置。毎年年末に動画を作成して追悼式を行う。
- 団体のビジョン
2年以内に名古屋市の猫の殺処分をゼロにし、5年以内に愛知県の犬の殺処分ゼロを目指す。
そのため現在、TNR活動の強化と愛知県の野犬や、老猫も収容できる第二シェルターを立ち上げを検討中。
また、愛知県への知事と行政への働きかけや愛知県の保護団体との連携を試みている。愛知県は、人馴れせずすぐに処分の対象になってしまう野犬が多く、体格も大きいため、名古屋市内で多く保護するのは困難な状態。今後は野犬をなくす為の対策を作り出す。
- 団体の特色
名古屋市では珍しく犬も猫も両方保護している団体である。また名古屋市では動物保護団体の先駆的存在であり、他にはないユニークな特徴を数多く持つ。
1、老犬シェルター
譲渡しやすい犬猫だけでなく、老犬や病気の犬を引き出して終生において看取る、老犬シェルターを運営。名古屋市の犬の殺処分ゼロに貢献している。
2、保護猫カフェ
子猫に比べて譲渡が難しい成猫のために、シェルターに保護猫カフェも併設。気軽に猫と一般の方が触れ合う場所を作り、譲渡率を上げている。
3、ミルク猫ボランティア
ミルク猫ボランティアを積極的に募集し、春と秋の子猫が生まれるシーズンに対応できる体制を構築。また、子猫の譲渡会を開催して譲渡促進を行う
4、ペット安心ネットワーク
近年、高齢化の問題としてお年寄りや一人暮らしの方がペットが飼えなくなるケースが多発しているため、「ファミーユペット安心ネットワーク」を行政書士で動物愛護推進員と立ち上げ、飼えなくなったペットについて、勉強会や交流会を開催。
5、保護犬セラピー
保護犬をつれて、引きこもりの若者支援施設を訪問。引きこもりの若者のシェルターボランティア受け入れも開始し、居場所や就労体験の場を提供。
6、保護犬コーチ講座
ドッグトレーナーと連携し、保護犬コーチ講座を開催。今後は一般の方も受講可能にする予定。
- 活動内容
・東海地方を中心に「保護譲渡活動」、「啓発活動」、「行政への働きかけ」をすることにより殺処分ゼロを目指している。
・名古屋市と愛知県の動物愛護センターから犬と猫を引き出して、里親探しを実施。
・老犬シェルターを立ち上げ、収容されても、里親にもらわれる可能性の低い、老犬や病気の犬を優先して引き出し終生飼育を行い看取っている。・譲渡可能な犬は、犬預かりボランティアさんが家庭で預かり、家庭犬のしつけを行う。難易度の高い犬はドッグトレーナーに預けることが可能。猫は、シェルターに引き取り、併設されている猫カフェで里親探しを実施。子猫は、ミルク猫ボランティアが家庭で預かり、ワクチン接種後に、子猫の譲渡会を開いて里親探しを実施。
- 定期イベント
・年に1回 犬の里親会、猫の里親会を開催
・月に1回 犬猫譲渡会、子猫が多い月は2回
・月に1回 ボランティア説明会
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