寄付報告レポート

株式会社カラーズ・エデュケーション様よりご寄付いただきました

株式会社カラーズ・エデュケーション様は企業理念『動物を愛する人が「胸を張って」、犬育て・猫育て・子育て、そして活躍することができる業界を創造します』の通り、犬や猫、動物を愛する人のための様々な事業を行われています。
その中の「エンディングケアセミナー」の受講料 45万円をご寄付していただきました。

「エンディングケアセミナー」は、トリマーさんやトリミングサロン経営者向けで、内容は、シニア犬のトリミングや終活アドバイス、最期を迎えたパートナーのエンジェルケアなど。講師はフェリス動物病院でチーフトリマーを務める伊佐美登里さんです。

そんなシニア犬に関わる方々の想いの届け先は、名古屋にあるNPO法人ファミーユが運営する老犬シェルターです。

 

エンディングケアセミナーは老犬を看取った経験から

今回のご寄付の理由は、ペットフーディスト養成講座ホリスティックケア・カウンセラー養成講座を運営する株式会社カラーズ・エデュケーション 代表取締役 塔春智美さんご自身の経験が元になっています。

 

-塔春智美さんにお話を伺いました

 

「私自身、2頭のパートナーを見送りました。また数年前にある老犬シェルターに取材に伺ったことがあり、シニア犬との暮らし、介護、看取りなどについて、情報やサービスはたくさんあるのに、適切に届けられていない。それにより起こっている悲しい現実や後悔があることに気づき、私たちカラーズとしてもっと出来ることがあるという気持ちを強くもっておりました。

そんなときに、伊佐さんのエンディングケアセミナーの企画のお話を頂戴しました。弊社は、ペットの心と身体の健康のためのケアと食事を学ぶ講座を運営しており、その受講生のみなさまにさらなる学びの一つとして届けたいと思い、認定協会である一般社団法人日本アニマルウェルネス協会の承認を得てセミナーを開催することになりました。とてもデリケートなお話なので、受講いただく方がいるのかどうかもわかりませんでしたが、1回目から弊社の受講生ではない方も含め、とても多くの方にご参加いただきました。

その感謝の気持ちを何か形にしたい、やはりそれは犬や猫たちに届けたいという気持ちになり、今回の受講料を寄付にさせていただこうと、伊佐先生と相談して決め、協会の承認を得ることができました。

犬や猫たちは、私たち人間に多くの幸せを運んでくれ、多くの気づきを与えてくれる素晴らしいパートナー。その短い一生の最後に残念ながら、飼い主とともに過ごせない犬や猫たちに、何かしてあげたいという想いは、きっと犬や猫と暮らした方はみなさん同じかなと思い、決めさせていただきました」

 

塔春智美さん

 

セミナー講師の伊佐美登里さん

 

塔春さんのご決断は受講者に届いたのか、3回目のセミナーの受講人数はぐっと増え、寄付は45万円にもなりました。

 

ご寄付の届け先は老犬シェルター

昨今の高齢者のパートナーだった犬猫の行き場問題、その中でもシニア犬猫達は新しい家族を見つけることも困難となります。人間にたくさんの癒やしをくれたシニア犬達がゆっくりと過ごせる場所が老犬シェルター。
カラーズ・エデュケーション様からのご寄付の届け先は、名古屋にあるNPO法人ファミーユが運営する老犬シェルターです。

2019年から老猫シェルターも始められており、猫の殺処分もゼロにするために2021年からは殺処分対象の白血病陽性猫と威嚇猫の受け入れがスタートしています。

 

寄り添ってお昼寝中です

 

老犬でも屋上で元気に遊びます

 

テラスで日向ぼっこ

 

「老猫シェルター」も2019年からスタートしています

 

 

-ファミーユ代表の熊崎さんにお話を伺いました

 

「私たちは名古屋市の行政施設に収容された保護犬猫たちを保護しています。施設に収容される子たちは若ければ他の団体さんが引き出し里親さんを見つけてくれるでしょう。しかし、不安そうに残っている老犬たちを見るにつけ、保護団体としてできることはなにか、を自問自答し2015年5月に老犬シェルターを立ち上げました。人間にとって大きな癒しを与えてくれる犬たちの最期はガス室ではなく、温もりある人の腕の中で安心して旅立って貰いたいと願い運営しております」
老犬シェルターには、常に10頭前後が暮らしており、ファミーユのスタッフが交代で献身的なお世話をしています。シェルターがいっぱいになると、個人宅で預かりさんをしているボランティアさんのお宅で過ごす犬たちもおり、5年間で55頭を収容してきたそうです。

 

シニア犬猫達への愛情から生まれた絆

今回、シニア犬猫達を救いたいというおキモチが保護団体へ届けられることで絆が生まれました。一言で動物福祉問題といっても多岐にわたり解決せねばならない問題はまだまだ列をなしています。その中で、シニア犬猫達の幸せに過ごせるためのお手伝いを目の当たりにさせていただきました。問題を知り、そして保護された犬猫達へできる限りのことを頑張る人たちを寄付で支援する、キモチをカタチにしていただきありがとうございました。

 

 

 

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