【特定非営利活動法人 ねりまねこ】コロナ禍における新たな活動方法
コロナによる影響を受けながらもオンラインでのセミナーや講演会の開催、保護活動やTNR活動など様々な活動に尽力されている「特定非営利活動法人 ねりまねこ」さん。コロナ禍での生活を余儀なくされてから2年が経過した、現在の活動について代表の亀山さんにお話を伺いました。
Withコロナ時代の活動の変化
ー最近の活動について教えてください
「保護活動、TNR活動、多摩市や川口市での講演活動に加え、オンラインでのシンポジウムを行いました。
また、練馬区で募集している災害時ペット管理ボランティアに登録をしており、先日その交流会が開かれた際に初めて参加しました。ペット防災に関する情報交換や、ペット同行避難への理解と協力を市民にどう広げどう訓練を行うのが良いか…など実際に体験したボランティアさんからの成功事例を聞くことができとても参考になりました」
ー2年前と現在で活動に変化はありましたか?
「以前は夫婦2人で行っていた里親さんとのお見合いやお届けも、三密の回避のため面談は1人で行い、もう1人は車内待機するなどの対策をしています」
ーコロナの影響で在宅時間が増え、猫を迎える家庭が多くなったと思いますが現在もそれは変わらずなのでしょうか?
「増加傾向にあった応募数は減少しています。連日の猛暑の影響もあり里親探しが難航しているのが現実です。募集状況については、今期(2022年4月〜8月)保護した頭数は40頭。譲渡を進めていますが、まだ16匹が募集中です」
(チロちゃん 捕獲機の中で出産したお母さん!一緒に保護した子猫は譲渡済)
(三毛猫3姉妹のみーちゃん、しーちゃん、みにーちゃん)
(キジトラ兄弟 もみちゃん、けやきちゃん)
ー災害時ペット管理ボランティアについて教えてください
「練馬区ではペット同行避難を受け入れており、災害時に避難拠点(区立小中学校98ヶ所)でペット同行避難を円滑に誘導するボランティアを募集しています。私たちはそのボランティアに登録しており、地元小学校を担当しています。その他に地域防災全般を学ぶため、ねりま防災カレッジの受講やNPO法人アナイスの講習を受け災害時の対応について学んでいます」
(練馬区のホームページより引用)
オンラインでの活動のメリットとデメリット
ーコロナ前からセミナーや講演会を定期的に開催され、現在はオンラインでの開催がメインになったと思いますがオンラインならではの利点はありますか?
「主催する側の経費面が大きく変わりました。そのため遠方からの講演依頼が増え、その依頼に応えることができています。また、オンラインはアーカイブされるのでいつでも何度でも見ることができます」
ー逆にデメリットはありますか?
「最大のデメリットは懇親会がないことです。本音で情報交換や交流ができる懇親会は、ある意味セミナー以上に勉強になりますし、獣医師・愛護団体・行政など様々な関係者との人間関係の構築に欠かせない重要な場だと思っています。そして、やはりリアルに勝るものはないということです。主催者と参加者それぞれの熱気を感じながら講演を行い、その後の懇親会でさらに深い部分に介入し本音で熱く語り合う…それがベストだと思います」
現場の声が聞けることの重要さ
亀山さんのお話を伺う中で一番印象的だったのは「セミナーや講演会以上に大事なことが懇親会での情報交換や交流」という言葉です。オフレコだからこそ知ることのできる各地域の現状や情報もあり、それらを把握することはとても重要です。参加者への普及啓発はもちろんのこと、その場に集まる様々な立場の方との交流や関係構築は各々の活動にも影響しモチベーションアップにもつながります。コロナ感染の心配をせず、セミナーや懇親会が開ける日が早く訪れて欲しいものです。
また、コロナによる活動への影響が今もまだ続いている中で、社会の動きや変化に合わせながら人と猫が平和に暮らせる社会の実現のために尽力されているのだと改めて感じました。地域の課題解決のため日々奮闘されているねりまねこさんの活動に大きな感謝と共に、アニドネとして力になれることを模索していきたいと思います。
今後ともねりまねこさんのご支援をどうぞよろしくお願い致します。
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