特定非営利活動法人 ねりまねこ

保護団体

(2018年8月1日掲載開始)

東京都練馬区で行政と共に、人と猫が平和に暮らす社会の実現を目指し活動

練馬区が公募する地域猫推進ボランティアに、夫婦で応募したことをきっかけに活動を開始。行政のマニュアルにそった「地域猫活動(飼い主のいない猫対策)」(TNR*や、外猫の適正な管理の推進)を実践しています。
*TNRとはTrap(保護)Neuter(不妊去勢)Return(戻す)のこと

人と猫が平和に暮らす社会の実現を目指し、野良猫を邪魔者として排除するのではなく、地域コミュニティーの中で適正に管理し、猫に起因する様々なトラブルを軽減していけるよう支援しています。

活動内容

人と猫が平和に共生できる社会の実現に向けて、行政と協働で飼い主のいない猫の対策を推進

 

これまでの地域猫活動で約850匹の猫に不妊去勢手術、約420匹を譲渡してきました。

 

地域猫セミナーや講演・地域猫写真展・映画やトークイベントなどを通じて、不妊去勢手術の推奨、地域猫活動や保護・譲渡活動や、動物愛護法の普及啓発を実施すると共に、同じ活動をする愛護団体やボランティアを応援。
猫のTNR活動や保護をするボランティアはたくさんいますが、行政と協働で公益性の高い対策を行う団体は少ないため、様々な広報・啓発を通じ、猫ボランティアの活動が社会から認められるよう支援しています。

 

社会を変革するには、行政の協力は欠かせないため、地域猫対策の先駆者である行政の方々と共に、練馬区公認のアドバイザーとして勉強会・情報交換会も主催しています。

今後のビジョン

市民ボランティアのモデルとして、無理のない持続可能な地域猫活動について情報を発信

 

1人で100匹を救うのではなく、目の前の1匹を救える人材を100人育てることを目標に「ミニねりまねこ」育成に取り組みます。

 

様々な広報・啓発活動により、野良猫対策を行う市民ボランティアを増やし、全体をレベルアップ。さらに、練馬区だけにとどまらず、一都三県の行政担当者ともネットワークを拡げ自治体の底上げを目指します。

寄付使途

保護猫の医療費・飼育費、TNRの費用、広報・啓発費用、その他非営利活動費

スタッフからのメッセージ

特定非営利活動法人 ねりまねこ

副理事長 亀山 嘉代さん

「町の有志100人と共に、地域猫活動を進め、多くの課題を解決してきました。ボランティア活動が誰にでもできることを伝え、参加者のすそ野を広げるために、ブログ『ねりまねこ・地域猫』をほぼ毎日更新しています。活動のノウハウだけでなく、やりがいや楽しさ、日々の迷いや失敗、喜びと悲しみを綴る猫ボラ夫婦の奮闘記は、多くの方の共感を得て、私達を成長させ、世界を広げてくれました。行政と協働の公益性のある活動への関心から全国80カ所での講演機会を頂き、2千人以上のご相談に助言をしてきました。社会貢献でつながるコミュニティーは人生を明るく豊かにします。これからも共感の力で、人と猫が平和に共生できる町づくりの一端を担う所存です」

里親さんからのメッセージ

里親さん

大塚 久美子さん

「NPO法人ねりまねこから、2011年に茶トラと茶白の兄弟猫(ラファ、チョコ)を家族に迎えました。可愛くて可愛くて、家族みんなの宝物です。
ねりまねこ本部に初めてお邪魔した時、想像していたよりずっと広い部屋で保護猫たちがのびのびと生活しているのに驚きました。巨大なキャットタワーから続く天井近くの大きな梁の上を楽しそうに歩く猫たちの姿も印象に残っています。猫の事で相談に乗っていただいた時、ねりまねこさんは『ああするべき、こうするべき』と結論を押し付けるようなことは一切せず、答えを一緒に考えてくださいました。人間側にも猫側にも偏ることなく、中立の立場で両者の幸せを模索しているねりまねこさんのスタイルは、私達からすると斬新で、とても素晴らしいと思います。猫に対しても人に対しても真摯な姿勢で向き合っていること、普段から素人の私達にも分かり易くお話ししてくださることなど、ねりまねこさんを通じて猫を迎えて本当に良かったと心から思っています」

基本情報

団体名

特定非営利活動法人ねりまねこ

住所

東京都練馬区 ※住所の詳細は飼育放棄動物放置防止のため非掲示

TEL

090-9858-0227 ※電話での問い合わせは不可。メールにて連絡

メールアドレス

nerimachiikineko@yahoo.co.jp

HP

https://nerimaneko.jimdo.com/

代表者

理事長 亀山知弘

会員構成

正会員:17人 
*2023年12月現在

活動収支報告

https://nerimaneko.jimdofree.com/%E3%81%94%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E5%A0%B1%E5%91%8A/

詳細情報

活動開始日

2010年7月(法人化:2014年05月08日)

活動エリア

東京都

スタッフ数

専従(無給ボランティア)2人 ボランティア13名*2023年12月現在

団体業態

一般家庭での一時預かり型

シェルター

動物種

猫 10割(純血 0割:ミックス 10割)

保護頭数

2022年

猫(保護数 50頭:譲渡数 48頭)

 

2021年

猫(保護数 94頭:譲渡数 94頭)

 

2020年

猫(保護数 144頭:譲渡数 144頭)

 

累計

保護数 794頭:譲渡数 791頭

しつけ

有(野良猫のため、人なれ・トイレ等の生活トレーニングは必須。それを行わないと、譲渡後のトライアルで出戻りしたり、捨てられたりする可能性有り)

獣医

協力有(団体の顧問獣医師に指導を仰ぎ、目的に応じて5件の動物病院を使い分け。手術費用の安いTNR専門クリニックを利用。懇意にしている動物病院では、医療費は半額)

平均滞在日数

4ヵ月

譲渡規則

譲渡条件

有(直接説明、自宅確認、トライアル期間、室内飼い、ワクチン、不妊去勢手術、マイクロチップ、検便、血液検査)

フォローアップ

有 (1週間後と1ヵ月後の近況報告は必須、その後は任意。SNS(ブログ・Facebook・インスタグラム・Twitter)のアカウントは可能であれば共有)

譲渡金額

有(一律2万円。(内訳:不妊・去勢手術5000円、ワクチン3000円×2回、エイズ・白血病検査2500円、マイクロチップ1000円、ノミダニ寄生虫駆除1500円、初期治療費(風邪・下痢・皮膚病などの治療一律)3000円、お届け交通費(高速・駐車代含む一律)1000円))

譲渡後戻り頭数

年間約70匹譲渡して、1匹程度(家族にアレルギーが発症、先住動物との相性が悪かった等)

動物に対する福祉体制

日本獣医生命科学大学で定期開催されるシェルターメディスンを受講し、衛生管理・健康管理を徹底。
・感染症対策・衛生管理のため、①隔離部屋と②保護部屋に分け、管理者も別々に設置①隔離部屋で一腹ごとに個別のケージで最初の1ヵ月間は管理。②保護部屋は、約1ヵ月の隔離と医療ケアが済んだ猫から移し、他の猫と人間の暮らしに慣れさせ社会化する。
・保護したらすぐに3種混合生ワクチン・エイズ白血病検査・レボリューションを行う。3週間後に2度目のワクチン接種、さらに2週間後に体重1kgを超えたら不妊・去勢手術を行う。
・シェルターは冷暖房完備。
・フードはロイヤルカナン等プレミアムフードと既往症に応じた療法食。
・全頭に医療行為を実施(不妊・去勢手術、ワクチン2回、ノミダニ寄生虫駆除2回、エイズ・白血病検査、マイクロチップ、その他風邪・下痢などの治療)

団体設立のきっかけ・沿革

人と猫が平和に暮らす社会の実現を目指し、野良猫を邪魔者として排除するのではなく、地域コミュニティーの中で適正に管理し、猫に起因する様々なトラブルを軽減。

団体の特色

講演・写真展・映画などを通じて、同じ活動をする他愛護団体・ボランティアを応援。
猫のTNR/保護をするボランティアはたくさんいるが、行政と協働で公益性の高い対策を行う愛護団体は少ないため、様々な広報・啓発を通じ、猫ボランティアが社会から認められる活動になるように支援。
社会を変革するために地域猫対策の成功事例のある行政の方と共に、行政職員を対象にした勉強会・情報交換会を主催。

活動内容

・地域猫セミナー・講演会
・情報交換会・勉強会を主催
・練馬区公認のアドバイザーとして後進の育成
・野良猫の適正管理を紹介した「地域猫写真展」を無料貸出し
・映画「みんな生きている~飼い主のいない猫と暮らして~」製作に協力・出演
・練馬区の野良猫対策視察希望者への対応
・地域猫フリーマガジン5000部発行
・猫の不妊・去勢手術
・猫の保護・譲渡活動、譲渡会主催
・大学など研究機関やメディアの取材協力

定期イベント

・一都三県の動物行政職員(主に保健所、動物愛護相談センター)向けの情報交換会を主催、年に2回
・300人以上を集客する猫シンポジウム
年に1回(練馬区保健所後援)
・練馬区公認ボランティアの猫譲渡会
2~3ヵ月に1回(練馬区保健所後援)
・練馬区公認ボランティア連絡会議
2ヵ月に1回(練馬区保健所後援)

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