認定団体の活動レポート

【東日本盲導犬協会】訓練所より夏の活動報告と盲導犬ふれあいデー

毎日暑い日が続く中、訓練犬や訓練士さんたちはどんな過ごし方をしているのでしょうか。

東日本盲導犬協会の夏の過ごし方と4月に行われた「盲導犬ふれあいデー」についてお伝えします。

訓練所の夏の過ごし方

ー夏はどんな訓練、過ごし方をされているんですか?
夏季の暑い時間帯は、空調設備の整った涼しい犬舎で訓練犬たちはゆっくりと過ごしています。集中できる涼しい早朝と夕方に、外を歩く訓練は行います。歩行前には訓練担当者が地面の温度を触ってチェック。暑過ぎて足裏を火傷するようなことが無いよう確認します。空調設備のある店内(商業施設など)をお借りしたり、協会の2階ホールなども活用して、訓練犬たちにできるだけ負担の少ない涼しい環境で訓練を行います。

盲導犬を身近に感じて欲しい。盲導犬ふれあいデー

4月の涼しい日に行われた「盲導犬ふれあいデー」に参加してきました。

今年はコロナ対策のため事前予約制で以前より規模を縮小しての開催。驚いたのが犬と一緒に来場している方がたくさんいるということです。多くは元盲導犬・元キャリア犬・パピーなど様々。その中でも兄弟ワンコがいたり母親ワンコと再会したり…とまるで同窓会?お正月の親戚の集まり?のようなすごくアットホームな雰囲気でした。

今回は外でのみの開催でした
同窓会のような雰囲気

その中でパピーウォーカーを何度か経験されている方にお話を伺うと「お別れするのはやはり寂しかったですが、無事に入学できたと聞いた時はホッとしますし、どこかで頑張っていると思うとすごく励まされます」ということでした。こちらのお家では毎回、同居している猫ちゃんがパピーにお家のルールを教えてくれる係だったそうです。

盲導犬を引退した子やキャリア犬を引き取った方にもお話を聞いたのですが、みなさん口を揃えておっしゃっていたのが「『元・何犬』だったかというのは全く関係ない。いつの間にか家族になってました」と愛おしそうに足元にいる子を見ている姿が印象的でした。

盲導犬とユーザーさんたちの絆

ユーザーさんのお話も聞ける貴重な機会もありました。

やはり目の代わりになってくれていることはもちろんのこと、毎日の癒やしになってとても心強い存在だということでした。また「盲導犬を連れていると時々、気軽に挨拶されたり話しかけられたりすることが多くなりました。それがなんだか安心感や親近感を感じてすごく嬉しい」とおっしゃっていたことがとても印象的でした。(※ハーネスをつけた盲導犬はお仕事中ですので触れないようにお願いいたします)でも逆にコロナの流行で環境も変わり、よりマナーを守りながら歩くように意識するようにもなったというお話でした。

お家ではどのように過ごされているのか伺うと「ハーネスを外すとベッドの上や心地いいところに移動してのんびり過ごしています」とのこと。お家では普通のワンコと同じようなイメージが浮かんで微笑ましかったです。

みんなすごく優しい目をしている

訓練で気をつけていること

訓練士さんたちは新しく入学した子たちのまず何を見るかというと、「この子の苦手な物は何か」「怖いものは何か」を知ることから始め、そして「決して無理はさせない」その子に合った訓練をすることを特に気をつけているそうです。そしてやっぱり大切なことはたくさん褒めることだそうです。

褒められて嬉しそう

こちらで会う子たちはペットとして飼われてる子達とはもちろん違いますが、たっぷりの愛情を受けて過ごしているんだなといつも感じますし、ユーザーさんの元で過ごしている子たちにはただ感謝とリスペクトの気持ちが溢れてくる、そんなイベントでした。

 

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