保護活動マニュアル

STEP4| 保護した犬の新しい家族募集、譲渡について

STEP4| 保護した猫の新しい家族募集、譲渡について

保護犬・保護猫の新しい家族募集の仕方<事前準備>

この記事は 犬 猫 に当てはまる内容です

保護犬や保護猫に、新しい飼い主さんを探す「家族募集」。実際に募集を行う前に、犬や猫の特徴、どんな環境での生活が適しているのか、譲渡条件などはまとめておきましょう。

保護犬・保護猫の新しい家族募集の仕方<募集方法>

新しい家族を募集する犬や猫の特徴をまとめる

保護犬・保護猫が新しい家族のもとで幸せに暮らすためには、ベストマッチングを叶えることが重要になります。種類や年齢(推定を含む)、性別だけでなく、特徴や健康状態など見た目からでは分からないことまで観察し、文書化しておきます。

概要(一例)

  • ◇種類と年齢(推定でもOK)
  • ◇性別
  • ◇体重、大きさ(犬の場合、体高や体長)
  • ◇毛色、毛の長さ(短毛、長毛)
  • ◇保護した日と保護に至った経緯

健康チェック(一例)

  • ◇獣医師による検診日と検診結果
  • ◇現在の健康状態(治療中の場合はその内容)
  • ◇不妊去勢の有無
  • ◇犬の場合/
  •  狂犬病予防接種の有無
  •  混合ワクチン接種の有無
  •  フィラリア検査の有無&その結果
  •  フィラリア予防薬の投与の有無
  •  ノミ・マダニ予防薬の投与の有無
  •  虫下し薬(腸内寄生虫駆除薬)の投与の有無
  •  ※検査、投薬済の場合は、日付も記載
  • ◇猫の場合/
  •  ウイルス検査(猫白血病、猫エイズ)の有無&その結果
  •  混合ワクチン接種の有無
  •  ノミ・マダニ予防薬の投与の有無
  •  虫下し薬(腸内寄生虫駆除薬)の投与の有無
  •  ※検査・投薬済の場合は、日付も記載

特徴(一例)

  • ◇性格(おとなしい、人見知り、おっとり、社交的など)
  • ◇犬の場合/お散歩、吠え、留守番
  • ◇食事
  • ◇トイレ
  • ◇噛み
  • ◇癖 など

※「保護犬・保護猫の特徴シート」は以下よりダウンロードできます。団体の方針に沿った内容にアレンジすることも可能です。

 

どんな家庭環境、どんな家族と相性がよさそうかを考える

保護犬・保護猫の身体的な特徴や性格などを総合的に考え、どんな家庭に譲渡するのが犬や猫、新しい家族の双方にとって幸せなのか、相性を想像してみてください。

たとえば、小さなお子さんのいる家庭には、子どもの振る舞いに対して過剰にストレスを感じない犬や猫がよいでしょう。共働き夫婦で、留守番をする時間が長くなる家庭の場合は、1頭でいても大丈夫な年齢および性格の犬や猫が合っていると考えられます。のんびり暮らしたい大人だけの家族なら、ある程度歳をとった犬や猫がおすすめかもしれません。

また、住居環境も大事なポイントです。マンションであれば「ペット可」であることはもちろんですが、少しの音にも反応して吠えてしまう犬の場合は、近隣の部屋から苦情がくることも想定されます。大型犬で高齢の犬の場合は、階段の登り降りや段差が多いと、足腰が弱ってきた場合にケアが大変になるかもしれません。

とくに初めて犬や猫を飼う家族の場合は、「可愛い」「ペットと一緒に暮らしたい」という気持ちが先立って、実際に犬や猫と一緒に暮らしたときに起こるさまざまなことが想像できないことも。「やっぱり飼うのが難しい」という不幸な結果につながらないよう、募集を行う前に相性を考えておくことが大事です。

 

譲渡するにあたっての条件を決める

保護犬・保護猫が幸せに暮らせるため、事前に譲渡するための規約や条件を決めておくことが大切です。

譲渡規約(一例)

  • ◇ペットが飼える住宅環境であること(※1)
  • ◇完全室内飼育であること
  • ◇動物を飼うことに家族全員が賛成していること
  • ◇犬の場合/畜犬登録をすること
  • ◇犬の場合/狂犬病予防接種をすること(犬の場合)
  • ◇混合ワクチン接種をすること
  • ◇犬の場合/フィラリア予防薬を投与すること
  • ◇ノミ・マダニ対策をすること
  • ◇不妊去勢が終わっていない場合は、手術を行うこと(※2)
  • ◇愛情を持って十分なケアができること
  • ◇迷子対策をしっかりすること(マイクロチップの装着、名札の装着、脱走防止など)
  • ◇預かり時の医療費の一部を負担いただけること(初期検査など)
  • ◇自宅までのお届けになること(※3)

上記のほか、犬や猫の年齢や特徴によって、以下のような条件を追加しておきましょう。

  • ◇単身者や高齢者の場合は、後継人やサポートしてくれる人がいること(※4)
  • ◇子犬、子猫の場合は、留守番時間の短い家庭環境であること
※1 マンションなど集合住宅の場合は、「ペット可」が規約で明記されている住宅であること。一軒家の場合は、犬や猫を適正に飼育できるスペースがあること。
※2 基本的に保護犬・保護猫は、譲渡前に不妊去勢手術を行います。一部、年齢や体調によっては譲渡後に新しい家族のもとで行ってもらうケースも発生します。なお、不妊去勢手術の費用に関しては、通常は新しい家族が負担します。
※3 申し込み時に記入した場所と実際の飼育場所が同じであり、飼育環境が整っていることを確かめるために、受け渡しは必ず新しい家族の自宅まで連れていく形で行います。そのため募集エリアを限定する場合は、その旨も記載しておきましょう。
※4 「再び飼育放棄が起こらないように」するため、高齢者だけの家庭や一人暮らしの人への譲渡は難しい場合もあります。しかし、飼い主さんに代わってペットの世話をしてくれる家族や友人を後継人として立てることで、条件を緩和することもあります。単身者や高齢者への譲渡は、保護犬・保護猫の年齢、特徴、大きさ(犬の場合)などの条件を考え、継続飼育できる犬や猫をマッチングしましょう。

 

保護犬・保護猫の新しい家族募集<事前準備>についてのアドバイス

保護犬と新しい家族が幸せに暮らしてくれることが理想です。そのため出発点となる新しい家族の募集は重要で、しっかり準備をして良いマッチングにつなげましょう。

マッチングの準備で重要なのは、犬の評価が十分に整理できていること。評価とは、その犬は何が得意(大丈夫)で、何が苦手なのかを「人と生活する」という視点でチェックすることです(団体内でチェック項目表などがあるといいですね)。特に犬が苦手なことは、新しい家族を選考する際の条件や新しい家族に理解・対処してもらうことになるので、しっかり説明・指導できるように整理しておいてください。
(公益財団法人 ヒューマニン財団)
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新しい家族を探すことは、大切にケアをして来た保護猫が幸せになるための最後の総仕上げです。そのため譲渡条件や面談はとても重要で、私たちがまず確認しているのは「飼育環境」です。

ご自身の病気や不慮の事故は「ペットを大切にしたい気持ち」では防げません。そのため「環境」が整っている事が譲渡の大前提となります。具体的には「飼い主に病気や入院、事故があっても、途中で飼育できなくなりペットを手放してしまうリスクが少ない」環境であり、それが譲渡条件の1つとなります。高齢者のみの世帯、お一人暮らし、同居人が幼齢のお子さん(または高齢者)のみの場合は、万が一に備えての後継人や預かり先があるかどうかの確認が必要です。

そして、譲渡活動の中で一番怖いのは里親詐欺です。虐待目的で譲渡を希望する人は残念ながら存在します。それを事前に防ぐためにもしっかりと面談し、条件等で「簡単に譲渡してもらえる団体」と思われないようにする事はとても大切だと思います。
(一般社団法人 ねこたまご)

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