寄付したお金の使い途レポート

【ツキネコ北海道】(名寄市)多頭飼育崩壊による緊急支援基金の使い途について

アニマル・ドネーションでは、皆様からお預かりした緊急支援基金を、10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り、5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。 

 

今回は、北海道を中心に活動する保護団体『猫と人を繋ぐツキネコ北海道』さんへ、19頭分のレスキューを行なった緊急支援基金として、190,000円をお届けしました。  

 

レスキューの詳細と基金の使い途について、代表の吉井さんにお話をうかがいました。

 

現地ボランティア、行政機関などと連携して猫たちをレスキュー

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

 

「名寄市で愛護推進員として活動するボランティアの方(以下、Sさん)から依頼がありました。

飼い主さん自体が自力で生活することが困難になり、ヘルパーさんやご近所からSさんに度々相談が入ってきていたそうです。Sさんが行政との関わり方を見直し、行政機関と連携して動くことで、当団体も協働することができました」

 

ー現場の状況を教えてください。

 

「たくさんの猫が繁殖を繰り返し、自宅がゴミ屋敷化。市役所と一緒に現地確認したところ、人も猫もまともに暮らせる状況下になく、行政が介入してご夫婦を入院させることに。残された猫たちの捕獲、現地の掃除、頭数把握などのため、現地ボランティアさんや市の職員さんにもご協力いただき、猫達をレスキューしました」

 

 

ーレスキューした猫たちの状況を教えてください。

 

「19匹をツキネコで保護しました。妊婦猫、生後まもない子猫、痩せて体がボロボロな猫もおり、ケアをしながら里親募集をしました」

 

 

 

ー今回の寄付は何にお使いになりましたか?

 

「血液検査、ワクチン、耳垢検査、駆虫薬、点滴に使わせていただきました」

 

相談業務を持続することで、より多くのレスキューに入れるように

ー支援者様へのメッセージをお願いいたします。

 

​「当団体は、北海道唯一の猫の相談窓口を開設しました。しかし、増え続ける相談、医療費、どこからも支援もなくどんどん疲弊していく自分がいました。相談者と対立することも少なくありませんでした。ただ、何があっても辞めようとは思わず、とにかく相談業務は持続してきました。そのうち理解者もボランティアさんも増えてきて、頼れる仲間達が知恵を与えてくれました。NPO団体として活動が認めて貰えるようになり、アニドネ様との繋がりができたことは当団体にとって大きな変化でした。

 

しっかりと活動内容を伝えることで、それぞれの案件に助成金をつけていただけるようになり、多くのレスキューに入れるようになっています。皆様のご期待を裏切らないよう、これからも真摯に保護活動に向き合っていきます」

 

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