【神奈川県動物愛護協会】新型コロナによる保護活動への影響について
現在、全国各地で新型コロナウイルスによる甚大な被害が出ております。
感染症により亡くなられた方に謹んでお悔やみ申し上げると共に、感染された方やそのご家族の皆様には一刻も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。
アニマル・ドネーションでは、全国各地で活動を行うアニドネ認定団体に新型コロナウイルスによる活動への影響について急遽ヒアリングを行いました。
その結果、各認定団体さんの活動状況も大きな影響を受けていることが分かりました。
神奈川県で活動する「公益財団法人 神奈川県動物愛護協会」も、新型コロナウイルスにより保護活動に大きな影響が出ています(4月30日現在)。
譲渡会やセミナーが中止。その一方、シェルターでは40頭の動物達の保護活動
不遇な環境にある犬や猫達を1匹でも多く救うための活動は、支援や寄付によって運営を維持しています。しかし、コロナウイルス蔓延防止の外出自粛要請により、譲渡会、施設見学、バザーや街頭募金だけでなく、セミナーも一時停止を余儀なくされています。寄付額は4月だけでも前年同月より約100万円の減収見込みで、今後も活動自粛が続くなかでどのように活動を維持していくか苦慮されています。
譲渡が進まず、収入も減少している状況ですが、シェルターには現在も40頭が飼育され、スタッフの皆さんが大切な命と向き合っています。
普段は多くのボランティアスタッフの手を借りて保護犬猫たちのお世話をしますが、今は感染防止のために受け入れを自粛しています。また、東京在住のスタッフについては外出自粛要請に従っているため、最低限の人員で業務をおこなっています。スタッフにかかる負荷が心配されますが、毎日たくさんの愛情をかけながら、精一杯のお世話を尽くしています。
さらに、春は猫の出産シーズンです。一年を通しても保護数が2~3倍に増加する時期です。
今年も子猫の保護依頼が入っていますが、例年の半数ほどに留まっているそうです。
これは猫の数が減ったわけではなく、緊急事態宣言の外出自粛要請によって外に出ることが減り、ノラ猫の出産に気づいていないことが原因と思われます。未曽有の事態のなか、ノラ猫の不妊手術依頼も半減し、今年保護されなかった子猫が次のシーズンには親になり、行き場のない子猫たちがたくさん生まれることが懸念されています。
シェルターにいる保護犬・保護猫の中には、心に傷がある子や、高齢であったり、障がいがあるため特別な介護が必要な場合もあり、新しい家族の元に行くことなく生涯をシェルターで過ごす子もいます。この子たちには療法食や投薬、医療費など多くの生活費が必要です。
また、日本の動物福祉への学びを深めようと行っている「動物福祉検定」や「動物福祉セミナー」は、5月までの開催予定はすべて中止に。
6月以降はセミナー予定を立てているものの、今後の状況では中止の可能性が大いにあります。
今後も1匹でも多くの譲渡を進め、次の命を救うレスキューに繋げていけるよう、「神奈川県動物愛護協会」に引き続きご支援を頂ければ幸いです。
アニドネでは引き続きの支援を行うと共に、各団体さんの状況を継続的に記事をご覧の皆様にも発信できたらと考えております。
応援を宜しくお願いいたします。
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