【ねこたまご】新型コロナによる保護活動への影響について
とうとう日本全国を対象に緊急事態宣言が発令されました。
感染症により亡くなられた方に謹んでお悔やみ申し上げると共に、感染された方やそのご家族の皆様には一刻も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。
アニマル・ドネーションでは、全国各地で活動を行うアニドネ認定団体に、新型コロナウイルスによる活動への影響について急遽ヒアリングを行いました。
国内で最も早く2月末に緊急事態宣言が出された北海道。
ただでさえ大変な状況の中、札幌市で230頭をも超える最悪規模の猫の多頭飼育崩壊が発生しました。
「一般社団法人ねこたまご」さんより緊急ご支援のお願いです。(4月17日現在)。
史上最悪規模、238頭の猫の多頭飼育崩壊発生
3月末、札幌市内で200頭を超える猫の多頭飼育崩壊が発生しました。
保護した頭数は全238頭。札幌市動物管理センター(以下、センター)としても一度の保護数としては過去最多、甚大な規模の現場です。
センターからの協力要請を受け、現場に向かった「ねこたまご」さん。
あまりにも劣悪で「地獄」かのような環境に、身を寄せ合う猫たち。
その過酷な環境の中でも生きていた猫たちは、センターと民間・個人ボランティアさんが協力して全頭レスキューすることが出来ました。
乳飲み子レスキューや老猫ケアに長けている「ねこたまご」さんは、妊婦猫やひどく削瘦(さくそう)している猫を優先的に保護。
合計22頭を引き取り、現在ボランティアさん宅でケアを受けています。
猫たちは200頭を超える頭数で、通常の施設には収容しきれないことから、専用の収容場所を特別に設けてくださり、札幌市動物愛護推進員や職員さんが通いでケアをしてくれていました。
ボランティアさんで協力して引き出しを行うも、現在もセンターには100頭程の一族の猫たちが収容されています。
飼い主は、『複数の猫を飼い始めたものの、避妊去勢手術を怠ったために気付いた頃には対処できない頭数まで繁殖してしまった。』と職員さんに話したといいます。
猫は繁殖力の強い動物です。まだ子猫だろうと思っていても生後4か月~5か月で出産可能になります。
ただ、避妊去勢手術をしなかったことできっかけで、このような悲劇が現実に起きてしまうのです。
待ったなしの乳飲み子レスキューも始動
「ねこたまご」さんでは乳飲み子猫レスキューに特化し、同センターと連携を汲んで保護を行っています。
春は猫の出産が一年で最も多い季節です。
そのため、乳飲み子猫の遺棄や保護依頼が多くなり、「ねこたまご」さんでは乳飲み子レスキューのシーズンとなります。
今年は例年よりも早く、もう既にレスキューの依頼が続いています。
自分で体温の保温が出来ない乳飲み子はレスキューに時間がかかってしまうほど生存率がさがります。
こんな状況下でも乳飲み子レスキューは待ったなし、です。
命を繋ぐために、ご支援のお願い
全国各地が大変な状況ではありますが、最大規模の多頭飼育崩壊に加え乳飲み子レスキューのシーズンが始まりました。
北海道では本州よりも一足早く、2月末に出された緊急事態宣言後、「ねこたまご」さんが収益源としている保護猫カフェの来店者数が半数以下に減っています。
またレスキューは続いていますが里親希望者の方も減少しているため、里親探しが順調に進むかといった不安もあります。
しかしながら、同センターにはまだ100頭もの猫たちが待機しているので、一匹でも譲渡を進め、追加のレスキューを進めていかなければなりません。
ご支援をいただけたら幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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