認定特定非営利活動法人 キドックス

介在団体

(2018年8月1日掲載開始)

人と動物が自分らしく生きられる社会を目指し、双方の可能性を拓く動物介在活動を実施

不登校や引きこもり等の自立に悩みを抱える子ども若者達の社会参加活動として、飼い主に捨てられた犬の保護・家庭で暮らすためのトレーニング・譲渡活動を行い、若者と犬の両者の社会への再出発を支援しています。地域の人と動物がつながる交流拠点「ヒューマンアニマルコミュニティセンターキドックス」も運営し、自立を目指す若者の就労の場を創ることと同時に、保護犬1頭1頭の性格や特徴・接し方等を伝えて保護犬たちを温かい里親家庭に繋げ、一般市民の方への動物福祉に関する啓発活動の場も担っています。
*キドックスとは、KIDとDOGから由来

活動内容

悩みを抱える若者達が「犬を救う」という共通の目標で、保護犬の世話やトレーニングを実施

 

茨城県は未だに野良犬問題が絶えない地域で、動物指導センターに引き取られる犬の頭数が圧倒的に多い事で知られています。特に、センターから保護する犬は雑種中型犬で人慣れのトレーニングをしないと譲渡できない犬が多いため、1年ほどかけ社会化トレーニングを行います。

 

また、引きこもりや不登校の若者は、人付き合いは苦手でも動物は好きな子がとても多く、「犬を救う」という共通の目標のもと、スタッフや同じ境遇の仲間とチームで助け合いながら、保護犬の世話やトレーニング、譲渡会の企画運営、チラシ作り、ご寄付者への会報作成、ドッグランなどの施設整備や清掃など多様な作業を行っています。

 

2018年4月には、「保護犬を幸せにするカフェ」をコンセプトにキドックスカフェをオープン。

社会での自立を目指す若者達がスタッフとなり、保護犬1頭1頭の性格や特徴、接し方等、個性の魅力を伝えてきました。

 

そして、2022年4月に新シェルター「ヒューマンアニマルコミュニティセンター(HACC)キドックス」に移転。ドッグランやトリミングサロン、動物病院を併設し、保護犬のQOL(=クオリティ・オブ・ライフ)の向上と同時に、地域社会とより深い関わりをもつことで、捨て犬の保護から予防を目指しています。

今後のビジョン

野良犬やセンター収容問題を解決することで殺処分をなくし、引きこもりの若者の自立を支援

 

茨城県動物指導センターから保護した犬に、適切なトレーニングをして家庭犬となってから譲渡するという一連の流れのモデルを作っていきます。また、茨城県土浦市、つくば市の人口37万人のうち、毎年9600名に犬の管理や飼養について学ぶ機会を提供します。

 

また同じく、引きこもりの若者想定数2560人のうち、毎年120名と接点を持つ機会を作り、彼らが気軽に楽しく来られる居場所を作り就労支援や各所の支援へとつなげ、孤立化を防いでいきます。

寄付使途

保護犬の医療費や固定費(シェルターやカフェの家賃や光熱費)

スタッフからのメッセージ

認定特定非営利活動法人 キドックス

代表理事 上山 琴美さん

「当会では保護犬1頭1頭、若者1人1人、里親様1家庭1家庭に、それぞれ丁寧に時間をかけてじっくり向き合うことを大切にしています。そのため、一度に受け入れられる数も少なく、質を維持するためには、時間も人手もお金もかかります。
その代わり、一度関わった方々・保護犬とは、当会に所属している間も卒業後も、ずっと長く温かい関係性を持ち続け、定期的に連絡をとったり交流会で顔をあわせて近況報告をしたりしています。そういった、人にも動物にも温かい居場所(コミュニティ)を作りたいと考えています。今はまだ小さい団体ですが、このような活動を日本中に少しずつ広めていきたいと思っておりますので、応援よろしくお願いいたします」

認定特定非営利活動法人 キドックス

就労支援員・動物看護士 村本 知恵里さん

「キドックスでは保護犬1頭1頭に若者たちが担当ハンドラーとしてつき日々のお世話や健康管理、家庭で暮らす基礎トレーニングを行っています。日々のお世話やトレーニングではただただお世話をしたりコマンド(人からの指示)を教えたりするのではなく、それらを通して人とのコミュニケーションの基礎を築くことを大切にしています。そして、見た目は平凡な雑種の子でも皆たくさんのおもしろい所かわいい所かわっている所ちょっとたいへんな所など様々なその子らしさがあります。
その子らしさを大事にし、それを魅力として新しい家族へ繋げられるよう担当ハンドラー共々保護犬たちのサポートを頑張ってまいります」

基本情報

団体名

認定特定非営利活動法人キドックス

住所

茨城県つくば市下広岡1054-5

TEL

029-846-0661

メールアドレス

info@kidogs.org

HP

https://www.kidogs.org

代表者

代表理事 上山琴美

会員構成

正会員:個人10人 ファミリー会員78人
*2022年8月現在

活動収支報告

https://kidogs.org/about_report/

詳細情報

活動開始日

2010年(法人化:2012年09月20日)

活動エリア

茨城県

スタッフ数

常勤(有給)5人(うち動物看護士1名)・非常勤(有給)5人(うちドッグトレーナー1名、トリマー1名) ・ボランティア4人(うち動物看護士1名)

※2022年8月現在

活動実績

・保護譲渡活動
2013年5月~2022年8月:保護総数78頭(うち65頭譲渡)

・人間への教育活動
毎年年間平均 500人〜1000人ほどに、以下の教育プログラムを提供
子どもたちの動物愛護教育授業(小・中・高・大学)
飼い主さんへの教育プログラム
動物ボランティアさんへの教育プログラム
社会問題解決に興味がある企業・社会人・団体への研修
動物介在教育の啓発・研修

・人間福祉活動
2013年福祉施設の子ども8名を支援。
2014年一般家庭の子ども若者たちを支援。
これまでに240名以上の支援に携わる(60名が定期通所し、うち21名は進路決定)

団体業態

シェルター型

シェルター

動物種

犬10割(純血 0割:ミックス10割)猫0割

保護頭数

●2020年
犬(保護数 14頭:譲渡数 12頭)

●2021年
犬(保護数 14頭:譲渡数 11頭)
 
累計
犬(保護数 78頭:譲渡数 65頭

しつけ

有(家庭で人と共に暮らす際に難しいと思われる部分のトレーニングはもちろん、その子の魅力を伸ばしたりコミュニケーション力育成やストレス発散の一環のためのトレーニングも行う)

獣医

協力有(①費用や入院などに協力体制有②必要とした場合は往診③シェルターメディスン専門の獣医師による定期アドバイス

平均滞在日数

6ヶ月前後

譲渡規則

譲渡条件

1. 家族の一員として愛情をもって終生可愛がってくださること(犬の寿命は14〜20歳ほどです)
2. ご家族全員が犬を迎えることに同意していること
3. 動物飼育可の建物に住んでいること、飼育条件内の大きさ、頭数であること
4. 避妊去勢手術をしていない犬は譲渡後、避妊去勢手術を施していただけること
5. 原則として室内飼育です。保護した犬が前環境にて明らかに外飼育であり、そのほうが犬にとってもご家族にとっても最善と判断した場合はこの限りではありません。
6. ご家族に迎え入れていただいたのち、万が一の不測の事態が起こった時のため受け皿となるご家族を確保していただくこと(原則は、保証人誓約書を提出いただきます)
7. 申し込み者(=主として責任をとれる方)が成人以上であること
8. 多頭飼育において先住犬が避妊去勢されていない場合、希望犬との相性などによっては、先住犬への避妊去勢が条件に含まれることがあります。
9. 年1回のワクチン摂取、適切な時期にフィラリア予防薬を投薬すること。
10. 適度な長さのリードでつなぎ、1日1回以上の散歩を行い、適度な運動をさせること。
11. 引渡しは里親希望者様のお宅で行うこと。スタッフがご自宅を確認させていただきます。
12. 免許証など身分証明できるものを提示すること。
13. 譲り受ける際に誓約書を記入すること。
14.終生飼育に必要な金銭的負担ができること(犬の生涯飼育費用は300~400万円程度、生涯寿命を14年とすると1年間20~30万円程度です。病気等で医療にかかるとさらに高額になる場合もあります)

フォローアップ

有(トレーニング、健康相談、その他問題が起きた際のアドバイス、短期・長期の預かり)

譲渡金額

有 (一律¥45,000)

譲渡後もどり頭数

ほぼ無し

動物に対する福祉体制

・動物看護士やドッグトレーナーなどの専門家が医療面や行動面の状態把握
・シェルターメディスン専門の獣医師の定期アドバイス
・良質な食事管理とサプリメントの使用
・1頭につき1名が担当制でお世話や管理を行う(犬にとって人が入れ替わるストレスが少ない)
・適切な運動と発散

団体設立のきっかけ・沿革

代表の上山さんが小学生の頃に、たくさんの犬が殺処分されているということを知って犬たちのために何か出来る事はないか?とずっと考えてきたことと、中学校の友人が非行に走る姿を見て問題意識を持ったことの2つが大きなきっかけとなる。高校生の時に、アメリカで行われている「少年院の受刑者が捨て犬を救う更生プログラム」を知り、「悩みを抱える若者と、捨て犬の両者を救うことができる事業を日本にも」と夢を抱き、2010年に任意団体として活動を開始。2013年にキドックスメンバーでアメリカの少年院を訪問して研修を受け、現在の活動に至る。
<沿革>
2010年12月〜 国内の犬の殺処分問題、子どもを取り巻く社会問題、について調査・研究を開始
2011年8月〜 犬を介した子ども向けプログラムなどを様々な形式で行う(主にイベント式)
2012年9月 NPO法人格を取得
2013年3月 犬と若者の支援施設「キドックスファーム」を茨城県土浦市にて開所
2013年5月 保護犬を介した青少年の自立支援プログラム開始(自立援助ホーム向け)
2013年9月 若者就労支援プログラム開始(期間4ヶ月限定プログラム、一般向け)
2014年1月 若者就労支援プログラム終了(期間4ヶ月限定プログラム、一般向け)
2014年3月 保護犬を介した青少年の自立支援プログラム終了(自立援助ホーム向け)
2014年4月 若者自立支援プログラム「いぬのいえ」開始
2016年9月 キドックスの活動を描いた書籍「捨て犬たちと目指す明日」が金の星社より発売
2016年10月 若者就労支援プログラム「イヌモク工房」開始
2017年8月 茨城県指定就労移行支援・就労継続支援B型事業を開始 「多機能事業所キドックスファーム土浦」開設
2018年4月 土浦市に「キドックスシェルター」、つくば市に「保護犬と出会えるカフェキドックスカフェ」を開設

2020年5月 認定NPO取得

2022年4月 保護動物のQOL向上と地域社会との交流を深めるため「ヒューマンアニマルコミュニティセンター(HACC)キドックス」をつくば市に開設

団体のビジョン

「引きこもりや不登校の若者の自立」と「捨て犬の殺処分問題の解決」の2つを目的として活動。引きこもりや不登校など、社会に居場所を見つけられない若者たちが、「支援される側」ではなく、「支援する側」として関われる地域コミュニティを作り、保護犬を救うという「社会貢献活動」を通じて、社会で自分の役割や生きがいを見つけ、たとえつまずいてもやり直せる社会を作る。一方で、家庭で暮らすことが難しい問題のある保護犬でも、人と暮らすための適切な教育を受ける機会を作り、心から愛してくれる家族を見つけることができる社会を作る。これら2つの問題を解決することで、人も動物も共生できる住みよい街づくりと、若者たちが社会の未来を担う一員として、生き生きと活躍できる地域社会の構成に寄与。

団体の特色

不登校や引きこもりなどの悩みを抱える青少年の支援をするために、茨城県土浦市でキドックスファームを開設。飼い主に捨てられた犬の心と身体のケアと、家庭で暮らすためのトレーニング、里親を探す譲渡活動等を、若者達の社会参加活動の一環として行う。アメリカで20年以上研究が重ねられ再犯率0の実績を出している刑務所内でのドッグプログラムを、国内では初めて取り入れ、日本特有の状況にカスタムして事業を行う。引きこもりや不登校の若者は、「人は嫌いだが動物は好き」という子がとても多く、「犬を救う」という共通の目標のもと、スタッフや同じ境遇の仲間とチームで助け合いながら、保護犬の世話やトレーニング、譲渡会の企画運営、チラシ作り、ご寄付者への会報作成、ドッグランなどの施設整備や清掃など、多様な作業を行う。
一方で保護犬についても、茨城県は近年まで犬の殺処分数がワースト1を記録しており、未だに動物指導センター収容数や野犬問題が絶えない地域のため、殺処分対象の犬が多い。特に地域柄、雑種中型犬で人慣れのトレーニングをしないと譲渡できない犬が多く、犬の譲渡促進のために、保護犬の社会化トレーニングと飼い主教育を実施。そういった犬たちの社会化には1年ほど時間を要し、キドックスでは成犬・雑種・社会化練習が必要な、譲渡しにくい犬たちを中心にトレーニングをして譲渡に結び付けている。また、動物愛護教育として、子供たちや学生たちへの命の授業やキャリア教育、また飼い主や動物ボランティアの教育活動等、動物を介した人間教育にも取り組む。

活動内容

◆犬が犬らしく人間社会の中で生きることができる社会にするために◆
1、犬を捨てない・生まさない・適正飼養のために、子どもたちや大人へ学びの機会をつくる
小学校・中学校・高校などの教育機関での命の大切さを伝える授業、犬の飼い主の方や、地域コミュニティでの犬の各種講座等
2、保護犬に人間社会で暮らす学びの機会をつくり、里親家庭をみつける
若者自立支援プログラムにおいて、保護犬の家庭犬トレーニングを実施、里親会の実施
◆子ども・若者が自ら学び考えて行動し、主体的に自分の人生を生きることができる社会にするために◆
1、子どもたちが社会で自立するための生きる力を育む機会をつくる
犬との接し方の授業や動物愛護等各種教育プログラム/講師の提供
2、引きこもり状態にある若者に、社会へ一歩踏み出す機会をつくる
若者自立支援プログラムの実施
◆人間福祉と動物愛護を両立する活動を日本に根付かせるために◆
1、保護犬のトレーニングを通じた、自立に悩む若者の自立支援・就労支援
2、人間福祉と動物愛護を両立した動物介在活動の開発・コンサルティング・人材育成

定期イベント

おもてなし会(利用者の若者、ご家族、ボランティアさん、卒業犬とご家族など、キドックス関係者が集まる会)年3回(春・秋・冬)

もっと読む