特定非営利活動法人 ざま野良猫を増やさない会
保護団体
座間市でシェルターを持たずに猫も人も住みやすい共生地域を目指す団体
ざま野良猫を増やさない会「通称ざまねこ」は、神奈川県座間市を中心に活動しています。
野良猫トラブルは地域の環境問題として、野良猫の問題を減らすために会を発足しました。
地域社会における人と猫との共生をめざし、保護猫を迎えるよう啓発活動にも取り組んでいます。神奈川県動物愛護センターや行政と連携しながら、主に野良猫を増やさないためのTNR活動を中心とした動物の保護・譲渡活動をしている団体です。
活動内容
野良猫を対象にしたTNR活動と適正飼育の啓発活動
捨て猫や不妊去勢⼿術をしないまま家と外を⾃由にさせてきた結果、繁殖を繰り返し増えてしまった猫たち。野良猫と呼ばれ、住環境が密接になった現在では迷惑な存在とみなされます。そんな野良猫をこれ以上、増やさないために保護や不妊去勢⼿術が必要として活動しています。
捕獲や搬送だけでなく、預かりでは⼦猫・成猫を分担、広報チームも担当を分けメンバーが得意なことやできることで活動を維持しています。TNR については、団体のホームページや座間市市⺠活動センターの紹介サイトに掲載、市内で協⼒してくれる店舗などにも掲⽰を依頼。⼿術依頼や相談があれば出向き、どうぶつ基⾦⾏政チケットを使って毎⽉10匹から20匹ほどのTNRを⾏っています。
多頭飼育崩壊では、保健所と連絡を取り合って協⼒しながら解決。2021年度から神奈川県の動物愛護センターに登録団体ボランティアとして成猫の引き出しを⾏い、⾥親さんに繋げました。
また、飼育放棄、捨て猫、迷子猫を防げるような適正飼育の啓発活動を、地域猫活動の写真パネル展や相談会、保護猫の譲渡会などで情報提供して広めています。
今後のビジョン
住民と連携しながら地域猫と人がともに住みやすい地域へ
野良猫を増やさないためのTNRの実施はもちろんのこと、TNRの⼀歩先の対応として、TNR+M(管理)を目指すべく、TNR後の猫たちの住みやすい地域の実現を目指します。リターン後の猫たちも地域猫として管理され、⼈と適切な距離を保ちながら⽣活できるように、地域住⺠との連携を⼤切にしています。一方で、脱走した飼い猫が野良猫化することもあり、「野良猫を減らす」という観点では、飼い猫の適正飼育が重要です。脱走しやすい場所や脱走対策の提供などにも力を入れて飼い猫の適正飼育の啓発活動も行っていきます。
また、高齢や一人暮らしといった理由で譲渡ができない方に対して、猫は団体に所属したままで猫との生活を楽しんでいただく永年預かり制度®️の確立も目指します。
寄付使途
保護動物の医療費・TNR費用、その他非営利活動費
この団体の活動・お金の使い途レポート
基本情報
- 団体名
特定非営利活動法人ざま野良猫を増やさない会
- 住所
神奈川県 座間市 相武台1-42-1
- TEL
080-5881-8126
- メールアドレス
zamaneko2017@gmail.com
- 代表者
理事長 稲垣 美佳
- 会員構成
有(正会員:36名 活動会員:14名)
*2023年12月現在
詳細情報
- 活動開始日
2017年05⽉(法人化:2019年9月)
- 活動エリア
神奈川県座間市を中⼼とし、近接している隣市まで
- スタッフ数
ボランティア50名
*2023年12月現在
- 団体業態
預かりボランティア型
- シェルター
無
- 動物種
猫 10割(純血0割:ミックス10割)
- 保護頭数
2022年
(猫 保護数119頭:譲渡数106頭)2021年
(猫 保護数143頭:譲渡数139頭)2020年
(猫 保護数127頭:譲渡数126頭)累計
(猫 保護数558頭:譲渡数548頭)
- しつけ
乳飲み仔猫の場合はトイレトレーニング実施。保護したばかりの成猫は使いやすい鉱物系のトイレを⽤意して慣れさせる。メンバー家庭での預かりを通して徐々に⼈との暮らしに順応させ、⾥親宅でも問題なく暮らせるようにしていく。
- 獣医
協力有(7件。うち、TNR時の⼿術協⼒は3件、保護猫の駆⾍や検査、治療など対応)
- 平均滞在日数
平均2ヶ⽉程度
- 譲渡規則
有
- 譲渡条件
有(対⾯説明・⾃宅確認・室内飼い・家族構成の確認・年齢制限・⽣活スタイル・飼育指導・ワクチン・不妊去勢⼿術)
- フォローアップ
有(ワクチン接種・避妊⼿術終了の報告、定期的な写真送付による状況報告)
- 譲渡金額
20,000円
- 譲渡後戻り頭数
ほとんどなし。⾥親宅にあう保護猫とのマッチングを⾏う。飼い主の⼊院により預かり先・譲渡先がみつからずやむを得ず、戻りがあった程度。その場合も再度、会員宅で⼈慣れを⾏い、新たな⾥親さんへ繋いでいる。
- 動物に対する福祉体制
預かり宅は冷暖房完備、⾥親宅は脱⾛対策の実施及び完全室内飼いのみを条件とする。
- 団体設⽴のきっかけ、沿⾰
野良猫への餌やりは主にお年寄りが多く、保護や捕獲、⾞での搬送は難しく、⾏政に相談しても餌やりをやめるよう⾔われるのみ。⾏政に声をあげていくためには⼀部の住⺠からの相談やクレームとしてだけでなく団体として動くべきと考えたことがきっかけ。
2017年:市⺠活動任意団体「ざまねこ 野良猫を増やさない会」として設⽴
2020年:市内の多頭飼育崩壊がきっかけで保健所とつながる
2020年:レストラン店に会の事務所を併設するリフォーム⼯事を⾏い、外部からも⾒れるように保護ブースを設置
2021年:神奈川県の動物愛護センターに登録団体ボランティアとして成猫の引き出しを⾏う
同年9月:「特定非営利活動法人ざま野良猫を増やさない会」として法人化
- 団体の特色
代表がレストラン経営をしながら、保護⽝・保護猫を迎える啓発活動を実施。保護猫たちはシェルターではなく、全て会員が⾃宅で預かり、⼈馴れはもちろん、猫同⼠のコミュニティのルール学習をすることができる環境に保護猫たちを置くことで、譲渡後も譲渡先に⽐較的早くに順応できている。譲渡ができるようになったら事務所の保護ブースへ移動し、いつでも⾒学やお⾒合いができるようにすることで、レストランのお客様が⾥親になってくれるケースが多く、譲渡のスピードが速いことが会の特徴。
預かりには乳飲み⼦猫・離乳後⼦猫・成猫と会員の状況によって分担し、検査や近況報告を会員間のLINEのグループトークで和気あいあいと活発に⾏われている。副代表がキャットシッター業を⾏っているため、譲渡後に依頼があれば留守時のシッティングや、飼育に
当たっての⼼配事や病気になったときなども相談が可能。TNRは、相談があればまず下⾒をし、詳しく状況を確認のうえ、毎⽉⼀回、都度参加できる会員を配分し、捕獲・病院搬送・リターンの3⽇間をチーム体制で当たる。TNR以外にも、野良猫に関する様々な相談を受付け、地域密着型として活動。
- 活動内容
・TNR活動/相談受付
・保護猫の譲渡会の開催
・地域猫活動の写真パネル展や相談会
・猫の適正飼育の啓発
・ざまねこマルシェの開催
- 定期イベント
ざまねこマルシェ(ざまねこの広報を⽬的とし、ざまねこの活動趣旨にご賛同いただける作家さんたちの猫グッズを販売するマルシェを開催)
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