認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン

啓発団体

(2022年8月1日掲載開始)

“動物”に対する思いやりの心を広げ、“小さな子どもやお年寄り”が安心して暮らせる、思いやりにあふれた社会へ

2000年6月、子ども達に命の大切さを知ってもらう啓発と、行き場を失った動物の救済を目的に結成。
人の社会の中で生きる、もっとも弱い存在 “ペット動物”に対する思いやりの心を広げることで、“人と人”への思いやりに発展させ、小さな子どもやお年寄りが安心して暮らせる社会の実現を目指して活動しています。

活動内容

人間と動物の共生を目指して啓発活動と教育活動

 

一般家庭に近い環境で行われる「しつけ方教室」で、より現実に即した犬の社会化トレーニングを行いながら、飼い主に対しても適正な飼養を知ってもらい、“動物と人間が共に幸せになる”お手伝いをしています。

 

アジア動物基金の国際統一規定のルールに基づいて、保護犬をドクタードッグに養成・認定。ドクタードッグは、教育現場や医療現場などを訪問し、動物とふれあう喜びを届けています。また、一般の飼い主がドクタードッグを目指すことで、ボランティア活動へ関心を寄せるきっかけにもなっています。

 

教育現場で「いのちの授業」を開催して、子ども達に“命の大切さ”を知ってもらう動物福祉教育にも注力。様々な事情からペット飼養が難しい人にも、地方自治体などの協賛を得て、子ども達が好きな絵本をドクタードッグに読み聞かせる「ふれあい事業」を実施しています。

今後のビジョン

より多くの命を救うシェルター建設を。教育活動の継続と新たな共生の道

 

1頭1頭に丁寧なケアとトレーニングを行い譲渡に繋げる「質の高い保護活動」を実践していますが、より多くの行き場のない命を救うためにシェルター建設を目指しています。

 

また教育活動においては、新型コロナの教訓を得て、DVD作成や配信などで「いのちの授業」を継続。新たな「動物と人間の共生」の道として、保護犬を聴導犬として育成していくプログラムの創設も目標にしています。

寄付使途

活動拠点の整備費、保護動物の医療費・フード費、その他非営利活動費

スタッフからのメッセージ

認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン

共同代表理事 山田 公ニさん

「1995年の阪神淡路大震災で多くのペット動物が被災した記憶から『人間が正しい知識、理解、そして愛情あるケアでペット動物の幸せに責任を持つ社会をつくることが、ひいては子どもやお年寄りなど多様な人のニーズやケアを大切にする命に優しい社会につながるはず』との確信のもと、動物の福祉に取り組む市民団体として2000年6月に活動をスタートしました。飼い主を失って救済を必要とするペット動物の保護に加え、そのようなペット動物の不幸を未然に防ぐためのしつけ方教室や啓発活動並びに教育活動に重点を置きながら、市民が協力してペット動物の幸せを実現しながらケアの精神に溢れた社会を創っていくことを目指しています」

認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン

共同代表理事 有田 朋正さん

「当団体は西宮市の街中でたくさんの市民やボランティアに支えられ今年で20周年を迎えられました。保護された犬や猫たちは当団体にて新たな人生(犬生?猫生?)を幸せに歩むためたっぷりと愛情をこめ育てられ新しい家族の元に巣立ちます。人も動物たちにも居心地のよい世の中であるためには、ちょっとした飼い方飼われ方のコツが必要です。お互い気持ちが通じ合えば、人も動物も幸せな気持ちで満たされ生活が送れます。子供から老人から動物まですべての命に優しい社会そんな世の中を私たちは目指し活動を続けます」

認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン

事務局長 石本 理佐子さん

「2000年6月に“小さな子どもやお年寄りが安心して暮らせる、思いやりにあふれた社会に暮らしたい”という思いで活動をスタートしました。保護犬・猫たちに心身のケアはもちろんの事、人と暮らすトレーニングにも時間をかけたお世話を行い、譲渡に繋げています。“保護動物=可哀想”ではなく“可愛い”などのプラスイメージで接していただけるように活動を続けて、2020年に20周年を迎えました。譲渡した動物たちの幸せはもちろんですが、里親さまに『保護犬・猫を迎えて良かった』と動物と共に生活する家族の幸せを感じて頂けるように取り組んでいます。また保護犬・猫でなくても、犬・猫を飼育している人や地域の人々の幸せにも繋がる動物福祉の向上を目指して、今後も精一杯活動して参ります」

里親さんからのメッセージ

保護犬「ちよ」と「ちあき」の里親さん

中村 博美さん

「先代犬を16歳で亡くし喪失感にとらわれ、もう犬を飼うのはやめようと考えていました。しかし、数年経ち少しさみしい気持ちを感じるようになっていた頃、知り合いの方から教えて頂き訪れたのが、ペッツ・フォー・ライフ・ジャパンです。ペッツでは里親になった後でも、スタッフの方々に相談できたり、しつけ方教室に参加できたりと様々なフォロー体制が整っています。そのことに安心感を覚え、複数回の訪問で候補犬達と対面し里親になることを決めました。迎えた“ちよ”は、ペッツで基本的なマナーを身につけていた為、躾に関する苦労がほとんど無く非常に助かりました。このことが“ちよ”の姉妹犬“ちあき”まで迎えた事に繋がっています。今では家族の癒しの存在として様々な表情や行動で喜ばせてくれています。この出会いを繋いで頂いたペッツ・フォー・ライフ・ジャパンには心より感謝です」

基本情報

団体名

認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン

住所

兵庫県西宮市段上町7丁目1-35 松本ビル1F

TEL

0798-57-3717

メールアドレス

wag@pflj.org

HP

https://www.pflj.org/

代表者

山田 公二

有田 朋正

会員構成

役職員:9名

会員数:304名(正会員117名、賛助会員113名、シェルター会員74名)

*2023年3月現在

活動収支報告

https://www.pflj.org/info/material/

詳細情報

活動開始日

2000年6月(法人化:2001年5月1日)

活動エリア

兵庫県全域

スタッフ数

専従(有給)8名

ボランティア登録数407(うち常実稼働57名)
*2023年12月現在

活動実績

[2022年度]活動実績

啓発事業

・譲渡会・講習会・勉強会 4回

街頭募金回数 19回
募金箱設置協力 795カ所

・ドクタードッグ活動

 ー施設訪問回数 1回

 ー訪問参加頭数 延べ5頭

 ーボランティア参加人数 延べ4人

 ー受益者数 延べ60人

・しつけ方教室
 ー保育園利用延べ頭数 591頭

 ーしつけ教室参加延べ頭数 655頭

教育事業

・R.E.A.Dプログラム 4回
・いのちの授業 17回
・学校訪問 1回

譲渡

 ーPFLJ譲渡による救済頭数 犬11頭 猫2頭

 ー指導協力による救済頭数 犬27頭 猫82頭

 ー行政との育成協力による救済頭数 犬6頭 猫2頭

 

[2021年度]活動実績

啓発事業

・譲渡会・講習会・勉強会 3回

街頭募金回数 4回
募金箱設置協力 820カ所

・ドクタードッグ活動

 ー施設訪問回数 2回

 ー訪問参加頭数 延べ2頭

 ーボランティア参加人数 延べ2人

 ー受益者数 延べ6人

 ※感染症流行の影響を鑑みて介護施設への訪問は自粛

・しつけ方教室
 ー保育園利用延べ頭数 1228頭

 ーしつけ教室参加延べ頭数 853頭

教育事業

・R.E.A.Dプログラム 3回
・いのちの授業 3回
・学校訪問 2回

譲渡

 ーPFLJ譲渡による救済頭数 犬12頭 猫3頭

 ー指導協力による救済頭数 犬60頭 猫98頭

 ー行政との育成協力による救済頭数 犬3頭

 

[2020年度]活動実績

啓発事業

・譲渡会・講習会・勉強会 3回

・ドクタードッグ活動

 ー施設訪問回数 2回

 ー訪問参加頭数 延べ8頭

 ーボランティア参加人数 延べ4人

 ー受益者数 延べ120人

・無料しつけ方教室
 ー教室会場(西宮・龍野・三木・洲本・淡路) 参加730頭

 ー愛護センター(公開しつけ方教室)(尼崎・龍野 )参加70頭

教育事業

 なし※コロナの影響で活動自粛

譲渡(PFLJの指導・啓発協力の元、譲渡された数)

 ー指導協力による救済譲渡 犬30頭 猫38頭

 ー育成協力による救済頭数 犬10頭

 ー啓発協力による救済頭数 犬0頭 猫1頭

団体設立のきっかけ・沿革

阪神淡路大震災後、多くの動物たちが犠牲になったり飼い主と住めなくなったりしたことを受けて、2000年6月に有志5名で、行き場を失った動物達の里親探し(救済活動)を開始。家族の一員として、責任と愛情をもってペットを迎えて欲しいとの願いを込めてペッツ・フォー・ライフ・ジャパンと命名

2000年7月

人間に飼われている動物達を取り巻く現状と、飼主である人間の責任を知らせる街頭活動開始。同時に、犬の飼主を対象にほめてしつける、犬のしつけ方教室を兵庫県愛護センターにて開始(啓発活動)

2000年9月

将来を担う子ども達がいのちの大切さを学び、他者を思いやる気持ちを持てるよう、動物ふれあい教室活動開始(教育活動)

2000年11月

大阪府教育委員会、兵庫県尼崎市教育委員会を訪問。2001年度から学校現場において動物福祉活動を行う為の準備を開始

2000年12月

団体の活動と運営の客観性を高め、より多くの市民からの賛同と参加を得るため、NPO法人格取得の準備を開始

2001年4月

子ども達が「命」の大切さを、1年間を通してより深く考え、学ぶための小学校の総合学習の支援活動開始

2001年5月1日

NPO法人に認定

2001年11月

動物と接することが人間の心と体の健康に大きく貢献する事を広める為、また動物達の社会地位向上の為、試験に合格した犬を連れて老人ホームや児童施設を訪問活動開始(ドクタードッグ活動)

2021年7月29日

認定NPO法人として認定を受ける

団体のビジョン

聴導犬の育成

保護犬と人との新しい共生の道として、聴導犬候補のトレーニング・育成

いのちの授業の拡散

より多くの子ども達に命の大切さを伝えるために、いのちの授業DVD教材を活用し、教育関係施設に配布・オンラインなどを用いた授業の実施

シェルター建設

保護犬・猫に十分なスペースを確保することで、より過ごしやすい環境を整え、より多くのニーズにあった支援の実現

団体の特色

・動物たちがストレスなく過ごせるよう清潔感のあるフローリングフロアで過ごすなど充実した環境エンリッチメント

・小学校を目の前にした家庭環境に近い環境のシェルターで常に人の生活を感じ、譲渡先でもすぐ馴染めるよう20頭前後の犬猫を管理

・譲渡後は1年後まで複数回、電話やメールによる状況確認とフォロー実施

・しつけ方教室の目標のひとつ、ドクタードッグ認定を設け、ボランティア活動の広報と推進

・行政保護施設からの引き取り実施(概算 犬10頭、猫5頭/年)

・一時預かり/老犬飼育/街頭募金など、約400組のボランティアと連携して活動

・飼育・問題行動の相談対応(年間1000~1500件)

・飼い主の入院など緊急時の預かりを行う「飼い主入院時安心サポート」の実施

活動内容

しつけ方教室
・人間と共に生活するためのトレーニングを提供。飼育放棄を未然に防げるよう飼い主に対しても飼育指導

・子犬~老犬まで飼育相談に対応。基本的に有料だが、地域の動物病院や愛護センターなどで無料教室の実施

ドクタードッグ養成・認定
アジア動物基金の国際統一規定のルールに基づいて、養成・認定を実施。ドクタードッグは病院・高齢者施設・児童施設などに訪問し、動物介在活動を行っている。愛犬とできるボランティア活動の一つ

いのちの授業・教材DVDの作成
コロナ禍による活動制限でも教育活動が継続できるようにクラウドファンディングを実施し作成。低学年でも対象とできるよう1章を5分程度にまとめるなどの工夫を凝らした教材で、教育関係者や保護者の意見も取り入れ、子ども達に伝わりやすい内容で完成

定期イベント

なし

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