【認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン】寄付したお金の使い途レポート

アニマル・ドネーションはみなさまからお預かりした寄付金を認定団体様へお届けしています。

アニドネ認定啓発団体『認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン』さんに、2023年4月38,217円、5月186,274円、6月79,559円の寄付金をお届けしました。お届けした寄付金をどのように活用されているのか、担当の石本様にお話しを伺いました。

野犬兄弟の社会化トレーニング

ー寄付金は何にお使いになりましたか？
 
「保護した犬・猫の、ペットシーツ・フード・おもちゃ・おやつなどの消耗品はもちろん、健康管理のための医療費、エアコン等の光熱費などに使わせていただきました」

 

 

ー具体的なエピソードをお聞かせください。

 

「行政が保護した推定1歳～2歳の野犬３頭を、２０２２年末から引き取って育成しています。３頭のお名前はアルファベットKから始まる『きこちゃん』『かこちゃん』『きなちゃん』と名付けました。引き取り当初の３頭は、ケージの隅で身体を強張らせており、時にはパニックを起こすほど怯えていました。私達も、成犬になるまで外で生活していた野犬をどうやって育成していけば良いのか？戸惑いしかありませんでした」

「スタッフで相談して『攻撃性もなく、ただ自分たちの安全を確保しようとする３頭に、まず必要なことは”安心”してもらうこと』と定め、初めは環境エンリッチメントに取り組みました。個室にクレートを用意して（寒い時期だったので）ふかふかの場所で寝てリラックスしてもらうのです。その次に、『ご飯を完食すること』『手からご褒美を食べられること』『ペットシーツでトイレができること』と、”小さな目標”を達成していくことで、環境に慣れ人との生活リズムを学んでもらいました」

 

「最初の大きな目標は『お散歩ができるようになること』。しかしスタッフを怖がっている状態でいきなり連れ出してもストレスになるばかりです。ここでも”小さな目標”を立てて、少しずつ成長を促すことにしました。『人と関わる時間を増やすこと』『抱っこをできるようになること』『仲良しの犬を作ること』などを、毎日焦らずに続けていきました。そうやって地道に日々を重ね、やっとお散歩練習がスタート出来たのは、保護してから三ヶ月が経過していました」

 

「お散歩トレーニングを開始してからも『お散歩って楽しい』と思ってもらうためにはトレーニングが必要です。これまでに達成した『小さな目標』を生かして、緊張した時は抱っこして落ち着かせたり、仲良しの犬に先導してもらったりした結果、開始から約二ヶ月でお散歩大好きワンになってくれました」

人と共生するために必要な”しつけ”

「犬の育成はお散歩で終わりではありません。”しつけ”が出来ていないと、人も犬も幸せに暮らせるとは限りません。人との共生を目指して、『ブラッシングできること』『シャンプーができること』など様々なトレーニングを、犬の性格に合わせたスピードで現在も続けています。保護して半年以上の今、きなちゃんは比較的順調にトレーニングが進み、ボランティアさんのお家にお泊り練習もできる程に成長しています。きこちゃんとかこちゃんは、人との関係を構築中で、アイコンタクトやおすわりの基本トレーニングを頑張っています。また、後から兄妹犬のごうくんも合流して、現在は兄弟４頭でトレーニングを頑張っています」

 

ーご支援くださる方々へメッセージをお願い致します。

 

「小さなシェルターを運営する当団体にとって、長期保護が予想される犬たちの収容は大きな負担になります。けれど『“動物”に対する思いやりの心を広げ、“小さな子どもやお年寄り”が安心して暮らせる、思いやりにあふれた社会へ』の理念を忘れず、日々取り組んでおります。皆様から頂くご寄付は、そんな私達の何よりの支えになっています。本当にありがとうございます。また引き続きのご支援ご協力をよろしくお願いいたします」

 

 

きこちゃん・かこちゃん・きなちゃん・ごうくんのトレーニングや日々の様子はYoutubeの動画やインスタグラム・フェイスブックでも随時公開されています。ご視聴・応援よろしくお願いします。