認定団体の活動レポート

【ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン】阪神タイガース・秋山拓巳選手のご来訪レポート2023

プロ野球 阪神タイガースの秋山拓巳選手が、昨年に続き今年も、アニドネ認定団体にご支援下さいました。

今年の現場訪問先は、兵庫県西宮市の閑静な住宅街の一角にある、アニドネ認定啓発団体認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン』(以下、ペッツ)。ペッツさんは、動物への思いやりの心を広げて、小さな子どもやお年寄りが安心して暮らせる社会を目指して活動されています。訪問日である2023年1月11日(水)、気持ちのよい青空の日に”視察”というより”保護動物と遊びに来た!”と言わんばかりの笑顔で来られた秋山選手をお迎えしました。

 

保護動物のイメージを変えたい

ー昨年に続くご支援を決意された経緯を教えてください。
 
「昨年、視察させて頂いてから、日常の至るところで動物の存在を意識するようになりました。散歩している犬が気になったり、保護動物が取り上げられているメディアが目に付いたり。当たり前ですが、動物は生き続けています。だから、支援も”一度寄付して終わり”ではなく、続けなければいけないと考え、2年目の支援を決めました」

 

秋山選手のおっしゃる通り、動物たちは命ある限り人間の支援が必要です。ペッツさんは2000年の阪神大震災で行き場を失った動物たちの救出活動を機に設立されました。動物たちを家族の一員として責任と愛情を持って迎えてほしいとの願いから、将来を担う子供たちへ「いのちの大切さ」についての教材作成や授業も行っています。

アニドネ代表理事の西平衣里へ目録をお渡しする秋山選手

 

ー前回の視察後、ご自身に何か変化はありましたか?
 
「去年初めて保護施設を訪問して保護犬と触れ合い、とても驚きました。”保護された”ということから、病気がちや攻撃的な動物を想像していたからです。実際は全く違い、どの子も健康で人懐っこく、とても可愛いんですね。彼らとの触れ合いは、厳しい練習などを乗り切るモチベーションになってくれました」

動物達と触れ合っていると、子供の様な笑顔になる秋山選手

 

 

ー保護動物の現状を変える為に、取り組みたいことはありますか?
 
「『保護動物』という言葉から、『怖い』イメージを持ち、ペットショップを選んでしまう人達に、彼らの愛らしさを伝えたいです。遠征やキャンプなど留守がちな自分が出来る保護活動は、こうやって情報発信していくこと。本業の野球でしっかり成績を残して、影響力を上げていきたいと思っています」

保護動物達の愛らしさにメロメロ?
元保護犬のヤマトくんは、教育現場や医療現場などを訪問して動物とふれあう喜びを届けるドグタードッグとして、大活躍中です。

 
取材陣の質問に答えながらも、常に犬・猫を撫でている秋山選手の様子には、動物を愛しく思う気持ちがにじみ出ていました。帰り際にも『また、フラッと来ていいですか?』と、動物達に深く心を寄せ続けておられるんだなと感じました。

取材対応中も動物達と触れ合う秋山選手。大きな膝が心地よいのか、動物達も離れません。

終生飼育をするためのサポートを

約2時間の視察を終え、ペッツ・フォー・ライフ・ジャパンの事務局長・石本さんにお話しを伺いました。
 
ー視察の感想をお聞かせください。
 
「秋山選手の圧倒的な存在感に、動物達だけでなく私達も、最初は緊張していました。けれど、こちらに合わせるように穏やかに声を掛けて下さったので、リラックスしてお話ができました。動物と触れ合う秋山選手は、”以前から知っている優しいお兄ちゃん”と錯覚しそうでしたが、保護動物の現状や施設運営の問題点などをご説明した時は、真剣に耳を傾けておられました。動物福祉に強い関心を持って頂いているのだと、とても嬉しかったです」

石本さんの説明に、真剣に耳を傾ける秋山選手

 

ーペッツさんが考える、現状の問題点は何でしょうか?
 
「飼育放棄の相談を多く受けます。最初は”可愛い!”と思って迎えたけれど、”こんなはずじゃなかった”というケースや、経済的な問題・住環境の変化など理由は様々です。いずれにしろ、終生飼育に備えている方が少ないことが問題かなと感じています」

現在、譲渡に向けてトレーニング中のセントバーナードのヨーゼフくん。食費・ケア・医療費で1ヶ月に5万円~7万円の飼育費用が必要になります。

 

ーどのように対応されているのか教えてください
 
「日常生活の問題行動に関しては、私達のノウハウから色々とアドバイスさせて頂きます。一朝一夕には解決しませんが、継続的に飼い主さんをフォローしていくことが、飼育放棄を防ぐと思っています。経済的な基盤や動物を迎える姿勢などは、しっかりと事前審査を行ってから譲渡しています」

スタッフの皆さんは、保護動物の為に、日夜頑張っておられます!

 

ペッツさんだけでなく、どの保護団体さんも保護動物に「家族」を見つけてあげたいと頑張っておられます。命を迎えるとは終生飼育をすること」として、飼い主にとって大切な覚悟だとあらためて考えるよい機会になりました。

 

動物達の5つの自由を守る動物福祉には、色んな取り組み方があります。

 

条件が合わず保護犬や保護猫をお迎えできなくても、秋山選手の様に「支援」という形の保護活動があります。アニマルドネーションでは、動物福祉の多様な取り組み方を情報発信していますので、参考にしていただければ幸いです。

 
ペッツさんは一般の方も参加できる”しつけ教室”を開催されています。詳細は、公式ホームページよりお問い合わせください。フェイスブックツィッターでは、リアルタイム情報を発信しておられますので、是非ご覧ください。

 

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