寄付したお金の使い途レポート

人と動物の共生社会の実現に向けて

アニドネでは認定基準通過団体へ寄付金をお届けしたあと、使途内容を詳しく聞いてレポートにしています。

今回は、動物病院を中心に人と動物との絆を大切にして人と動物双方の福祉とクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を目指す全国的な団体である公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)さんをご紹介します。

8月に40,739円、9月に29,079円、10月に45,202円をお届けした使途についてお話を伺いました。

「ずっと待っていたのよ」利用者の方や職員の方から笑顔でお出迎え

ーここ数ヶ月のアニドネからの寄付はどのように使われましたか

人と動物のふれあい活動(CAPP活動)に参加する動物の健康管理費用に使わせていただきました。コロナ禍が明け、2023年度より本格的に対面での訪問活動を再開することができるようになり、2024年度も再開する施設が増えてまいりました。図書館など小規模の活動はもちろん、再開を慎重に見極めていた高齢者施設や医療機関での活動も、2024年度に入り増えてまいりました。コロナ禍前から参加してくださっていた利用者の方や職員の方には、『ずっと待っていたのよ』とあたたかい言葉をかけていただき、コロナ禍後に初めて参加してくださった利用者の方や職員の方にも笑顔で迎えていただきました」

 

・訪問回数と参加犬頭数の推移 ※参加犬の頭数は延べ数

2022年度:訪問回数141回 / 参加犬  681

2023年度:訪問回数416回 / 参加犬1,671

2024年度:訪問回数179回 / 参加犬  796頭(2024年度は~8月末現在)

 

「参加犬の頭数も徐々に回復してまいりましたので、ご寄付は健康診断書の助成費や、細菌検査費用に充てさせていただいています。訪問活動へ参加する動物は、以下のように健康診断や検査を実施し、健康管理に努めています」

 

1年に1回の健康診断書の提出

*医療機関への訪問の場合は、6ヶ月に1回の健康診断書の提出と腸内細菌検査の実施

*さらに小児病棟への訪問は医療機関への訪問基準に加えて口腔内細菌検査も6ヶ月ごとに実施

 

・健康診断と細菌検査の実施件数の推移

2022年度:健康診断書 提出件数:128件/腸内・口腔内細菌検査 実施件数:25

2023年度:健康診断書 提出件数:224件/腸内・口腔内細菌検査 実施件数:69

2024年度:健康診断書 提出件数:146件/腸内・口腔内細菌検査 実施件数:57件(2024年度は~8月末現在)

「特定非営利活動法人 子ども支援センターつなっぐ」の設立5周年・付添犬認証委員会10周年記念式典に出席

ー具体的な活動事例について教えてください

「特定非営利活動法人 子ども支援センターつなっぐは、虐待や性暴力を受けた子どもを中立的に、多機関多職種と連携しながら、『司法面接』『系統的全身診察』『こころのケア』を行う”子どものためのワンストップセンター(CAC:Childrenʼs Advocacy Center)”です。つなっぐの事業の中に『付添犬(つきそいけん)』の活動があり、当協会はこの事業に協力しています。付添犬は、被害を受けた子どもが自分の受けた出来事について、安心して他者(司法関係者/医療従事者など)に伝えられるよう精神的な手助けをする犬です。CAPP活動の認定パートナーズからも、付添犬認証委員会の認証を受けてこの活動に協力していただいているペアがいます。活動の性質上、付添犬の活動は実際の活動の様子が表に出ることはありませんが、5月に行われたこの記念式典には、付添犬としても活躍する認定パートナーズの飯田さんとメグちゃんのペアが代表で出席しました。シンポジウムでは飯田さんと一緒に登壇し、かわいらしい姿に参加者の注目の的。シンポジウム中は、飯田さんのお膝でウトウト…。どんな場面でもリラックスして過ごせることはこういった活動への適性のひとつです」

 

メグちゃんは飯田さんのお膝のうえでウトウト…。

勉強会の開催や広報活動も徐々に復活

ーボランティアに参加されたい方へのメッセージをお願いします

「活動の再開に伴い、これから参加を希望する方のためのボランティア講習会やイベントでのPR活動、また新しく図書館の活動を立ち上げるための勉強会の開催なども実施しました。これから参加を希望する方のためのボランティア講習会は、協会事務局での対面開催と、オンラインの開催を定期的に行っています。この講習会を受けて、実際の活動の場に見学に行っていただいています。ご興味のある方はぜひホームページから詳細をご覧ください」

https://www.jaha.or.jp/hab/capp/schedule/studysession/

 

「毎年9月にホテルニューオータニ東京で行われる一般社団法人日本臨床獣医学フォーラムの年次大会では、『働く犬ブース』のコーナーがあり、大会期間中は特別にCAPP認定パートナーズのペアも入場してPR活動を行っています。日頃は、福祉施設や医療機関などでのふれあいが主ですが、一般の方ともふれあえる貴重な場となっています」

 

「熊本で図書館での本の読み聞かせ活動(読書犬活動)を開始するべく、勉強会を開催しました。当日は、千葉陽子先生による講義に加え、ボランティアさんと活動犬にも参加していただいて、実演も交えながらの楽しい勉強会となりました」

みなさんの参加をお待ちしています!

 

人と動物の共生社会の実現に向けて、人と動物の絆(HAB:ヒューマン・アニマル・ボンド)を尊重している公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)さんへ、寄付でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。

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