寄付したお金の使い途レポート

寄付で救われる小さな命

アニドネでは認定基準通過団体へ寄付金をお届けしたあと、使途内容を詳しく聞いてレポートにしています。今回はTNR活動等様々な猫の保護活動を行っている『ねこ友会』様をご紹介します。

7月に78,485円、8月に66,265円、9月に52,442円をお届けした使途についてお話しを伺いました。

横隔膜ヘルニアを抱えた野良猫の救助と保護のために

ーここ数ヶ月のアニドネからの寄付はどのように使われましたか

「全額保護した猫たちの医療費に使いました」

 

具体的な事例やエピソードを教えてください。 

「横隔膜ヘルニアを抱えた野良猫の救助と保護のために使いました。ある日、ねこ友会が行っていたTNR活動(捕獲、不妊手術、リリース)で、野良猫の手術のため動物病院を訪れた際、医師からの電話が入りました。猫を診察した結果『横隔膜ヘルニアの疑いがある』との報告があったのです。この診察は、猫の内臓が横隔膜を突き抜けて胸腔に入り込む病状で、手術がなければ呼吸困難などの重篤な症状を引き起こす可能性があります。

通常であればリターン予定の猫でしたが、この猫の命を最優先に考えた結果、ねこ友会ではリターンせずに保護する決断を下しました。まず病院で手術を行いましたが、しばらくして再発が確認され、再び手術を受けることになりました。さらに2度にわたる手術が必要となりましたが、ねこ友会や医師の懸命なサポートによって、無事に安定した状態を保つことができました。

現在、この猫はシェルター内で穏やかに暮らしています。3回手術を経験し、苦しい思いをしたにもかかわらず、リラックスした表情で過ごすその姿は、支援者やスタッフにとって大きな励みとなっています。彼の治療には多くの時間と手間がかかりましたが、その命を守ることができたことに感謝の気持ちでいっぱいです」

シェルターでのんびり暮らすしゅんすけ君
シェルターでのんびり暮らすしゅんすけ君

生後間もない捨て猫の緊急保護と成長

ーその他にも印象に残っている事例やエピソードはありますか?

「ある日、ねこ友会に連絡が入り、段ボールに入れて捨てられていた3頭の子猫を保護したいとの依頼がありました。依頼主によると、子猫たちは我孫子市外のエリアで見つかったため本来の活動範囲外でしたが、当時近隣の他の保護団体が受け入れ停止中だったこともあり、ねこ友会で保護を検討することになりました。

依頼者が子猫たちを病院に連れて行ってくれており、ノミ取りは済んでいましたが、衰弱しているとの診察が下されました。生後推定2週間程度とされ、まだ自力で餌を食べられない状態で、こまめにミルクを与えなければ命が危険にさらされるほど弱っていたのです。小さな命を見過ごすことはできないとの判断で、ねこ友会の活動範囲外にもかかわらず引き受けることを決めました。

その後、スタッフが夜通しのミルクケアを行い、子猫たちは順調に成長していきました。愛情たっぷりの世話のおかげで健康を取り戻し、やがて譲渡へと繋がりました。新しい家族に引き取られ、すくすくと成長している姿を見ると、命の尊さや保護活動の意義を改めて感じます。ねこ友会は活動範囲に関わらず、助けが必要な動物たちには可能な限り手を差し伸べたいという思いで、これからも地域を越えた保護活動を続けていきます」

段ボールベイビー
段ボールで眠る子猫

 

ー最後にアニドネ支援者様へのメッセージをお願いいたします。

「いつもご支援いただきまして心より感謝申し上げます。命の重さに向き合い、助けが必要な猫たちを保護し、ケアし続けるための活動を続けていけるのは、皆様の思いが届いているからこそです。これからも一頭でも多くの動物たちが笑顔で過ごせるよう、心を込めて活動に取り組んでまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」

 

担当地域に限らず日々奮闘されているねこ友会さんへの寄付でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

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