寄付したお金の使い途レポート

【第42号日本動物病院協会JAHA】参加した人も犬たちも幸せになる優しさあふれる活動

アニマル・ドネーションはみなさまからお預かりした寄付金を認定団体様へお届けしています。

啓発団体の『公益社団法人日本動物病院協会』さんに2019年8月に40,264円の寄付金をお届けしました。

今回は広報担当でいらっしゃる理事で獣医師の吉田尚子先生寄付金の使い途についてお聞きしました。

アニマルセラピー活動に参加する動物の健康管理費に

ー今回の寄付を何にお使いになったか教えてください。

 

「私たちの活動は、会員の動物病院と一般の飼い主の方とが連携して、福祉施設や医療施設、小学校などに、家族として暮らしている動物と一緒に訪問するボランティア活動(CAPP活動※)です。

家庭で暮らしている犬や猫ですので、家族としての獣医学的な予防やケア、衛生管理はすべて飼い主の方が日常的に行っていますが、CAPP活動に参加するために年1回以上の定期健康診断を受け、健康状態に問題がないことを確認しています。

 

医療施設にも訪問する犬や猫の場合は、6ヶ月に1回の定期健診と腸内細菌検査、さらに小児科病棟への訪問には口腔内細菌検査も加わります。

 

安全かつ楽しい活動を行うために不可欠な健康診断や検査費用として、ご寄付を使わせていただいています。』

 

※CAPP活動とは、人と動物のふれあい活動(Companion Animal Partnership Program)の略称。動物介在活動、動物介在療法、動物介在教育などのアニマルセラピー活動をいう。

 


子どもが犬に本を読み聞かせる新たなプログラムも導入

ーJAHAさんの活動の近況を教えてください。

 

「19865月に、横浜市の高齢者施設からCAPP活動はスタートしました。

皆様のご協力とあたたかいご理解のもと活動を続け、障碍者施設や医療施設、学校など、活動先が徐々に広がってまいりました。

 

2003年には聖路加国際病院で日本で初めて小児病棟への犬の訪問が実現しました。

犬に会いたいと願ったお子さんの言葉をきっかけに、医師の先生をはじめとする病院スタッフの方々の努力と熱意によるものでした。

現在、CAPP活動では7つの病院の小児病棟を訪問しています。

 

 

また、新たな取り組みとして子どもが犬に本を読み聞かせるプログラムを、2016年に公立の図書館としては初めて三鷹市立三鷹図書館でスタートしました。1999年にアメリカで考案され、識字能力向上のために有効なプログラムとして広まっています。日本では、読書意欲の向上や新たな本との出会いのきっかけの場、犬との正しいふれあい方を学ぶ場として、こちらも少しずつ関心が広がっています。」

 

 


参加した人も犬たちも幸せになる優しさあふれる活動です

ーご寄付をくださる方へのメッセージをお願いします。

 

「愛情をかけて育まれた犬や猫が飼い主と一緒に参加する、優しさがあふれる活動です。ご支援いただき、どうもありがとうございます。

 

動物のことを愛し、最もよく知る動物病院が中心となり、30年以上も丁寧に行う動物介在活動は、世界でも私たち以外に例がありません。

 

動物たちのストレスに丁寧に向き合い、飼い主との絆と愛情を生かしたJAHAの活動では、最新の研究において、対象となる患者さんと同じく、オキシトシンホルモン(幸せを感じると高まるホルモン)が、犬でも上昇していることがわかりました。

 

人の愛情を受けた動物たちは人と関わることが大好き。そんな動物だけが持つ力が、特別な笑顔を引き出し治療に役立つセラピー効果を発揮します。また、このような活動は、社会に動物達の魅力を広め、社会での位置づけを高めると感じています。

ご支援とともに活動へのご参加もお待ちしています!」


 


 

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30年以上という長きにわたり日本でのアニマルセラピー活動を牽引しているJAHAさんのCAPP活動。

参加した人間のみならず、動物の幸せホルモン(オキシトシン)も上昇するとは嬉しいことですね。

 

すべてボランティアで成り立っているこの活動の継続・発展には皆様からのご支援が不可欠です。

引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

 

JAHAさんへのご支援はコチラから可能です。

 

※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。