【第41号 公益社団法人 日本聴導犬推進協会】良きパートナーになる聴導犬を社会に送り出し、一人でも多くの聴覚障がい者をサポート
アニマル・ドネーションはみなさまからお預かりした寄付金を認定団体様へお届けしています。
伴侶団体の『公益社団法人 日本聴導犬推進協会』さんに、2019年2月に47,818円、5月に62,315円、7月に34,585円をお届けしました。
今回は事業統括部 マネージャーの秋葉さんに寄付金の使い途についてお聞きしました。
寄付金はフード代を始めとする育成費用に
ー今回の寄付を何にお使いになったか教えてください。
「候補犬たちへのフード代などはもちろん、トレーニングを行うための育成費用としても使用させていただいております。
聴導犬の候補犬の導入先の一つとして、動物愛護センターなどの保護犬の収容施設があります。
そこから今年の1月に導入した『風太』君を例に、ご寄付がどのような形で、育成費として使用されているのか、ご紹介させていただきます。
子犬を導入することが多いので、タイミングにもよりますが、2~3回の混合ワクチンや狂犬病の予防接種、フィラリアやノミダニの薬、健康診断など、医療費が多く掛かります。
避妊去勢の手術も生後6ヵ月を過ぎたら行っていきます。風太君も7月に行いました。また、マイクロチップの登録などもすぐに行います。
風太君の場合は、体をかゆがることが多くあるので、定期的に病院に通い、様子を見てもらっています。
何もないのが一番ですが、何かあった時にすぐに対応できるよう、何もなくても健康を維持できるよう、医療費の確保は非常に大事なことです。

また、導入後は人間社会に慣れてもらえるように様々な場所に出掛けていきます。
街中はもちもん、お店の中やエスカレーターなど、子犬の時からちょっと特殊な場所に出掛けていろいろな経験をしてもらいます。
こういった経験を多く重ねて、お出掛けしていくことが楽しいと思えれば、聴導犬としての生活をとても幸せに感じてくれるようになります。
風太君もいろいろな場所にお出掛けしてきました(犬が入れる場所か、申請を行って許可をもらっている場所に限ります)。
また、ただ出掛ければよいという訳ではなく、犬の様子を見ながら、進めることが大事です。
例えば、大きい音が苦手な犬に対して、いきなり大きな音がする場所に連れて行くのではなく、
小さな音から始めて少しずつ音が大きな場所に連れて行ったり、出かけた先でも犬の様子を見て、的確にフォローするなどを行います。
風太君は人が多すぎるとまだ緊張する様子があるので、少しずつ慣れて行っている状況です。
ここでも移動のための交通費や、様々な犬具を購入するための費用が必要になります。
今回ご紹介したのはほんの一部ですが、育成費用とは聴導犬としてはもちろん、犬として生きていく上での幸せを保証していくための費用です」

聴導犬があたり前の社会を創っていきます
ーご寄付くださる方へメッセージをお願い致します。
「いつも聴導犬や当協会をご支援いただきまして、本当にありがとうございます。
おかげさまで風太君は元気にぐんぐんと心身ともに成長しています。いつか立派に聴導犬として活躍できるように今後も応援していただけたら嬉しいです。
ご紹介させていただきましたように、聴導犬を育成するには皆様からの応援がなければ成り立ちません。
まだまだ頭数も少なく、認知度も高くない聴導犬ですが、いつか『聴導犬があたり前の社会』を創れるように頑張りますので、これからもよろしくお願い致します」

みなさまは聴導犬を町で見かけたことはありますでしょうか?
まだなかなか見かけることは少ないかもしれません。
でもそんな方にも身近に感じる方法があります。それは会いに行くことです!
日本聴導犬推進協会さんでは聴導犬を身近に感じられるイベントを随時行っています。
少し得意げにお仕事する聴導犬にぜひお会いしてみてください。イベント情報はこちらで確認できます。
ぜひ日本聴導犬推進協会さんのご紹介・ご寄付のページも併せてご覧ください。
※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。