ペット業界人インタビュー

ペットブランドjiji 木村沙織さんインタビュー

Profile

木村 沙織(きむら さおり)さん

元バレーボール日本代表。
高校生で全日本初招集。高校卒業後は東レに所属。
4大会連続でオリンピックに出場。2012年のロンドンオリンピックでは28年ぶりの銅メダル獲得に大きく貢献。
同年トルコに移籍し、欧州チャンピオンズリーグで優勝を果たす。
リオデジャネイロオリンピック時は全日本キャプテンを務める。

2016年に結婚。2017年に1シーズン限りでの現役引退を表明。
引退後はペットブランドのプロデュースの他にも旦那さんとカフェを経営するなどバレーボール界にとどまらず、多岐にわたって活躍中。

 

 

結婚後初めて迎えたワンちゃんに夢中に

ー木村さんとワンちゃんとの関わりを教えてください
「私が実家で暮らしているときは生き物と生活を共にすることはなかったのですが、迎えたのは旦那さんと出会ってからですね、彼の実家ではたくさんの動物をずっと飼っていたようで衝撃を受けました!
そんな中でもワンちゃんとの出逢いは私の中では特別で、結婚してから初めて飼うようになったのですが、気がつくと3匹に囲まれていて(笑)
今ではもう、言葉では表せないほどの想いが募っていますが、なくてはならない家族の一員なんだってことや、日々を彩ってくれていることや、、、これまでの人生観をワンちゃんたちが変えてくれました」

3匹の愛犬の個性に癒される日々

ー愛犬のしゅぷさん、ぎゅうさん、まっくすさんについて教えてください

「実は出会いはペットショップでした。
お店の方がしゅぷをだっこさせてくれて、もうそれは可愛くて可愛くて、家に帰ってからもずっと忘れられなくなってしまって…
旦那さんとも話し合って、もし次のとき会えたら家族に迎え入れたい、どうかまだいますようにって祈りながら過ごしました。

長女のしゅぷさん

しゅぷは、一番お姉ちゃんだけど一番の甘えん坊で、少しナイーブなところもあります。絶対A型だと思っていて(笑)
しゅぷを我が家に迎え入れた後、お友達がいたらいいなと思うようになり、ぎゅうを迎え入れました。

 

ぎゅうは、初めてうちに来た時なかなかご飯を食べなくて、か弱いし心配しましたが、今では誰よりも最後までしっかりご飯を食べるようになりました!
私が何かを食べていてもすぐ寄ってきて『ちょうだい』って表情を見せたり
身体は一番小さいのですが、一番賢くてしっかり者、しゅぷととっても仲良しで、なんとなくO型かなって思ってます(笑)

次女のぎゅうさん

まっくすは最後に我が家に来た子です。
家族同様のワンちゃんたちの暮らしの快適さなどを考えて3頭までにしようと決めました。
なので名前を『まっくす』にしました。可愛い末っ子です。


まっくすはお姉ちゃんふたりのことが大好きで、ちょっかいを出しては迷惑がられちゃうこともしょっちゅうです。
いつでも元気いっぱいでマイペースなところはB型っぽいのかな(勝手なイメージですが)それをいつも愛おしいなって思いながら見ています」

末っ子のまっくすさん

犬と人との暮らしになじむ商品をカタチにしたい

ーペットブランドプロデュースのきっかけを教えてください

「ワンちゃんを飼い始めてから、自分でもいろんなお店に足を運んでみては欲しいものを探しているうちに、『こういうものがあったらいいのにな』とか、『形はいいけどこの色じゃなくてこういうデザインだったらいいのにな』っていう気持ちがどんどんわくようになってきました。
でもなかなかコレだ!というものに出会わない。だったら、自分でそれを形にすればいいんじゃないかって思うようになったのです。

それと同時に、例えばこのカバンはペット用に、これは私が使う用のカバンで、というように分ける必要ってあるのかな、とも考えるようになりました。
それはインテリアに関しても同じで、ペット用となると原色の物がどうしても多くなったりして、ナチュラルテイストのリビングには色合いに違和感があったり…
ペットのものであっても人と一緒に暮らすのだからオシャレにも気を配りたいですし、インテリアに馴染むものがいいはず、『ワンちゃんと人との暮らし』に大切だと私が感じるものは、きっと同じようにあったらいいなって思う人がいるのではないかと。
そう考えると動かずにはいられくなって…そこから、どういったものが作りたいのか、デザインや素材について具体的に考え始めるようになりました」

かけがえのない犬たちの悲しい現実が少しでも無くなりますようにと願って

―日本の動物の置かれている状況にどのようなことを思いますか

「自分がワンちゃんと暮らすようになってから、ニュースなどでも野良犬や野良猫の殺処分の現状を知る機会が増えたように思います。
それまではあまり意識をしていなかっただけなのかもしれませんが、よりその問題が身近に感じられるようになってきて、現実を知るたびにやるせない気持ちや悲しみに溢れました。
今私が暮らしている街でも、ボランティアで保護犬の活動を長年していらっしゃる方をよく見かけます。
私はペットショップから迎えたけれど、そういった活動を見かけるようになって、保護犬という選択肢もあるということがわかりました。

一人一人の行動、そのことに大きい小さいは関係なくて、こうして行動をおこすことが大切なんだと何度も気づかされました。
私も何かしたい、しなければならない、何をするべきか、これまでも考えていましたが、その思いをどのように形にしたらいいのかわからず来ていたように思います。

そんな時、ワンちゃんと気持ちよく暮らすために作ったjijiの製品を見ながらふと、この製品を使って何か出来る事もあるのではないかと考えるようになりました。

製品に寄付をつけることはほんの一歩の始まりではありますが、家族同様になくてはならない存在の犬たちを、私にも救うことができるなら動かないわけにはいかないと思っていますし、これから先も、自分に出来ることには何があるのかを心に思いながら、行動をおこせる人でありたいなと思っています。
どうか世の中にある悲しい現実が、少しでも無くなりますように…と願うばかりです」

 

 

 

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