寄付を受けながら続ける聴導犬の育成、啓発活動
アニマル・ドネーションはみなさまからお預かりした寄付金を伴侶団体の『公益社団法人 日本聴導犬推進協会』へお届けしています。
日本聴導犬推進協会さんは、聴導犬の育成・啓発を行っています。補助犬の中でも聴導犬の認知度は低く、耳の聞こえない方も外見からその状況が判断できません。聴導犬の存在を知っていただく活動は、あらゆる意味で大変重要なことです。日本聴導犬推進協会さんの活動状況について理事の水越さんにお話を伺いました。
聴導犬普及活動の繫忙期
―最近の活動について教えてください。
「毎年、9月から年末まではたくさんのイベントが開催されるので、聴導犬の普及活動の繁忙期でもあります。コロナ禍で縮小されていたイベントもコロナ前に戻っているので、協会でもPR犬の状況や体調を確認しながら参加する予定を決めています。詳細は、協会サイト内のカレンダーから確認していただけます」
聴導犬を育てるには
―聴導犬になるまでにはどんなことが必要ですか。
「まず犬の適性を見ます。聴導犬には、健康な身体、友好的な性格であることに加え、新しい環境、人やその他の動物に対して極端に反応しない等の適性が必要です。聴導犬としての適性が無くてもPR犬、家庭犬へのキャリアチェンジに向けてトレーニングを行います。聴導犬候補は、様々な訓練を受け、審査を重ね、最終的な試験に合格すると聴導犬となります。聴導犬は、合格の証であるオレンジ色の『聴導犬』と書かれたケープを着用することとなります」
新施設建設について
―犬たちのために必要なスペースを
「現在拠点としている場所は小さな一軒家で、犬たちのスペースと、事務所の空間も一体化してしまっている状態です。犬も人も宿泊できる環境はなく、全ての犬たちを毎日、スタッフが家に連れて帰っています。スペースが狭いために、お世話を手伝いたいと申し出てくれるボランティアの方々を受け入れることもできていません。聴導犬とトレーナーの育成にしっかりと取り組めて、地域の皆様が気軽に見学に来られる拠点をつくることで、聴覚障がい者の方が暮らしやすい社会を目指します」
聴導犬を連れている方は、聴覚に障害のある方です。犬に対しては見つめたり、触ったりしないように気をつけましょう。パートナーにとってなくてはならない存在の聴導犬ですが、まだ入店を拒否されることも多いそうです。まず聴導犬の存在をより多くの方が知ることが大切です。社会全体が本物のバリアフリーを実現させることにも繋がります。
日本聴導犬推進協会へ寄付でご支援をお願いいたします。
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