ペットと一緒に入居できる特養ホーム「さくらの里山科」取材しました!
「動物は大好きだけど、次に飼っちゃうと自分のほうが、ね」とか
「いまから若い犬との、お散歩は難しいわね」とか
シニア世代の方から、本当によく聞くハナシ。。。
自身のペットと入居することができて、
また施設として保護犬猫を積極的に受け入れている
「さくらの里山科」をご存じでしょうか?
横須賀市にある特養ホームです。
アニドネの支援先である保護団体の「ちばわん」さんの
譲渡会が「さくらの里山科」で開催される、という情報を得、
取材をかねて特養ホームも見学させていただきました。
普通の暮らしの中に、普通に犬と猫がいて
ご老人と共にくつろいでいる、、、という当たり前だけど
なかなかない風景に、心から感動いたしました!
詳細をレポートいたしました。
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ちばさんさんは、愛護センターなどから犬猫を引き取って新たな里親さんを探す活動をしているボランティア団体さんです。譲渡会を随時開催していて、「さくらの里山科」では初の試みだそうです。
「さくらの里山科」さんのドッグランがイベント会場です。
譲渡希望の犬たちの紹介ボードも。
わたがし屋さんも!\(^o^)/
しつけの相談コーナーには、ドッグトレーナーさんがスタンバイ!
里親募集中の秋田犬ちゃん。
黄色いバンダナが募集中のシルシなのだとか。
猫の譲渡会も行われていました。
猫は室内の譲渡会。施設の広いお部屋がこの日は猫部屋に!
お話をお伺いさせていただいた、施設長の若山様。
「アニマルセラピーを主目的にしているわけではありません。当施設としては行き場のない犬猫たちを1頭でも救うことができれば、と思って保護犬猫を引き取ってきました。施設の造りとしては、犬猫と同居できるフロアと、それ以外でエリア区分を分けております。入居者のお世話以外に動物のお世話も必要ですから、スタッフを増強したり、あえて病気の犬猫を引き取る努力もしているので医療費の負担もあります。ですが、家族同然のペットたちと一緒に暮らせる環境は、今後も努力して作っていきたいと思っているんです。」
さくらの里の動物面の責任者である畠様。
「私たちは、犬猫たちも入居者だと思ってお世話しています。ですので、スタッフ間で業務に使う連絡ノートにも犬猫欄があり、日々ちゃんと申し送り書を書いています。介護士のスタッフの中には、もとトリマーもいます。お散歩などはボランティアの方に助けていただいているんですよ。」
愛想を振りまいていたこの子たちは元保護犬。白いワンちゃんのむっちゃんは福島でレスキューされました。
残念なことに一緒に同居してきた飼い主のほうが先に天国に行き、残されてしまったワンちゃん。しばらくは落ち込んでいたようですが、毎晩一緒に寝るおばあさんを新たに決めて仲良く暮らしているとのこと。
うかがった時間はお昼前。にぎやかな空間に犬たちも楽しそうにうろうろと過ごしていました!
こちらは猫と一緒に暮らせる棟。猫ちゃんがいろいろなところにいました。「あなたたち誰?」と床に寝ころぶ猫ちゃんからごあいさつ(^.^)
キャットタワーの横の猫ハウスには・・・
美猫ちゃん!
お茶を飲むおじいさんの向かいでくつろぐキジトラちゃん。
元保護猫でエイズキャリアのとらのすけ。動じない性格のようで、気持ちよさそうに寝てました!
たろうちゃん。先に飼い主が召され、残された子だそうです。
こちらの二匹は入居したばかり。行政との連携で他の施設に入居されたご老人の飼い猫を引き取ったそうです。環境になれるまで少し時間がかかるようです。
施設の案内表示にも犬猫のイラストがありました。
施設の目の前がドッグランでした。
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取材させていただいての感想です。
「こんな施設があるなら歳をとるのも悪くない!」と思いました。
この記事を書いているアニドネスタッフも小さいころから
なにかしらのペットと暮らしてきました。
歳をとっても、ぬくもりあるかわいい犬猫を暮らしたいと
心より思っています。
日向ぼっこでもしながら、犬猫に語りかけるような
老後が理想です。
そんな姿が普通に、さくらの里さんにはありました。
もし、自分が先になくなっても、ペットが安心して暮らせる
環境というのは本当にすばらしいと思いました。
まだ、日本では数えるほどしかないペットと暮らせる特養ホーム。
今後、増えて行くことを切に願いますー!
さくらの里山科のHP
http://sakura2000.jp/publics/index/8/
ちばわんさんの紹介ページ
https://www.animaldonation.org/group/301/