認定団体の活動レポート

介助犬フェスタ2012に学ぶ大盛況イベントのコツ!

今年で2度目となる「介助犬フェスタ」。
主催は、社会福祉法人 日本介助犬協会さんです。
2012年5月19日(土)に愛知県長久手市にある
愛・地球博記念公園にて行われました!

なんと、今年の来場者は4600名!

とても便利とはいえない(すいません!)この場所に
これだけの人が集まるイベントのコツ(あくまでアニドネ的考察ですが!)と
共にレポートしていきたいと思います♪

*********************************

介助犬イベント会場会場です。イベントの場合は、雨天も考えられるので、屋根のある会場を持つ場所が望ましいですね!この日は、目の覚めるような青空でした♪案内をしてくれるボランティアさんはテキパキと頑張ってました!

犬たち当日は、大小さまざまな犬達でごったがえしてました♪

おしゃれした犬たくさん犬がいても、争う声などほとんど聞こえませんでした。

風船子供達に大人気の風船ピエロさん♪

このイベント、ただやみくもにただ人を集めているわけではありません。
目的があります。
それは「介助犬の認知」。

日本で介助犬はまだ約60頭ほど。盲導犬の約1000頭に比べて
まだまだ頭数は少ないのです。
そして、介助犬と共に暮らせば生活の質が向上すると言われている
肢体不自由者の数は1万5000名と言われています。

ですが、「補助犬」ってなに?という一般の方も多いですし、
犬や猫がすごく好きな方であっても
「なんとなく補助犬は犬が無理をしているのでは?」というような
ネガティブなイメージを持ってしまう、というのも
まだまだ一般的な意見かもしれません。

そこで、このイベントのコンセプトは
「見る・知る・感じる・・・そして、楽しむ!」。

まずは、介助犬がいかなるものなのか知ってもらおう!というのが
コンセプトなのです。

「犬も人も幸せでなければ意味がない」というフレーズは
この協会の訓練部部長の
水上さんに取材したときに聞いた言葉です。

介助犬の全てを知ってもらいたい、
だから、たくさんの方に来て深く理解してもらう仕掛け、
楽しんでもらう催しを充実させているのです。

犬とゲームこちらは、介助犬が登場してのゲームです。ゲームをしながら、例えば携帯を持ってくる、というような介助犬のお仕事内容が判る内容になっていました。

仮装仮装して、競争中♪

ちょうちょのワンちゃん途中で失敗してビリになった黒ラブちゃんは会場の笑いを誘っていました。ですが、エリートに見られがちな介助犬でも、犬らしい失敗を見せることがとても微笑ましく、ほっとしました。

シンシアじっくり知りたい方用のパネル展示。

介助犬の一生パピーウォーカーから現役時代、そして引退。と介助犬の一生が判ります。ちなみにこちらの協会の介助犬は現役から引退しても環境さえ許せば、ユーザーさん宅でペットとして暮らしていけるそうです。

しつけ教室ちょっと写真では判りにくいですが、希望した方へ犬のしつけ教室を行っています。犬連れの方がたくさん来ることを想定してのサービスコーナーですね♪

モスバーガーやはりイベントでは、小腹を満たす屋台は重要です♪東京から行った私達は地元グルメの天むすおにぎりを迷わずチョイス!

また、こちらのイベントはとても上手にいろいろな方の
協力を得ているのが印象的でした。

一番人気だったのが、地元美大生の協力を得た
愛犬似顔絵コーナー!

にがおえコーナー見て下さい!この長蛇の列!

「私をかわいく書いてよね♪」by トイプーちゃん「私をかわいく書いてよね!」by ゴールデンちゃん♪

似顔絵「ねぇ、イケメンに書いてくれてる??」

これは並んでも書いてもらいたいですよねー!これは並んでも書いてもらいたいですよねー!

似顔絵を待つラブちゃん視線の先にはおやつを持つ飼い主さんが(笑)

似顔絵2おかげでかわいい真正面のお顔が描けてます♪

ブラスバンドこちらも中部大学の協力を得てブラス演奏

競輪選手さん施設に寄付をしているつながりで競輪選手も来場してました。そして、自転車をこいで、どのくらいのスピードが出るのかのデモンストレーションはめっちゃ盛り上がってました。拍手喝さいでした!

リフレックスさんこちらは、(株)リフレックスの屋代さん(右)。実はリフレックスさんは、もう10年以上も続けて介助犬にフードの寄付をされています。そういった協会とのつながりで今回もご協力をして、犬連れのお客様にナチュラルバランスのサンプルを配っていらっしゃいました。そして、その袋の中には、なんと!アニマル・ドネーションのリーフレットを入れてくださっておりました!心より感謝です。

白鴎著名人からの協力により、チャリティーオークションも行われていました。白鴎さんの手形と浴衣生地。ファンにはたまりませんね。

ポルノグラフティポルノグラフティさんからも♪

安藤さん名古屋出身ですね、ミキティ。

ジュディオングさん介助犬大使を務めるジュディ・オングさんが描かれた絵を出展されました。

チャリティ会場次はなにかしら?とチャリティ会場では、みなさん興味深々♪

 

そして、アニドネスタッフが出席して一番心に残ったのが
介助犬認定式でした。
(こちらは、全ての方が出席できるわけではありません)

今年は6組みの介助犬が誕生しています。
ユーザーさんと犬との間に絆が出来る迄には
それぞれにドラマがあります。
そのストーリーがムービーとなって流れました。

認定式認定式の様子。全国の介助犬ユーザーの方も来てました。

水上言さん訓練部長の水上さん。いわば、介助犬の育ての親にとって認定式は我が子の卒業式のようなもの。毎年必ず涙でのごあいさつのようです^_^;

モニター介助犬と共に新たな人生のスタートです。

認定式に出席した介助犬くん。「僕はもう眠くなっちゃったよ」。このあと、ぐーっと寝てました。犬らしくてかわいかったです。認定式に出席した介助犬くん。「僕はもう眠くなっちゃたよ」。このあと、ぐぅーと寝てました。犬らしくてかわいかったです!

 

「見る・知る・感じる・・・そして、楽しむ!」のコンセプト通りの
イベントで、他にも印象的だったのが
運営スタッフの様子です。

会場を忙しそうに走り回るスタッフ達は
おそろいのTシャツを着ています。
介助犬を連れてるスタッフも多いので目立つのですが
とにかくみんな楽しそう!
自分たち自身でも、イベントを心から楽しんでいるのが
本当に印象的でした。

高柳さん左側が介助犬フェスタ実行委員長の高柳友子さん。ノリノリでチャリティオークションを仕切っていらっしゃいました。

その他、来場者が参加できるイベントが多くありました。
「楽しむ」というコンセプトに則っています。

うちの子自慢「うちの子自慢」。当日エントリーして、うちの子の自慢で盛りあがるショーです。

このようにコンセプトに沿った仕掛けが随所にしてあり、
このイベントを経験すると、介助犬という存在が理解でき、
そして頑張るスタッフや犬たちを見て「ファン」になる仕組みが
上手にできているイベントだと感じました。
あらゆる場所に寄付箱が置いてあるのも印象的でした。

アニドネ的な考察をまとめます。

●コンセプトが明瞭
●コンセプトに則した内容であること
●その内容に近づけるために、いろいろな協力を得る努力をすること
●協力してくれた人も楽しめるイベントであること
●ファンになってもらうこと

この5つがポイントかな、と感じました。

社会貢献事業を行っていると、イベントは重要なアイテムとなります。
このブログを読んでくださる方のお役に少しでも立てればと思い
長々とレポートさせていただきました!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

会場2013年は5月18日(土)に同じ場所で開催予定だそうです。