【特定非営利活動法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道】どうしても助けたかった「かわっこ」の命

アニドネの認定団体である「特定非営利活動法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道」さん(以下ツキネコ)は、北海道の札幌を拠点に活動する団体です。年間に400頭もの猫たちを保護しています。
代表の吉井 美穂子さんに、保護活動で心に残っていることをお伺いしました。

 

顎が溶けて落ちました。もう無理…

ツキネコ代表の吉井さんは、元美容師さんです。猫の保護活動をずっとやってきたわけではありません。
目の前にいる猫たちをどうしても救いたくて、現在は4つのシェルター(保護猫カフェ含む)で運営しています。

 

忘れられない出来事があるそうです。

 

札幌動物管理センターから引き出した2匹の子猫たち。猫風邪の症状だったので、安静にするもなかなか良くならず、悪化する一方。。
ついには口の中が血だらけになり、病院の先生から聞いた病名が「カリシウィルス」。猫風邪の一種で、くしゃみや鼻水や口内炎が出来るときも。ただワクチン接種をしていない子猫の場合は最悪死に至る病気だったのです。

 

吉井さんは保護活動を始めたばかりで、カリシウイルスの言葉も知らない頃でした。

 

通院するもなかなか良くならず、ある日動物病院の先生から
「もう諦めた方がいいと思います。今、顎が溶けて落ちました…」

吉井さんは、辛すぎる安楽死の選択をすることとなりました。

苦しかったであろう治療だけのほんの僅かな猫生だった子達。病院で人目もはばからず大泣きしたそう。。

 

あの時と同じ思いは絶対したくない!

 

ある日、過去にツキネコから猫を迎え入れた旭川の方から

「会社に現れた子猫を保護したので里親さんを見つけたい」とご相談がありました。コロコロと遊ぶ可愛い子で、シェルターに来てすぐに「家族に迎えたい」と仰る方が現れました。

保護直後のかわっこ。鼻の脇の模様がアクセント

 

しかしお迎え日を目前に、ヨダレを多く出す様になりご飯を食べなくなりました。病院の診断結果は「カリシウイルス」でした。この病名で思い出すのは、過去助けられなかった子のこと…。しかし、吉井さんは、その後多くの猫たちを保護し、病気対応に対しても経験を積んでいます。

「同じ思いは絶対にしたくない!新しい家族も決まっているかわっこ。必ず助ける!」と心に決め迅速に治療を開始。

カリシウイルス発症時。口からよだれが

毎日通院し皮下注射・皮下点滴・インターフェロン注射などの医療行為を行い、施設では体力が落ちないように必死に強制給餌や栄養補給、点滴などを行ったそう。がんばるかわっこを心配し、なんと旭川の保護主さんも新しい里親さんもお見舞いに来てくれ沢山の方のサポートと愛情のおかげですっかり元気になり、無事に新しいお家に旅立っていけたのです。

新しい家族とかわっこ。安心して抱っこされています

「猫の問題があるところには社会の問題がある」

吉井さんに寄付者さんへのメッセージをもらいました。

 

「北海道は言わずと知れた厳しい寒さと雪に覆われる街、、、外で暮らす猫には過酷な状況です。
そんな猫たちを1匹でも多く救えるように今後も地道に活動を続けていきたいと思っております。
また昨今、問題化している高齢者による飼育放棄、多頭飼育崩壊など 現代の保護猫たちを取り巻く環境は人との問題を含めて多岐に渡っています。
『猫の問題があるところには社会の問題がある』
私たちは、猫だけではなく同時に人も助ける活動ができるようスタッフ一同日々精進していきます。
それがNPO団体の使命だと自負しております。今後も支援の程よろしくお願いいたします」

 

 

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