認定団体の活動レポート

【特定非営利活動法人DOGDUCA】2021年も新型コロナでの引き取り依頼絶えず

アニドネの認定団体である特定非営利活動法人DOGDUCAさん(以下DOGDUCAさん)は、愛知県を中心に保護活動を行う保護団体さんです。

昨年は新型コロナウイルスの影響を大きく受け、コロナで入院する飼い主さんや仕事に影響を受けた飼い主さんからの引き取り依頼に数多く対応して来ました。

 

【DOGDUCA新型コロナによる保護活動への影響について】

 

今回代表の高橋さんに、今年に入ってからの活動状況について詳しくお話しを伺いました。

コロナを理由にした引取り依頼が増えた

ー今年に入ってからの活動状況を教えてください。

 

昨年は新型コロナの影響で多数発生した多頭飼育崩壊に何度もレスキューに入りました。

しかし今年は多頭飼育崩壊だけでなく、一般の家庭でも新型コロナを理由に犬を引き取ってほしいという相談が引き続き増えています。

本来であれば1月、2月は引き取り相談も落ち着く頃ですが、今年は全く落ちつかず、次々と相談の電話が入っています。

愛情がある方であればじっくり相談に乗った上で飼育放棄をすることなく生活できるよう支援を行います。

しかし残念ながらすでに愛情がない場合、新型コロナを理由に殺処分のしない保護団体に引き取ってもらって罪悪感を無くしたい。という飼い主さんも少なくないように感じます。

 

 

ー具体的にはどのような内容での引き取り相談がありましたか?最近のケースを教えてください。

 

『新型コロナでリストラされてしまった。』

『新型コロナで再就職することができないから。』

『新型コロナで離婚することになった。』

という理由をきっかけに相談の電話が来ます。

そのような相談をされる飼い主さんのほとんどが『コロナの影響を受け、なんとか犬の為に頑張ってきたが何ともならない。しかし、殺処分だけはしたくない。助けてほしい。保護してほしい』と続けておっしゃいます。


 

この写真のトイプードル『シェリ』も新型コロナを理由に仕事を失ってしまったという飼い主さんから手放されDOGDUCAで引き取りました。


「コロナで失業してしまい、経済的に世話してあげられなくなった。家賃も払えない。助けてほしい」

そんな相談を受け、ミニチュアダックス「ネロ」もDUCAで引き取りました。

 

引き取った直後は、ネロはガリガリに痩せていました。

経済的にフードすら買うことできなかったのかと思いましたが、そもそもフィラリアもノミダニ予防も狂犬病・ワクチン接種もされておらずコロナ以前からきちんと健康管理もされていないことが分かりました。

ネロはとても人懐っこい性格のため、元の飼い主さんから可愛がられていたのであろうとは思います。

しかし可愛がるだけではなく、当然のことですが正しい食事と健康管理、必要な予防医療を行って初めてその子を大切にしているといえるのではないでしょうか。

 

高齢犬はさらなる医療ケアが必要

ー以前高橋さんから、DOGDUCAさんでは高齢者の方からの引き取り相談が多いと伺っていました。新型コロナのみならず、最近でも高齢者の方からの相談はありましたか?

 

DOGDUCAで保護する犬達の4割が高齢者の方からの引き取り依頼です。

その場合、犬達自身も高齢になっている場合が多いです。

さらには健康状態が非常に悪いため、もらい手が見つからず愛護センターや他の団体さんでも引き取りを断られてしまったとDOGDUCAに相談があります。

12歳のミニチュアダックス「ウィズ」も高齢者の飼い主さんが入院し他界されたことで取り残されてしまいました。

取り残されてから2ヵ月間は、飼い主さんの身内の方が1時間かけてドッグフードをあげに行き、里親になってもらえる人を探したそうです。

 

しかしウィズが高齢なため里親が見つからず、DOGDUCAのことを人づてに聞き相談に来ました。

フードはあげていたとの事でしたが、寒くて電気のない暗い部屋で毎日過ごしていたと思うとかわいそうで胸が痛みました。

 

ウィズは高齢のため歯石も多く歯の状態がとても悪く治療のため何本か歯を抜かざるおえませんでした。

またお尻には悪性腫瘍があることがわかりました。

運良く全部摘出することが出来たので、ほっとしています。

9歳のトイプードルの女の子「ハナ」も保護当時はひどい状態でした。

飼い主さんは家族3人暮らしでしたが、みな病気がちで全員仕事がままならないとのことで5年間サークルにいれっぱなしでした。

トリミングも5年位されておらず、爪が肉球に食い込み地面に足をつける事が出来ませんでした。また膀胱炎やパテラといった他の病気の疑いも見つかりました。

 

このように高齢で保護した犬は動物病院で検査をすると大きな手術や治療が必要とされるケースが多いです。

 

譲渡会をせず新しい家族と出会う犬たち

ーDOGDUCAさんでは譲渡会はせず、里親さんとの個別の面談を重ねて里親さんと犬との相性を見ていく方法を取っていますよね。

 

はい、今年に入り約20頭の犬達を保護しました。その中で既に新たな家族ができた子達も沢山います。

里親希望の方には、必ず個別にDOGDUCAに何度も足を運んでいただきます。

生活環境などを丁寧にヒアリングさせて頂くと同時に、何度も犬と触れ合ってもらう中でお互いの相性チェックも行います。

 

先程紹介した、ダックスフンドのウィズとトイプードルのハナも時間をかけて里親希望の方と面会を重ね、新しく家族を見つけることができました。


譲渡会をしない、犬が家族を決めるという方法のDOGDUCAですが、時間をかけてでも二度と犬がつらい思いをする事がないようにしたいと考えています。

ご縁があり新しい家族の元にいく犬達の表情はとても幸せそうです。

DOGDUCAがこだわりを持って活動できますのも、日頃の皆様のご支援があって成り立っています。

 

皆様のご支援を受け止めて、生命を幸せにする形になるよう今後も努めていきますので

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!

 

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アニドネ でも引き続きDOGDUCAさんのご支援をして参ります。皆様ご支援の程どうぞ宜しくお願いいたします。

 

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