【特定非営利活動法人 日本動物生命尊重の会アリス】 新型コロナによる保護活動への影響について
緊急事態宣言の解除から1ヵ月余りが経過しました。
しかしながら、都内では再び感染者数が3桁に突入。油断が許されない日々が続いています。
アニマル・ドネーションでは、全国各地で活動を行うアニドネ認定団体に、新型コロナウイルスによる活動への影響について2度目のヒアリングを行いました。
その結果、自粛解除後であっても活動状況に大きな影響を受けていることがわかりました。
「特定非営利活動法人 日本動物生命尊重の会アリス」さんも、新型コロナウイルスにより活動に大きな影響が出ています(7日7日現在)。
減る里親希望者、増える引き取り依頼
自粛期間中は、リモートワークや外出自粛でおうち時間が増えた影響なのか、意外にも譲渡のお申し込みは多かったそう。
しかしながら、いかにもその場の時間つぶし的な応募も多く、残念ながらお話を進める事はあまり出来なかったそうです。
自粛が開けた現在は、そのようなお問い合わせはなくなったものの、一方で猫の引き取り依頼や相談が多発しています。
その数は例年よりも多く、捕獲機の追加購入が必要になってしまっている状況です。
こうした状況は、他のアニドネ認定団体さんも同様に起こっているようです。
恐らく、自粛期間中は人々が出歩かなかったために発見されなかった猫たちが、いま人の目につき依頼が重なっているのでしょう。
過酷な野良猫社会の現実。里親募集までの道のりは長い
外で生まれた子猫のほとんどは、外の寒さのため風邪がこじらせ、かなり悪化している状態。
本当は、少しでも早く捕獲をして、治療を受けさせ、かわいい写真を撮って里親さんを探したいところなのですが、
母猫が守っているため捕獲器にも入りにくい状況です。
そして、やっと捕獲が出来ても体調が悪いのでまずは医療ケア。すぐに里親募集をかけられるわけではありません。
親猫も同時に捕獲をしてこれ以上増えないように不妊手術を行い、なるべく早くに元の場所に戻します。
事前に現場リサーチをしっかりと行っているものの、それでも一度でターゲットを全頭捕獲はできないので、捕獲のためには何度も現場へ足を運ばれています。
必要なのは医療費の援助と、預かりボランティアの手
「特定非営利活動法人 日本動物生命尊重の会アリス」さんは、シェルターを持っておらず、里親さんが決まるまでは預かりボランティア宅でお世話をされています。
しかし、預かりボランティアさんのキャパも限界がきている状況のため、治療費だけでなく入院費の負担が大きくなってきています。
預かり宅でも日々のちょっとした変化に気づき、健康管理や必要に応じて投薬をしてもらう必要があるため、誰にでもお願いできるものではありません。
預かりボランティアをお願いできる方が増えれば、保護できる頭数も増えるのですが現状は厳しいようです。
そんな中ではありますが、初めての試みとしてオンライン譲渡会の開催が決まりました!
スタッフの皆様で試行錯誤し、少しでも早く保護犬たちに本当のおうちを見つけようと企画されました。
こちらの応援もよろしくお願いします。
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日本動物生命尊重の会アリスさんは、今日も動物に対して実直に、誠実に活動を行っています。
多くの手が挙がる子猫の里親募集ですが、無事に募集に至るまでは簡単ではなく、
多くのボランティアの方の愛情と尽力ががあることを知っていただけたら幸いです。
アニドネ代表西平が「朝日新聞sippo」さんで連載中の記事において、アリスさんの活動の様子をお伝えしています。
野良猫の過酷な現実 栄養足りず子猫のような小さな体で生きた猫
アフターコロナは動物たちへのキモチをカタチにしてみませんか?
預かりボランティアというカタチ、ご寄付というカタチ、情報拡散というカタチ、カタチは様々です。
ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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