【特定非営利活動法人　ファミーユ】新型コロナによる保護活動への影響について

認定団体の活動レポート

緊急事態宣言は解除されておりますが、再び感染者数が増加するなど、油断が許されない日々が続いています。

アニマル・ドネーションでは、全国各地で活動を行うアニドネ認定団体に新型コロナウイルスによる活動への影響について２度目のヒアリングを行いました。
その結果、自粛解除後であっても活動状況に大きな影響を受けていることがわかりました。

「特定非営利活動法人　ファミーユ」さんも、新型コロナウイルスにより活動に大きな影響が出ています（7日１日現在）。

「特定非営利活動法人　ファミーユ」さんは、普段は名古屋市を中心に、行政からの引き取りを中心とした保護活動を行なっています。

個人の飼い主さんから依頼を受けての引き取りやレスキューはしておりません。

しかし、新型コロナウイルスという状況下、今回はイレギュラーにて多頭飼育崩壊のレスキューへと入りました。

ファミーユさんは６月上旬に、新型コロナウイルスの影響により職を失った飼い主さんより、収入がなく犬たちを養う余裕がなくなったため引き取って欲しいとの相談を受けました。

話を伺いに自宅に出向くと、犬が24匹、猫は30匹以上劣悪な環境で飼育されていました。

家の中は悪臭が漂い、玄関にも糞が落ちている状態でした。

犬の飼育状況は悪く、最低限の医療処置はしてありましたがケージに閉じ込められ、中には血便をしていると思われる子もいました。

どの犬も被毛の状態が悪く、中型犬は異常に痩せている子もいました

猫たちは30匹以上も家の中で放し飼いになっていました。

新型コロナウイルスを理由に相談があったものの、２、3年前よりペットショップでの衝動買いを続けておりどんどん数が増えていったとのことでした。

普段は個人の飼い主さんからの引き取りは行なっておりません。しかしファミーユさんですでに保護している犬たちに里親さんが見つかったタイミングで、預かりボランティアさんの空きがあったため特別に今回は引き取りすることが出来ました。

飼い主さんの家族が全頭手放すことを渋ったために時間をかけて説得をし、２回に分けて10頭の犬猫たちのレスキューを行いました。

残された子達は、今後も飼い主さんと連絡を取り、徐々に減らしていく予定でいます。

どの子もニオイがひどかったので全員トリミングし、健康チェックのため動物病院を受診しました。

ペルシャの猫は毛玉だらけだったのでバリカンで丸刈りにせざるおえませんでした。

レスキューした犬猫たちは、現在預かりボランティアさんの自宅でケアを受けながら、７月から再開する譲渡会で新しい飼い主さんを探す予定です。

新型コロナウイルスの影響により中止していた譲渡会やイベントを７月から再開する予定です。

今回多頭飼育からのレスキューをした子たちも譲渡会に初参加をする予定となっています。

新しい家族と出会えることを願っています。

また４月５月６月とイベントが行えないことから寄付金が大きく減りましたが、今月は特別給付金をご寄付下さる方もいらっしゃいました。

新型コロナウイルスにより様々なペットの問題がニュースでも取り上げられ、ファミーユさんにも日々多くの相談が舞い込んできます。

中には、「家族が急にアレルギーとなり１５歳の犬が飼えなくなったから引き取って欲しい。」「純血種の若くて可愛い犬を譲って欲しい。」というような相談もあります。

少しでも活動についてご理解いただけるよう一つ一つになるべく丁寧に対応しながら、日々の保護活動に集中しています。

しかし今回対応した多頭飼育崩壊や飼育崩壊などは以前より問題となっており、それが今回をきっかけに浮き彫りになっただけではないかと代表の熊崎さんはおっしゃいます。

アニドネではファミーユさんに引き続きの支援を行うと共に、各団体さんの状況を継続的に記事をご覧の皆様にも発信できたらと考えております。

引き続き応援を宜しくお願いいたします。

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