認定団体の活動レポート

【特定非営利活動法人 ねりまねこ】 新型コロナによる活動への影響について

緊急事態宣言が解除されましたが、再び感染者数が増加し、油断が許されない日々が続いています。

感染症により亡くなられた方に謹んでお悔やみ申し上げると共に、感染された方やそのご家族の皆様には一刻も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

 

アニマル・ドネーションでは、全国各地で活動を行うアニドネ認定団体に新型コロナウイルスによる活動への影響について急遽ヒアリングを行いました。
その結果、各認定団体さんの活動状況も大きな影響を受けていることがわかりました。

 

特定非営利活動法人 ねりまねこ」さんも、新型コロナウイルスにより活動に大きな影響が出ています(6月7日現在)。

 

セミナーは全て中止に、再開は未定

「地域猫活動」を実践しながら、セミナーや講演を通じて多くの方に地域猫活動・愛護法の普及啓発を行っている「ねりまねこ」さん。

コロナの影響で3月以降のセミナー・講演会がすべて中止になってしまい、再開の目処はたっていない、とのことです。

猫シンポジウムなど、軒並み中止に

 

セミナー・講演会の目的は、参加された方への普及啓発のみではありません。

なかには300人規模の人々が集まり、全国の獣医師・愛護団体の関係者・行政の方が参加され、情報交換と交流を作る場になっています。

それぞれの知識や経験を交換することで、モチベーションを高め、各々の活動に活かすことができます。

また行政の方は異動が頻発する関係で、こういった場が失われることにより繋がりが途絶えてしまう可能性があります。

「セミナーや講演会の中止で失われるものは大きい」と代表の亀山さんは語ります。

思わぬコロナ影響。里親希望の応募は増加傾向に

ただ、コロナの影響で思わぬ作用があったというのが「里親申し込み」の件数。
コロナの影響でリモートワークをされている方が増えており、その結果、ネット経由の里親応募件数や平日のお見合い数が増えているそうです。

 

これに対応するべく、「ねりまねこ」さんでは下記のコロナ対策を行い、譲渡活動を継続されています。

 

  • ・お見合いにはマスク着用
  • ・広い部屋は十分な消毒と換気を実施
  • ・公共交通機関ではなく自家用車での移動を推奨
  • ・お茶出しは控える
  • ・事前に資料を渡し、お見合い当日は簡単な説明で済ませる

 

感染対策をした上でお見合い

 

除菌・消毒はこまめに行っています

 

「ニューノーマル」への変革が必要

今後も保護・譲渡活動にはコロナ感染のリスクと隣り合わせとなります。
感染症対策のために人も猫も密は避けなければならない。
その上で蛇口を締める対策(繁殖制限)は継続して続けなければならない。

 

そのためには「大きな団体の活動や優秀なリーダーの行動に依存するのではなく、『動物をなんとかしたい』と思っている人に正しい知識と行動を教え、行動する人を増やすことが大切」と代表の亀山さんは力強くお話されます。

支援物資と子猫たち

 

「ねりまねこ」さんの目標は、【1人で100匹を救うのではなく、目の前の1匹を救える人材を100人育てる】こと。

そのおかげかコロナ禍の現在においても、メンバーそれぞれが出来る範囲で活動することで地域猫活動が途絶えることなく、野良猫の増加を抑えられているといいます。

いまこそTNR(繁殖制限)を

 

 

コロナ後におけるニューノーマルの「ねりまねこ」さんの活動に、今後も注目をしていきたいと思います。

 

 

 

アニドネでは引き続きの支援を行うと共に、各団体さんの状況を継続的に記事をご覧の皆様にも発信できたらと考えております。

応援を宜しくお願いいたします。

 

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