認定団体の活動レポート

【日本聴導犬推進協会】新型コロナによる活動への影響について

緊急事態宣言が解除されましたが、新型コロナウイルスによる被害は続いております。

感染症により亡くなられた方に謹んでお悔やみ申し上げると共に、感染された方やそのご家族の皆様には一刻も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。

アニマル・ドネーションでは、全国各地で活動を行うアニドネ認定団体に新型コロナウイルスによる活動への影響について急遽ヒアリングを行いました。
その結果、各認定団体さんの活動状況も大きな影響を受けていることがわかりました。
公益社団法人 日本聴導犬推進協会」さんも、新型コロナウイルスにより活動に大きな影響が出ています(5月25日現在)。

イベントの中止により講演料などの収入がゼロに

埼玉県にある日本聴導犬推進協会さんは聴導犬の育成・啓発を行っています。
聴導犬とは耳の聞こえない方に必要な音の情報を伝えたり、聴覚に障がいがあることを周りの人に伝えたりする役割を担っている補助犬です。

オレンジのケープが聴導犬の目印です

 

聴覚に障がいがあることは街中で歩いていたり、公共交通機関を利用しているだけではなかなかまわりの人には伝わりません。
そのため後ろから声をかけられたり、クラクションの音に気づかないといった場面も起こりえますが、耳の聞こえない方が聴導犬を連れていると聴覚に障がいがあることが伝わりやすくなるため、聴導犬の啓発活動は育成と同じくらい重要になります。

 

啓発活動に必要なイベントや講演が、新型コロナウィルスによる中止で3月と4月はゼロになってしまいました。
次回は8月に予定されているものの、開催の可否はまだわかっていません。

過去に行ったイベントの様子

イベントでは聴導犬のお仕事内容をお伝えします

イベントが中止になると、聴導犬の理解を深めていただく機会がなくなってしまうのはもちろん、同時に講演料などの収入と会場で行っている募金活動も中止となります。

また、日本聴導犬推進協会さん自身が行っている街頭募金も自粛されていて、以前と同等の活動に戻れる見通しが立たないため、活動資金減少の影響を受けています。

育成中の候補犬の生活費、事務所の維持費、職員の方の人件費などをまかなうこと、どのように協会を存続していくかの危機に直面しています。

候補犬の食費や医療費は継続して必要です

聴導犬の育成にも影響

現在、日本聴導犬推進協会さんでは4頭の候補犬を育成しています。

聴導犬は約2~3年の時間を経て、人と暮らすための基礎や社会、ユーザーさんのライフスタイルを訓練を通して学びます。
訓練は屋外で行うものもありますが、公共交通機関や公共施設で行うものもあります。

電車での訓練も行います
生活に寄り添うため公共施設での訓練

この訓練も外出や移動を控えるため行っておりません。

現在は職員の方のご自宅やその付近での小規模な訓練のみを行っており、順調な聴導犬育成ができているとは言えない状況です。

今は自宅でできる訓練をしています

 

現在は啓発活動や訓練を縮小せざるを得ず、協会としての活動ができないという厳しい状況にある日本聴導犬推進協会さん。

SNSやHPで情報を発信しており、チャリティーグッズでご支援いただくこともできます。

 

アニドネでは引き続きの支援を行うと共に、各団体さんの状況を継続的に記事をご覧の皆様にも発信できたらと考えております。

応援を宜しくお願いいたします。

 

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