コロナ禍、動物も支援が必要です!共に生きる犬猫たち、助けられるのは人間だけです
コロナによって、あぶり出された動物の問題
世界中を激震させ、今もなお続く新型コロナウィルスによる影響は人間だけではありません。人間の伴侶動物である犬や猫たちにも大きな影響を与えました。特にアニドネが支援をしている動物福祉の分野ではとても顕著でした。
2020年3月、突然始まった自粛により、保護と譲渡の活動が崩れました。
譲渡会はストップとなり、保護活動は停止。それにより活動資金が得られず、必要な保護もできない状態が続きました。自粛解除後も、密を避けるため譲渡会やイベントは行えない時期が続きmやっと秋になって、オンライン譲渡会の実施や、スタッフや時間を限った保護猫カフェの営業も再開されてきました。
しかし、もともと遅れていると言われている日本の「動物福祉」。基盤が出来上がっていない状態での新型コロナによるショックは目に見えるカタチで現れています。
例えば、金銭的にも時間的にも余裕がなければ、人間の都合に左右されるペットたちの環境は整えられません。新型コロナによって仕事がなくなり、生活が困窮する方からのレスキュー依頼が出てきました。もともとあまりよくない飼育の方もおり、医療費がかかる保護動物も見られます。
また、ペットショップの需要は高まり新たにペットとの生活に踏み出す方も増えました。しかしながら、安易にペット飼育を考える里親希望者もあるようで各団体さんで問題視をされています。動物遺棄やネグレクトにつながる懸念もあります。コロナによって生活環境が変わったときに、犬猫たちへ無理を強いることはなきように考えねばなりません。
そして、多頭飼育崩壊のケースも増えています。アニドネが支援している団体さんでも、行政や他団体と協力してのレスキュー活動が続いています。アニドネでは、数年前から問題視をしており、この夏に緊急支援基金を立ち上げました。多頭飼育のレスキュー頭数に応じて寄付を届けています。団体さんからは心強い支援でありがたい、との声をいただいています。
自粛期間中が外猫の出産シーズンとも重なりました。通常であれば、子猫の保護依頼が増える時期にレスキューができなかった分、夏以降は捕獲機が足りなくなるほどの依頼がきている団体もあります。子猫は早く保護をしないと命を落とすことも多々あります。小さな命を救うために奔走が続いています。
変容のチャンスと捉えよう
犬猫を家に迎えるというのは想像以上に大変で、そして幸せなことです。
家族が一人増え、苦労も幸せも倍増します。だからこそ、出会いは大切で、保護犬猫を迎えるには時間と労力を必要とします。何度も譲渡会や保護施設に足を運ぶ、家族にアレルギーが出ないか確認をする、数週間のトライアルを行う、など、すべてが人と動物がリアルに接して出会いは実っていました。
しかし今は、前と同じことはできません。
今後は、オンライン譲渡会を行う、飼育説明はオンラインでフォローアップする、などの変容が必要となっています。
また、新型コロナは人から犬猫へ罹患することもわかってきました。感染症の知識を持って活動をしなければなりません。一般の飼い主さんの知識アップも必要とされています。
寄付によって活動を支えよう
アニドネで支援している団体は保護活動以外もあります。
たとえば、目の不自由な方のための盲導犬や肢体不自由者のための介助犬などを育成する団体があります。動物の良さや動物福祉向上のための啓発活動を行う団体もあります。
そして、すべての団体の活動は寄付で成り立っています。コロナによって育成犬の訓練はストップすることとなり、出張講演、見学会が実施できないことによる減収となっています。寄付収入の減収は事業縮小や活動停止につながっていきます。
ともすれば、ペット関連は新型コロナの影響をあまり受けていないのでは、と感じている方もいるかもしれません。
しかしアニドネが支援しているのは、もともと社会問題となっている「動物福祉」の分野です。飼育者の知識不足、猫の避妊去勢問題(TNR活動)、多頭飼育崩壊等、コロナ禍でこれらの解決をしていかねばならないことは必至です。
自然と動物の大切さが身に染みるコロナ禍。ぜひ、個人でのご寄付はもちろんのこと、企業の取り組みとして動物への寄付をお考えいただけると助かります。
さまざまな寄付のご相談や企業セミナーにも応じております。
ぜひ一緒に日本の動物福祉を変えていきましょう。
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