最新活動レポート

遺贈寄付をご決断した「KENJI」さんにインタビュー

遺贈寄付(アニドネレガシーギフト)のお申し込みをいただきましたのでご紹介いたします。

KENJIさんは日頃より動物たちのことを想われていて、ご縁があって、アニドネの遺贈寄付を決断されました。

遺贈に対する想いと、遺言書作成にあたってのお話をお聞きしました。

 

※遺贈とは、遺言書を作成し、法律上の相続人以外に財産(全部もしくは一部)を無償で寄付することです。

将来、自分の遺産を動物たちのために役立てたい

―なぜ、ご自身の遺贈を動物のために活かそうとお考えになられましたか?

「私はこれまでずっと独身のため家族がいません。将来遺産をどうしようかと考えていました。私は犬や猫はもちろん、愛らしい動物が大好きで、見たり触れ合ったりするたびにとても癒されます。しかし新聞、テレビで動物の殺処分や虐待、人間の身勝手な理由での飼育放棄、そのほか密猟や悪質な密輸などのニュースを見聞きするたびに激しい憤りとともに胸が苦しくなります。なんとかそういう悲しいことがなくなってほしいと願っています。そして数多くの不幸な境遇に陥ってしまった動物たちを救うために一生懸命尽力されている保護団体等に感謝しています。しかし、その多くが人手不足であったり、財政的に厳しい状況であることも耳にします。このようなことから、将来自分の遺産を少しでも動物たちのために役立てていただけたらと考えました。」

 

―その際にアニドネへのご寄付を選ばれた理由を教えてくださいませ。

「動物福祉に関わる団体としてどんなところがあるか、寄付金がどのように使われているのか、インターネットで調べました。まず寄付先の条件としては非営利の団体であること。特定の団体に寄付することも考えましたが、可哀想な動物は日本全国にいて、支援を望んでいる団体も日本全国にあること、またその団体が本当に誠実で信用ある団体なのか否かが私にはわからないこと、その結果としてアニドネさんにたどり着きました。実際に各地の団体を訪ねるなど寄付先を厳正に判断し選んでいただける、また定期的に認定の更新が行われるため、そのとき最も支援が必要な団体に寄付を届けることができるアニドネさんが、最も自分の意向に合う寄付先だと思いました。」

 

KENJIさんの家族のわんちゃんたち

 

ー日本の動物福祉がどのように変わればよいとお考えですか?

「動物福祉団体を支援していくことは必要ですが、根本的な問題すなわち営利目的だけのために過剰な繁殖を行ない、用済みになったら捨てたり、酷い扱いをする悪質ブリーダー、あるいは身勝手な理由で飼育を放棄したり虐待をする飼い主を放置していては不幸な動物は減りません。なぜ捨てられてしまった犬や猫が殺処分されなければならないのか、殺処分されるべきは(殺処分は過言だとしても処罰されるべきは)捨てた側の人間の方ではないでしょうか?またペットショップで、セールと称して生き物(いのち)を安売りしているのがどうもいい気分ではありません。こういった状況を防止、改善するには悪質ブリーダーの厳罰化、ペットショップのあり方の見直し、飼い主への教育制度および違反に対する罰則の規定など、法制度を整備する必要があると思います。こうしたことによって動物福祉団体の運営が逼迫しなくてすむようになればよいと考えます。また、わが国においては動物は法律上未だ『器物』として扱われていますが、『人と同じ、いのちある生き物』であると改め、動物の地位の向上を図るべきだと思います。」

 

ー遺言を作成することについて少し詳しくお聞かせください。

 公正証書を作成することをいつからお考えになって、どのくらいの期間で作成されましたか?

「私は基礎疾患があるので、早めに遺言を作っておくべきだなと、数年前(50代)からぼんやりとは考えていましたが、どのようにしたらよいのか全く知識がありませんでした。2019年11月に、紹介してもらった税理士さんに相談し、公正証書遺言を作成することを決心しました。しかし新型コロナ感染拡大のため打ち合わせや作成に出向くことができず、半年以上放置したままになっていましたが、2020年8月になってようやく作成にとりかかりました。私の場合は税理士さん、司法書士さん、公証人の方と計4回打ち合わせを行ないましたが、この間に遺贈先を検討したり、必要書類取得のために役所へ行ったりで、実質的には作成に一か月ほどかかりました。」

 

ー日本人は遺言を書く方の比率はまだまだ少ないです。これから書く方にアドバイスをするとすれば、どのようなことを伝えたいですか?

「アドバイスというわけではないですが、もし動物が好きな方であるならば、遺産のうちのほんの一部だけでもいいと思いますので、愛おしい動物たちを助けるために遺贈寄付をしてあげてほしいです。動物たちはほとんどの場合、自力で不幸な境遇を乗り越えるのは難しいですから。」

 

ー書き終えてどのようなお気持ちでしょうか?

「遺言を作り終えてほっとしました。肩の荷が下りた感じです。遺言を残さなかったら、遺産が自分の意向とはまったく違うところに行ってしまいますから。」

 

ーペットたちに伝えたい想いがあれば教えてください。

「これまでの人生で4頭の犬と1羽のセキセイインコと暮らしましたが、この子たちは『ペット』ではなく、間違いなく大切な『家族』です。この子たちと出会えて本当によかったです。毎日散歩に行くのが楽しくてしかたなかったですし、顔を見るだけで、そばにいるだけで大きな癒しをもらいました。本当にありがとう、という想いでいっぱいです。それと、ほとんどがいわゆる外飼いだったことなど、生活する環境がよくなくてごめんね、毎年それぞれの誕生日と命日にはお供え物をするのでみんなで食べてねという想いです。そちらに行ったときにはぜひまたみんなと会いたいです。」

 

幼い頃のKENJIさんとわんちゃん。仲の良い雰囲気が伝わります

 

 

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貴重な遺贈寄付を賜り、心より感謝いたします。

アニドネの想いがよりひろく世に広まりますよう、活動を続けて参ります。

 

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