一般社団法人はーと㏌はーとZR

保護団体

(2019年8月1日掲載開始)

獣医師と共に、人と動物の幸せな共生社会を目指して

『はーとinはーと』とは、動物たちの心と里親さんの心、保護に関わるみんなの心を繋いでいきたいという意味であり、メンバーの想いが込められた名称です。動物たちと人間が幸せに満ちた明日を綴って生きて欲しいと考え活動をしています。

獣医師である理事以外に、複数の獣医師の協力を得て医療面で充実のサポートを図り、あえてシェルターを持たず、保護した時から温かい預り家庭に迎えています。

活動内容

5つの動物病院と連携、高度医療までカバー

 

保護した犬猫は協力動物病院にて不妊・去勢手術まで行い、必要とあらば精密検査や高額医療まで行っています。里親希望者さんに包み隠さずに今後起こりえる可能性がある疾患、現在の預かり宅での様子や問題行動等のマイナス点も伝え、譲渡動物に対して家族に迎える覚悟と命への責任が持てるかをきちんと確認しています。

 

また、里親さんの自宅にお届けするまでにSNSを使って現在の過ごし方や準備する物など、細やかに伝える努力も。お届けした後も最初の1ヵ月は、当日の夜、3日目、1週間後、10日後、2週間後、3週間後、1ヵ月後、その後1ヵ月に1回のペースで最低半年間、報告を写真や動画付きで送ってもらい、何か困ったことがあればすぐに相談できるようにしています。

 

さらに保護する先として、行政以外にブリーダーからのレスキューも実施。その際は安易に保護することはせず、ブリーダーが本来のブリーディング業に取り組むよう、指導・改善を条件に行っています。

今後のビジョン

飼育者の意識改革により、人と動物の幸せな共生社会を目指す

 

コロナの影響により犬猫を家族に迎える人が増加した一方で、飼育放棄をする人も増えていることから、まだまだ動物福祉に対する意識が低い現状があります。そのため飼い方の指導、迎える前の心構え、覚悟、責任などを多くの人に知ってもらうために、譲渡会やセミナーで保護動物を通して啓発活動を行う。そうすることで里親やセミナー参加者から周りの人へ口コミで広がり興味を持つ人が増えることで、動物福祉に対する意識を高め、人と動物との幸せな共生社会を目指します。とても地道ですぐに成果の表れないことですが、前年度同様に継続した活動を行っていきます。

 

またブリーダーの教育や指導も引き続き行います。最終的には単一犬種の動物を大切にし、動物が健康で幸せに過ごせるようにブリーディングが行われるブリーダー育成を目指します。

寄付使途

保護犬・保護猫の医療費、その他非営利活動費

スタッフからのメッセージ

一般社団法人はーとinはーとZR

代表 池上奈穂さん

「行き場のない犬猫を1匹でも助けたいとの思いで、今までに800匹以上の子達を幸せに繋げてきました。

ペット後進国といわれる日本の問題は、流通にその一因があると考え、ペットショップの裏側を改善しなければと、ブリーダーの指導もしながら保護活動を続けています。
また保護した犬猫は家庭動物としての生活に馴染むよう、預かりスタッフが家庭でトレーニングをし、個々の様子や性格を把握した上で、里親様と保護動物の双方が幸せになれるよう丁寧なマッチングを心掛けております。譲渡後は様々なご相談のフォローと共に、里親会やセミナーを開催し、里親様とのコミュニケーションを大切に、安心して保護動物を迎えていただけるよう見守らせていただきます。

まだまだ犬猫が【家族】ではなく、【ペット】というカテゴリーで適正飼育がなされていない事例が多い中、今後は保護動物を通して啓発活動にも積極的に取り組んで参る所存です」

里親さんからのメッセージ

里親さん

米山 博美さん

「私がはーとinはーとZRを知ったきっかけは先住犬を診ていただいていた動物病院の院長先生が団体理事をされていた事からでした。

亡くなってすぐに先生が、可愛い子を連れてきてくださって迷いました。しかし、真っ黒のトイプードルを抱っこしたらもう離せなくなって家族に。そしてこの子のお母さんが保護されたことを知り、譲渡会へ何度も通い家族に迎えました。保護犬、保護猫のことは詳しくは知りませんでした。

譲渡の時に代表からお話しを聞いて本当にびっくりしました。こんなに可愛い子がなぜ?命は物ではないです。保護しても保護しても終わらない現状を知りました。悲しすぎます。今までどんな生活をしていたか想像すると涙が止まりませんが、今はいつも側にいて季節の匂いも楽しいことも知って、犬友達もたくさんできました。合計3頭の保護犬を迎え毎日賑やかです。みんな人が大好き。抱っこも大好き、お散歩も大好きです。

はーとinはーとZR で保護してくださって本当に感謝しております。里親会があってFacebookでも里親同士が繋がってて、情報の共有や相談もできます。
代表の池上さんはとっても素敵な方で、池上さんの人柄もあって月に2回の譲渡会には卒業した子を連れた里親さんがたくさん遊びに来ています。スタッフの方も皆さん優しい方です。すっかり可愛くなった子を、保護してから預かっていた方にも会わせることができます。そして年に一回の同窓会ではゲームをしたり、そこでまたたくさんの里親さんと保護犬との交流もできます。ぜひ一度譲渡会へいらしてみてください」

基本情報

団体名

一般社団法人 はーとinはーとZR

住所

〒106-0031 東京都港区西麻布2-4-9 アルタハウス3F

TEL

03-3400-4003

メールアドレス

info@hinhzr.org

HP

https://hinhzr.org

代表理事

池上 奈穂

会員構成

正会員3名
賛助会員個人273名、法人7
202312月現在

活動収支報告

https://hinhzr.org/accounts.html

詳細情報

活動開始

活動開始 2013年5月(法人化:2016年7月7日)

活動エリア

関東

スタッフ数

代表理事1名、理事2名(株式会社ZR代表取締役兼オールペットクリニック院長 平林雅和、やまふじ・そえだ司法書士事務所の司法書士 副田修一)、会計1名(元OAG税理士法人勤務 西井さや香)、預かりスタッフ30名、フリマボランティア5名、トレーナー1SNS担当3名、賛助会員管理2名、会報担当2名、オリジナルグッズ担当1名、ホームページ管理1名、など

*代表理事他5名有償ボランティア、他すべて無償ボランティア
2023年12月現在

 

 

団体業態

一般家庭での一時預かり型

シェルター

*一般家庭での最大収容頭数
犬 30頭
猫 8頭

動物種

犬 9割、猫 1割

保護頭数

2022年
犬(保護数 240頭:譲渡数 214頭)
猫(保護数  89頭:譲渡数  68頭)

2021年
犬(保護数 183頭:譲渡数 192頭)
猫(保護数  74頭:譲渡数  67頭)

2020年
犬(保護数 188頭:譲渡数 189頭)
猫(保護数  56頭:譲渡数  50頭)

 

 

累計
犬(保護数 1286頭:譲渡数 1231頭)
猫(保護数 294頭:譲渡数 253頭)

しつけ

家庭での預かりの為、家庭犬猫としてトイレトレーニングとお散歩トレーニングをしながら、人との関わり方や愛情をかけてもらえることの心地よさなど、預かりボランティアが信頼関係を築きながらしつけを実施。
個体差があるのでマニュアルなどはなく、預かりさんによく観察してもらい、報告をまめにもらう。問題行動がある子については、ほとんどが代表とトレーナーが預かり、しつけを実施。

獣医

協力有

平均滞在日数

4~6ヵ月

譲渡規則

譲渡条件

有(直接説明、自宅確認、トライアル期間、室内飼い、ワクチン、狂犬病予防接種、フィラリア抗体検査、不妊去勢手術、マイクロチップ、検便、血液検査)

フォローアップ

当日の夜、3日目、1週間後、10日後、2週間後、3週間後、1ヵ月後、以降1ヵ月に1回、最低半年間の報告義務有り。預かりと里親さんと代表のグループLINEを作って写真や動画付きで報告してもらい、都度相談にものっている。何か心配なことがあればLINEから気軽に相談できるように、フォローアップ。

譲渡金額

・犬

小型犬(5kg未満):雄 33,000円、雌 38,000円

短頭種:雄 43,000円、雌 48,000円
中型犬(~20kg未満):雄 43,000円、雌 48,000円
大型犬(20kg以上):雄 53,000円、雌 58,000円 

 

・猫
純血種:雄 33,000円、雌 38,000円
雑種:雄 20,000円、雌 25,000円

譲渡後戻り頭数

トライアルで先住動物とうまくいかずに、戻ってきてしまうことが年に平均2~3匹。譲渡後に問題行動の悪化、里親さんの病気で何年かして戻ってきた子は今までの活動の中で3匹のみ。

動物に対する福祉体制

預かり宅でも里親さん宅でも室内飼育のみで自由が守られ、精神的にも肉体的にも健康で幸せに毎日が過ごせること、家族の一員として調和のとれた生活が送れることを重視。

団体のビジョン

家庭動物として家族同様に愛情と責任を持ち、適正飼育をしてもらうことより、人と動物の幸せな共生社会を目指す。また犬猫を迎えるにあたって、その人のライフスタイルや飼育環境、家族構成、保護動物の性格や特性などからマッチングを実施。
迎えたい動物の一生に責任を持つ人に、里親資格が得られるようにしていきたい。

団体の特色

保護した時点で家庭動物としてのスタートができるようにシェルターではなく預かり宅で預かり、家庭での様子を観察しトレーニングしながら、里親希望の方に命のバトンを繋ぐ。

医療面では獣医と連携し、精密検査や高額医療の必要な保護動物も治療を実施。

活動内容

地方保健所、飼育放棄、多頭飼育崩壊、ブリーダーから犬猫を保護して、不妊・去勢などの医療を行い、家庭での預かりによって新しい飼い主探しを実施。

医療に関しては、高度医療がかかる犬猫は獣医の協力のもとで治療。
その他、啓発活動として、小学校や大学などに命の教室の授業やセミナーを依頼を受けて開催。

定期イベント

・毎月第一日曜日に下北沢駅前広場にて譲渡会とチャリティーバザー

(協力:しもきた商店街振興組合)
・毎月第三日曜日に青山国連大学farmers’market内DoOneGoodParkにて譲渡会

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