命の大切さを学ぶ「生命尊重教育セミナー」開催
アニドネ認定基準通過団体である公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS)さんは動物福祉の原則である「5つの自由」の更なる周知徹底のため継続的な研修会やセミナーを開催されています。
今回、事務局長の宇野様より、啓発セミナーとして2月23日(金)と24日(土)に行なわれた「生命尊重教育セミナー」について詳しくお話を伺いました。
RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)によるイギリスでの「命の授業」命の大切さをどう伝えるか
ー今回のセミナーについて詳しく聞かせていただけますか?
「今回のセミナーは『生命尊重教育セミナー』として2回目の開催となります。日本獣医生命科学大学シェルターメディスン社会連携講座との共同主催で、RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)よりPaul先生とDavid先生を招聘しました。
※RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)とは
1824年設立の世界最古かつ最大の動物福祉団体。英国だけでなく、EUの動物福祉に関わる条項制定にも深くかかわる。英国国民からの動物に関する相談はほぼPSPCAにいくほどの全国組織であり、動物のレスキューだけでなく、動物虐待などの動物福祉の研究、相談対応、法改正などの政治活動や国内外での普及啓発までさまざまな分野を担っています。
ー講義はどのような内容でしたか?
「David先生はRSPCAの教育部門所属で、実際に教師経験もあり、教育カリキュラム作成や教育現場の人材育成をしているプロフェッショナルです。今回はほとんどの方が初参加でもあったので、Paul先生からはまずRSPCAと動物福祉に関する基礎的な部分をお話しいただきました。
次世代への『伝え方』について、親など身近な大人の生き物に対するイメージや接し方が、そのまま子供たちに伝わってしまうことがあります。また、絵本などの物語や身の回りにあふれる擬人化されたキャラクターなどから、誤った情報や負のイメージを与えてしまうこともあります。そして、生き物すべてを平等に扱うのは難しいことであり、その扱いに差があるのは事実です。しかし、同じ地球上の生き物として、お互いに違うことを受け入れ、考える機会を与えることも大切な教育です」
「生き物や自然とのふれあいを思考や学習に繋ぐための実践として、グループディスカッションでは、伝えたいテーマ、対象年齢、具体的な伝え方について意見を出し合いながら紙にまとめていただきました。セミナーを通じて、基礎的な知識から応用まで教育を中心としたお話をしていただきました」
公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS)さんは、1956年の設立当初より、命にやさしい社会を目指して日本の動物福祉向上に貢献されています。
不幸な動物を助ける活動と不幸な動物をつくらない(ふやさない)ための活動を2本柱に取り組むJAWSさんへ、寄付でのご支援をよろしくお願いいたします。
公益社団法人日本動物福祉協会JAWSさんのHPでは、新しい飼い主探しのお手伝い、不妊・去勢手術の推進、虐待防止活動のほか、一般の方や行政職員の方を対象にしたセミナーや研修会、次世代教育として小・中学生を対象とした「動物愛護(福祉)の作文コンテスト」まで開催されています。動物福祉に興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご覧ください。
******************************
※公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS)さんのご寄付のページはこちらからご覧いただけます。
※掲載の文章・写真はアニマル・
******************************