『猫の殺処分ゼロ』から『捨てられる猫ゼロ』へ
アニドネ認定団体『特定非営利活動法人ニャン友ねっとわーく 北海道』さんは、札幌市・小樽(本部)留萌支部、小樽支部、室蘭支部、旭川支部、上川支部、日高支部に拠点に、 猫の殺処分ゼロを目指し、 行政(保健所・動物愛護センター)などから猫を引取り、飼育希望の方に譲渡する活動や地域猫活動、 多頭飼育崩壊の場から猫の保護をおこなっている個人が集まり活動されています。
その中でも、今回は『譲渡会の様子』と『TNR活動』をご紹介します。
キャットラウンジや外部で譲渡会と物販販売
ニャン友さんの事務局隣にあるキャットラウンジでは、定期的な譲渡会を実施されています。他にも札幌市内を中心に外部での譲渡会も年に数回開催されています。
譲渡会では、ボランティアさんが手作りしたグッズの物販販売も行っており、これまでに里親となられた方々が沢山お買い物をしたり、譲渡後の猫たちの写真を見せに来られたりする、非常に貴重な機会になっているそうです。譲渡に興味がある方だけでなく、より多くの方に興味を持ってもらえる内容なのが特徴的です。
ニャン友さんの運営状況についても教えていただきました。
「ニャン友のスタッフは少数で、ボランティアさんたちに助けていただいております。猫たちのケージすべての拭き掃除、ラウンジ全体の掃除はボランティアさんの力なくしてはできません。朝9時から猫たちのお世話が始まるのですが、お昼にはニャン友代表が作ってきてくれるご飯をみんなで食べます」
不幸な猫を1匹でも減らしたいという気持ちで
ニャン友さんは昨年7月に、TNR (Trap(捕獲)、Neuter(不妊手術)、Return(元の場所に戻す)活動を実施されました。
このTNRでは、草が伸び放題の環境で捕獲機を置くことができないため、捕獲機を置くための草刈りからスタートというなかなか大変な環境の中から、なんと総勢107匹の猫たちを救出されました。不衛生な環境であったため健康状態が悪い子もおり、TNRだけではなく、シラミ駆虫、皮膚のケガには抗生物質を投与、耳ダニ駆除、ワクチンなども行われました。
このTNR活動には30人以上のボランティアが術場、捕獲、リリース、段取り、給仕など猫たちのために昼夜を問わず動かれたそうです。
新しい家族からの愛情をたっぷり受けるニャン友卒業生・メルちゃん
昨年の1月、フォークリフトに挟まれて顎を複雑骨折、足を粉砕骨折し瀕死の状態で、ニャン友さんに運ばれてきた子猫『モネ』ちゃん。保護された当時はまだ生後3か月くらいの子猫だったそうです。
チャリティイベントを通し多くの方からの支援を受け、ニャン友さんと一緒に小さな体で治療を乗り越えました。
今では新しいご家族に迎えられ、名前も新しく『メル』ちゃんと名付けられました。
ご家族からの沢山の愛に包まれて生活しているようです。
ニャン友ねっとわーく 北海道さんのHP では、こう語られています。
「多くの人々は小さな動物を愛しいと思い、一緒に暮らすことを望んだり、不幸な境遇にあれば助けたいと考えます。 不足しているのはそのシステム。そのお気持ちのある人の居る場所まで“つなげること”。私たちは『想い』を同じくする仲間と連携して『命のリレー』に全力を尽くします。 誰も望んでいない殺処分。 保護猫を伴侶動物にむかえるという選択がスタンダードになる日がくることを信じて努力していきます」
これからも猫のために尽力されるニャン友ねっとわーく北海道さんへの寄付でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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