多頭飼育レスキュー 自治会の相談を受け猫19頭を保護
アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。
沖縄県で活動されている『おきにゃあわんネットワーク』さんは、2025年4月26日から数回に渡り多頭飼育崩壊現場から19頭の猫をレスキューされました。
緊急支援基金として8月29日に190,000円をお届けしたおきにゃあわんネットワークさんに、レスキューの詳細と基金の使い途についてお話をうかがいました。
認識不足から起こった飼育崩壊
ー今回のレスキューの背景、具体的に現場の状況などを教えてください。
「一人暮らしの高齢者の方が家に来る猫たちに餌をやり、敷地内を自由に出入りしている状況でした。不妊手術をしていなかったため、同時期に出産が続き、結果的に多頭飼育崩壊が起きてしまいました。不妊手術を行わないと猫が急激に増えてしまうという認識不足からくる多頭飼育崩壊です」
ー飼い主さんはどのような方だったのでしょうか
「年金暮らしの方でした。猫のことは可愛がり、室内の掃除は少しずつ行ってくださったのですが、猫の健康状態は悪く、風邪をひいて目ヤニがひどい状態でしたので直ぐに治療を行いました。
現場市内の自治会から相談を受け私達が初めて現場に入った際、既に2組の子猫が生まれていました。その後、残りのメス猫も不妊手術予定日前に出産した為、合計5組の子猫を保護しました。19匹全ての子猫をレスキューし、 治療や様々な検査を行ってきました。
2025年4月23日よりご相談にお伺いし、 レスキューには数回入っております。初回レスキュー日は4月26日、その後も複数回入り、合計4回行きました」
ーレスキューされた子たちはその後どうなったのでしょうか
「成猫には不妊手術を行い飼い主の元へ戻しています。子猫は全て県外譲渡致しました」
ー今回の「緊急支援基金」は主に何に使われましたか
「医療費(治療費、検査費、ワクチン費、不妊手術費等)と空輸費として使わせていただきました」
これからも適正飼養方法の啓発を
ー最後に、支援者様へのメッセージをお願いいたします
「多頭飼育崩壊は、動物を可愛がる気持ちから始まるのですが、犬や猫の出産や不妊に関しての知識が無いとあっという間に動物の数が増えてしまい、個人では飼育できない数になってしまいます。特に猫は繁殖力が高く1頭のメス猫が3年後には3,000頭以上に増えると試算されるくらいです。
また飼い主さんと根気よく話し合いを行い、手放していただくよう働きかけるのに時間がかかります。行政とも連携はしていますが、何回ものご相談を行い、医療費は全て動物愛護団体が負担するので多頭飼育崩壊現場からのレスキューはとても大変です。今後も犬猫の不妊手術の必要性や適正飼養方法の啓発を行いながら活動を続けていきます」
おきにゃあわんネットワークさんは、動物と飼い主双方を救うべく日々奔走しておられます。
活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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